057.お店を改装するみたいです。
「改めてみると感慨深い物ですね・・・」
私は今昨日契約した店舗の前にいます。まず必要な物は看板です。どんなデザインにするかを考えないといけませんね、とりあえずは考えながら他の作業をしましょう。入り口はあるのですが、この扉も味気ないです。出来ればショウウインドウも作りたいですね。ガラスが欲しいですね、透明の板なら何でもいいと言えばいいのですが丈夫な物がいいです。
今ある壁をそのまま材料にして、手元にある木や石など使えそうな物は全部出しましょう。さすがに魔物とかの素材は出しませんよ、ワイルドボアの骨とかならいいでしょうか?何に使えるかはわかりませんが柱の補強くらいにはなるでしょう。
作りたいのは、ちょっと立派なドアの付いた壁ですね。大きめのショウウインドウが欲しいです。なるべく丈夫な物で・・・そんな感じでクリエイトしましょう。
さすがに繭にはくるまれませんが、何か工事中の建物のまわりに布がかぶせてあるみたいになってますね。表からは入れなくなってしまったので裏口から入りましょう。
1階の半分が店舗で、残りは住居部分ですね。何かのための応接室とキッチン。それとメインはお風呂です。裏の庭部分も使って大きな物を作りましょう。露天がいいですが、覗かれるのも困ります。しっかりと囲いましょう。4人で入っても十分な大きさにしましょう。湯船と洗い場だけで6畳程ですか。まぁ、そんな物でしょう。
2階は私の寝室と3人のための寝室で・・・
『私はお母様と一緒の部屋でいいです。』
アヤハは私と一緒の部屋でいいのですか?
『姉様ずるい。私も母様と同じ部屋がいい。』
え、イロハもですか・・・
『私はかぁさんと同じベッドでいいよ。』
コトハに至ってはベットまで同じでいいのですか・・・
う~ん・・・寝室はそれぞれにと思っていたのですが、娘達の希望を聞いて4人部屋になりました。二部屋をつないで大きめの部屋に改装です。おかげで私の書斎と、客間が1つ出来ましたが・・・
3階・・・もとい、屋根裏は棚を作り付けて倉庫です。空間収納があるのでほとんど使わないでしょうが・・・
棚を用意したり、ベットを作ったりなかなか忙しいですね・・・気がつきませんでしたが正面の入り口も完成していたようですね。
表に出てみましたがなかなか立派な扉です。ショウウインドウもしっかりと出来ていますが中が丸見えになっています。カーテンなども作らないといけませんね。
けっこう時間が経っていたみたいです。お昼も近くなっていたので昼食にしましょう。何処で食べるかって?もちろんラーメンを食べに行きますよ。ここに店を出した理由の1つですからね。
満足しました。今日はチャーシュー麺にしたんですよ。チャーシューと言ってもワイルドボアを使っているようですが美味しければいいのです。
店の場所も決まりましたし、ガンテツさんに店の場所が決まった事を伝えに行きましょう。店を開く事になったら教えて欲しいと言われてましたしね。こんなに早く来るとは思ってないでしょうけど。昨日の今日ですから・・・
「こんにちは。」
珍しくガンテツさんがいますね。今日は奥にいないのですね。
「おう、嬢ちゃん。タイランスに店出す事にしたのか?」
「ええ、この近くに店舗を借りたので今改装中です。」
「・・・早いな・・・」
「善は急げというじゃないですか。良い物件があったから早速借りちゃいましたよ。」
「そうか、とりあえず場所を教えてくれ。今度見に行く。」
言われた通り、場所を教えますがすぐ近くですよ?
「本当に近くだな・・・目と鼻の先じゃ無いか。」
「ええ、ですからお客さん紹介して下さいね。ガンテツさんの所じゃローブとか扱い無いでしょうから。」
「まぁ、そうだな・・・声だけはかけといてやるが、そっちに客が流れるかはわからんぞ。」
もちろんわかってますよ。ガンテツさんはけっこう有名だと聞きますから、宣伝効果としてはとても良いと考えているだけですよ。
「それでは、この辺で失礼しますね。まだ改装の途中ですから。」
「まさかと思うが、嬢ちゃん自分で改装しているのか?」
「ええ、そうですよ。自分で出来る所くらい自分でやりますよ。」
「普通は業者に頼むもんだぞ・・・」
まぁ、そうでしょうね。普通ならそうするでしょう。でも自分でやった方が仕上がりが良い事はわかってますからね。クリエイトは偉大です。
ガンテツさんの所に報告も終わりましたし改装の続きをしましょう。適当な所で終わらせる事が出来るように布団だけは作っておきましょう。
一切の自重を無しにマットレスと高級掛け布団を作ります。3人分です・・・どうせ使わないのですからベットも3人分です。私のベットはWベットにします。後はシングルが2つです。毎晩誰かを抱き枕にしますからね・・・
これでいつ作業をやめても、安心して寝る事が出来ます。寝る場所の確保は大事です。
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