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046.マッサージはよかったみたいです。

 最近アリスさんの無茶振りがひどいです。ギルドの運搬業務を引き受けたのはいいのですが、冒険者ギルドってブラック企業なのでしょうか?商業ギルドに乗り換えた方がいいのではと考えてしまいますよ。実際の話、冒険者ギルドを後ろ盾にして商売が出来ると言っていましたが、それは商業ギルドで商売をしながらでも冒険者は出来ると言う事です。私にしてみたら待遇のよい方をメインに仕事をすればいいだけの話ですよね。

 上手い事アリスさんにのせられた感がありますね。


 今日、明日と2日間時間が出来た事ですし、シーバレンスを出る時買い込んでいた古着を使って服を作るのもいいですね。それを元手に商売をするのもいいでしょう。

 せっかくの商業都市ですから市場調査をしながらもう少し古着を集めましょうか。決まりましたね、明日は市場調査と古着集め。明後日は宿で内職です。

 やる事もきまりましたし今日はもう寝ますか・・・たまには1人で寝ますよ?いつもいつも抱き枕して寝てると体が硬くなるんです。気持ちはいいのですが寝返りが上手くうてなくて・・・3人がじっと見つめてきますね。ダメですよ、いくら体が若返ったと言っても腰に来るんです。なに?マッサージをするから添い寝をして欲しい?

 何処でそんな事覚えてくるのでしょうか・・・いいでしょう。ではコトハにマッサージを頼みましょう。

 「ん・・・もう少し下・・・」

 なかなか上手です・・・これは癖になりそうですね・・・仕方ありませんね。毎日マッサージをしてくれるのであれば添い寝を続けましょう。

 『かぁさん、もう少し強い方がいい?』

 「そのくらいの強さでいいですよ、ん・・・もうちょっと下をお願い・・・」

 ん~、気持ちいいですね・・・

 「コトハ、ありがとう。それじゃあ寝ましょうか?」

 体も軽くなりましたし、コトハを抱き枕にして寝ます。添い寝と抱き枕は違う?些細な事です。私が気持ちよければいいのです。それにコトハも喜んでいますし。


 う~~~ん、体が軽いですね。いい朝が迎えられます。これでお風呂もあれば最高ですね・・・お風呂上がりにアヤハ達にマッサージしてもらってゆっくりと寝る・・・これは家を持つしかないのでしょうか?さすがに馬車の中にお風呂は無理そうなので、定住も視野に入れる必要がありますね。ますますバックアップしてくれる所を考える必要がでてきました。


 今日は市場調査と古着集めです。古着を集める事でも衣服の傾向はわかりますし、街中を歩くだけでも色々な服を見る事が出来ます。さすがに貴族の服などは参考にする必要もありませんから見る必要無しです。

 街中を歩いてみると意外と冒険者の人が多いですね。それにローブを着た人がけっこういます。魔法職の人なのでしょうね。

 前から見た事のある服を着た人が来ますね。あぁ、深緋コキヒ紺瑠璃コンルリですね。アリシアさんとリリさんですか。以外と目立ちますね・・・


 「カオリさん、こちらに来ていたんですね。」

 「ええ、アリシアさんもお元気そうで。その後装備の調子はどうですか?」

 大丈夫だと思いますが、サイズ感ですとか色々ありますからね。胸がきついとか言われると悲しいですし・・・

 「調子は最高ですね。魔力付与とかもされていますよね・・・これを着てからものすごく調子が良いのですよ・・・」

 「そうですね・・・多少されてるかもしれませんね。」

 ええ、かなりされていたと思います。私はあまり意識してませんでしたが想像力依存というのはすごいですね、今更ながらにチート感満載ですよ。これからは加減して作らないといけませんね。

 「カオリさん。そ、その、装備売ってくれてありがとう・・・とても役に立ってる・・・」

 ああ、リリさんですか・・・役に立ってるならよかったです。

 「私も使ってもらってて嬉しいよ。何か不都合はある?」

 「魔法の威力が高くなりすぎる・・・」

 え、威力が高くなりすぎるって何ですか・・・確かに魔法攻撃力アップは付いていたかもしれませんが「小」ですよ「小」。わずかに変わるだけじゃないんですか?

「そんなに変わりますか?」

 「変わる、普段の倍位強くなってる・・・最初はものすごく驚いた・・・」

 倍の威力ですか・・・とんでもないですな・・・「極小」位を意識しないといけませんね・・・

 「リリさん、調整した方がいいですか?」

 威力を落とすように調整できるかもしれません。デチューンってやつですね。

 「ん・・・必要ない。最初、ビックリしただけ。もう慣れた。」

 そうですか、大丈夫ならよいんです。一流の冒険者ですし、装備になれるのは早いのでしょう。

 「なぁ、お嬢ちゃんちょっと良いかな?」

 ああ、ダメな大人の人の見本のガンツさんですか。何の用でしょうか?

 「えっと、何でしょうか?」

 「俺等にも装備を作ってもらう事は出来ないか?あいつらの装備がやたらと性能良さそうでな・・・」

 ああ、なるほどそういう事ですか・・・でも鎧とか私にはよく分かりませんしダメですね。それに男の人の服を作るのもちょっと・・・デザインとかよく分かりませんし・・・

 「そうですね、私は鎧とかはわかりませんし男の人の服とかも難しいですね。スカートでよければ作りますよ。」

 「い、いやそれはちょっと・・・」

 アリシアさんツボにはまりましたか?お腹抱えて笑ってますね。ガンツさんがスカートはいた所でも想像したのでしょうか・・・リリさんも声を殺して笑ってますね・・・

 「まぁ、気が向いたら男の人の服も作ってみますよ。気長に待ってみて下さい。」

 「ああ、頼む。」

 Tシャツ位なら同じデザインですからね。何とかなるでしょう・・・防具として成り立つかは別ですが・・・


 しばらくアリシアさん達に冒険者の洋服事情など聞きましょうか。お腹もすきましたしお昼でも誘いましょう。忙しそうな人たちなので時間があればですが・・・


 結果、洋服の事なら何でも聞いてとばかりに2人にドナドナされて行きつけの食堂に連れて行かれました。色々事情が聞けたのはよかったのですが、装備でなくてもいいので可愛い洋服が出来たら教えてと最後に念を押されましたよ。可愛い洋服というものに相当飢えているようですね。


 その後は古着と安いアクセサリーなどを色々買いあさりました。

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