065.魔法付与はまずいみたいです。
なんかとんでもない額を言ってますよ。
「そんな金額になるんですか?私はせいぜい金貨4000枚程度と思ってましたけど・・・」
「何言ってんだ、布地に魔物の素材混ぜ込んでるんだぞ。」
ガンテツさんいわく布地に魔物素材を混ぜ込んだ装備は、だいたい金貨3000枚位するそうです。お決まりなように魔法が付与されているとその5倍程度だと。付与された魔法が強力な物であればもっと価値は上がるのだとか。
物理防御力アップと魔法防御力アップは特に人気のある物だそうです。
それもあって、金貨20000枚でも十分売れるものになるのだそうだ。
「結構やばい物だったりします?」
「そうだなぁ・・・やばくはないが、結構なものではあるな。」
「これより性能の良いものがあったら?」
「あるのか?」
ええ、ありますとも。私の着ているものとか、アヤハ達の物のもの。アリシアさん達に作ったものもこれより性能が上ですね。
「ええ、少しですが・・・」
ごまかしましょう・・・これより上のものは意識して作らない様に心がけましょう。
「これだけのものが定期的に作れるなら、王国有数の職人ということになるぞ。」
「王国有数ですか・・・ちなみにガンテツさんは?」
「俺か?一応、そのくらいのレベルに入るかなぁ。」
すごい人だったんですね。結構有名どころか、トップレベルじゃないですか。
「ガンテツさんって、すごい人だったんですね。」
「お、おう・・・嬢ちゃんだってかなりなもんだろ。なんったって、布地に魔物素材を混ぜ込めるんだからな。」
今までの話を総合すると、私の作る装備が高くなっている原因は魔法が付与されてしまっているからですね。それなら意図的に付与されないようにすれば、そこそこのお値段に収まるという事でしょうか。
「この服に魔法が付与されてなければ、値段もぐっと下がるという事ですよね。」
「そうだな、嬢ちゃんの作る物ならだいたい金貨4000枚前後って所だろ。」
そうですか、やっぱり魔法が付与されるのがまずいみたいですね。
「因みにですけど、人気の無い魔法付与ってあるんですか?」
「人気の無いものか?クリーンの付与された物ってのがあったが、自分でかけられるって事で人気は無かったな・・・」
それです。私のは装備とは言っても洋服ですからね、付与するならクリーンがいいです。
「ありがとうございます。すごく参考になりました。これから作る時は付与する物にも気をつける事にします。」
「そうだな。嬢ちゃんの場合、お得意様にだけ特別な装備を作る方がいいかもしれんな。」
「ええ、そうします。」
しばらくは大人しくしているのがいいって事ですね。リペアで性能を落とす事って出来るのでしょうか・・・
その辺りは一度帰ってから、試してみましょう。魔法の付与有りで15000で、付与無しなら4000位という事ですね。販売価格は応相談といった感じですね。
ガンテツさんのおかげで装備の適正価格が決まりそうです。これでいつお店を開いても大丈夫になりましたね。
「明後日あたりから、店を開けようと思ってます。いいお客さんが来たら紹介してくださいね。」
こういった所で宣伝でもして貰わないとテレビや新聞などがあるわけではありませんから、人伝てに広めてもらうのは大事かと思います。
明後日にはお店を開けますと言ってしまいましたからね。残った問題を片付けてしまいましょう。まずは、性能の良すぎる物のダウングレードですね。
最初に試すのは、魔法付与を外せるかですね。これが自由に後付け出来たりするならば楽なのでしょうが・・・どうやら付け外しは無理の様ですね。そんなに簡単にはいきませんか・・・
効果を変えるのはどうでしょう。クリーンを付与されているのは人気がないと言ってましたからね。効果の変更を試してみましょうか。出来そうですね・・・ただし、追加の素材を要求されますね。今回は仕方ありませんね。素材を追加して、全ての魔法付与をクリーンに書き換えましょう。
これでちょっと性能の良い装備まで落ち着いたでしょう。クリーンが付与されているので少しだけ割高ですよって、そんな感じで売り出しましょう。見本として何点かは置いておきますが、冒険者用の装備は基本オーダーメイドですね。
オーダーメイドで作るのは良いとして、うちには素材があまりないのですよ。冒険者用の装備は素材持ち込みでお願いしましょうか。そうすれば私が素材集めをする必要が無くなりますし、お客さんはその分安くなると言った感じです。
素材の価格は・・・冒険者ギルドで確認するしかないですね。しばらくは近寄りたくありませんでしたが、仕方ありません。あとで素材の価格を調べにいきましょう。買取価格と販売価格ですね。うちで値引きするのはそのちょうど中間ぐらいが良いでしょう。
今日はゆっくり休みましょう。お風呂とマッサージは必須です。明日は最終の仕上げです。見落としなどないようにチェックしましょう。
おやすみなさい・・・
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