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064.とんでもない価格みたいです。

 一路我が家へ。王都から、スニドラを経てタイランスへ向かいます。

 道中は、特に何事もなく過ぎていきましたよ。もちろん他の馬車を見かける事はありましたが、スニドラで一泊して、そのままタイランスまで帰りました。

 やっぱり、3週間お風呂に入れずというのは悲しいです。こちらの世界に来てから、お風呂を知ってしまいましたからね。こちらの世界にはお風呂はないものだと思っていれば、きっと我慢もできたのでしょうね。やはりお風呂は偉大です。お風呂まではいかなくとも携帯式のシャワーくらい作るべきですね。良くキャンプなどで使われているあれです。この世界にもあるのでしょうか?なければ売れるでしょうか・・・これもアリシアさんに聞きましょう。

 意外とアリシアさんに聞くことが増えましたね。これも私がこの世界の知識に疎いということの表れなのでしょうけど・・・

 冒険者で、女性の知り合いとなるとやはりアリシアさんとリリさんですからね。別に人見知りとかで話しかけなかったとかではありませんよ。本当です・・・機会がなかっただけです・・・


 町の外で馬車をしまって、歩いて街に入ります。流石に街の中で馬車をしまう様な真似はしません。目立ちますからね。


 帰ってきたことをガンテツさんと商業ギルドに報告しておきましょう。それと来週あたりからお店を始める事も、ギルドには伝えておきます。まぁ、来週と言わず3日後あたりから始めるのですけどね。プレオープンというやつです。

 ガンテツさんに話をしておけば、冒険者の人の一部は来てくれるでしょう。やはりオープン価格とかはやった方が良いでしょうか?結構値の張るものですし、先着3名様くらいは半額でやっても良いでしょう。それでもかなりの額のはずです。

 確かにこうしてこの世界の物価とか、冒険者の使う装備の価格とかを調べてみると、アリシアさんたちに売った物の破格さがよくわかります。確かにあれは金貨2000枚は安過ぎましたね。まぁ、売ってしまったものは仕方ありませんけどね。アリシアさんとリリさんだから特別ということにしておきます。今後も何回か装備を取り替えてあげて、広告塔になってもらいましょう。結構幅広く動いているみたいですし、そこそこ名前も通っている人達みたいですから。男の人の防具?知りませんよ。女物は何とかわかりますが男物なんて分かりませんからね。ユニセックスのTシャツくらいなら何とかなりますがそれ以上はなんともならないですね。



 待ちに待ったお風呂タイムです。3週間お風呂に入れないのが、こんなに苦になるとは思いませんでした。いや、前世ではあり得ない話ですね。毎日、最低でもシャワーくらいは浴びてましたから。

 今日はアヤハが洗ってくれるのですね。それじゃあお願いしますね。うん、なんかくすぐったいですが慣れですね・・・体を洗ってもらうだなんて経験ないですから。

 湯船にしっかり浸かってから上がります。湯冷めしたくありませんからね。寝室に戻ると、今度はコトハがマッサージをしてくれます。快適すぎる生活ですね。自分がダメになっていきそうですよ。自分でも何かしないとダメ人間になりますね。自分でできることを探しましょう。娘たちに任せっきりはいけないです・・・


 温かいお風呂と心地よいマッサージ、これで目覚めが悪くなるわけがありません。気持ちよく朝を迎えました。

 今日はガンテツさんの所にでも行って、冒険者用の装備について色々話を聞きましょう。

 私の作った装備にどのくらいの値段をつけるのが妥当かを、ガンテツさんに意見をもらっておこうと思うのですよ。やはりここは一流の意見を聞くのは大切だと思うのです。



 「こんにちは~ガンテツさんいますか?」

 店先からガンテツさんがいるか確認しましょう。

 「おう、嬢ちゃんか。もう店を始めるのか?」

 「ええ、そろそろ始めようかと思うんですが、ガンテツさんに聞きたいことがありまして・・・」

 「俺に聞きたいことか?難しい事はわからんが、俺にわかる事なら答えてやるぞ。」

 ええ、それなら大丈夫そうですね。防具などの装備の価格ですから。

 「私が作る装備の価格をどうしようかと思いまして、ガンテツさんの意見を聞きたいなと・・・」

 「なるほどな、嬢ちゃんの作る装備はやたら性能がいいからな。値段設定に困るだろうな。」

 え、性能がいいのですか?私の作る装備って・・・

 「えっと、私の作る装備ってそんなに性能がいいんですか?」

 「何言ってんだ、布地に魔物素材を混ぜ込めるってだけで相当な物なんだからな。」

 ああ、そういえばそれができる人が少ないって言ってましたね。

 「それにだな、装備に魔法を付与することができる人間なんて限られてるんだからな。」

 そうなんですか・・・そこそこ数が売っていたかと思うんですが・・・

 「その両方ができて、尚且つ性能がいいだなんてとんでもない物なんだぞ。」

 「そ、そうなんですか・・・」

 先日作っておいた物の中から無難そうなものを一点出して見てもらいましょうか。

 「因みにこれ位だといくらぐらいが適当ですかね?」

 ワイルドディアの素材を使って作ったドレスアーマーです。皮の胸当てが付いたドレスですね。鑑定したら物理防御力アップ(小)が付いていました。もちろんそんなもの付ける気なんてありませんでしたよ。確かに怪我しない様になんて思ったかもしれませんが、それだけで物理防御力アップなんてつくとは思わないじゃないですか。

 「ちょっと見せてもらうぞ。」

 ガンテツさんにドレスアーマーを渡します。なんかすごい顔で見てますね。ちょっと怖いですよ。私的には金貨4000枚ほどかと思うのですが・・・

 「そうだな、最低でも金貨10000枚ほどか?これだけの性能なら20000枚でも惜しくはないだろうな。」

 は?何言ってるんですか、このおじさん・・・金貨20000枚?

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