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044.キクも戦えるみたいです。

 思わぬ時間が出来てしまいましたが、とりあえず今日はご飯です。夕飯を食べに行きましょう。宿で食べてもいいのですが、せっかくなので外食です。そういえば、キクはご飯を食べるのでしょうか?今までは折れていたので何も食べていなかったと思いますが食事やエネルギー補給のようなものが必要なのかは聞いておかないといけませんね。


 いい匂いがしてきますね、ソースが焼けるような匂いです。焼きそばかお好み焼きのような匂いですね。行ってみましょう。

 当たりのようです。焼きそばですよ、こちらの世界でも焼きそばがあるのですね。今日はここで食べましょう。ソース焼きそばです。私の好みとしてはソースで下味を付けておいて塩で食べるのが好きなのですが今日は普通にソース焼きそばです。

 うん、美味しかったです。焼きそばがあると言う事はお好み焼きも期待できそうです。


 食事も終わりましたし宿に戻りましょう。キクの事ももう少し調べた方が良さそうですしね。

 「キク、出ておいで。」

 声をかけるとコトハが持っている剣が可愛い姿に変化します。2度目とはいえビックリしますね。

 「キク、ちょっとたずねたい事があるの。いいかしら?」

 『はいです。答えられる事でしたら何でも答えるです。』

 「あなたは食事とかはするのかしら。」

 『しないです。かわりに魔力が必要なのです。』

 やっぱり魔力ですか。魔物も魔石とかを持っていますし、この世界では魔力を必要とするのは珍しくない事なのでしょうか?

 「そうすると魔力の補給とかをしないといけないのかしら。」

 『大丈夫なのです。普段は空気中の魔素を吸っているのでそれで足りるです。剣として使う時魔力を流してもらえればそれで十分なのです。』

 魔力を流して使うのですか・・・そういえばコトハはそういった使い方はできるのでしょうか?

 「コトハは今言ったような魔力を流して剣を扱う事はできる?」

 『はい、かぁさん。私たちが武器を使う時はみんな魔力を使っているので大丈夫です。』

 そうなんですね・・・私はそんな使い方初めて知りましたよ・・・ひょっとしてそういった使い方ができないのは私だけとか・・・

 「そうなんですね。ならキクの事はコトハに任せておけば大丈夫ですね。」

 『はい。かぁさん、まかしておいて。上手に使うから。』

 うん、キクとコトハのコンビはいいかもしれませんね。キクの事はコトハに丸投げしておきましょう。

 「キクもコトハと仲良くしてあげてね。」

 『わかったです。コトハ、よろしくなのです。』

 『キクちゃん、よろしくね。』

 キクちゃんですか。仲良くやってくれそうですね。安心しました。

 キクについて色々確認しないといけませんね。

 「キクは今の体の時は戦えたりするの?」

 女の子の体の時でも戦えるのでしたらいざというときの戦力として数えられますから私が少し安心できます。

 『戦えるのです。菊一文字を取り出せるのでそれで戦うです。』

 刀を取り出せるのですか、それはそれで強いのでそうね。自分の事を1番よく知っているのですから・・・

 「そう、ならいざというときは頼るかもしれないからお願いね。」

 『はいです。』

 私のまわりはいい子ばかりでしょうか。キクを抱き枕にして寝てあげたくなりますね。

 あ、娘達がじっとこちらを睨んでますよ・・・私がキクを抱き枕にしようとしたのがわかったのでしょうか?ヤキモチですか?それはそれでちょっと嬉しい気がしますね。そこまで私に抱っこされたいのですか?

 大丈夫ですよ、抱き枕にするのはあなたたちだけですから。

 後は何か聞いておく事はありましたでしょうか?厨二病のようなマスターが作ったのです変な能力とか与えられていないでしょうね?いきなり変なものに変形したりとか勘弁して欲しいですよ。

 「ねえ、キクは特殊な能力とか持っていたりするのかしら?」

 『キクは風の魔法が1つ使えるのです。斬撃を飛ばす事ができるのです。』

 特殊な能力ですね、でも意外とまともな能力じゃないですか。おかしいですね。厨二病ならもっととんでもない能力がついていてもおかしくないと思ったのですが・・・ちょっと安心しました。

 「それはどうやって使ったらいいのかしら?」

 『魔力を流して斬撃を飛ばしたいと思えば飛んでいくのです。簡単なのです。』

 魔力を流せるコトハなら使えそうですね。後はコトハにがんばってもらいましょう。

 キクの事はこれでいいでしょう。キクはたまには呼んで欲しいと言っていましたがこうして普通にお話しができると普段はこの姿でいてもらうのもいいかと思いますね。アリスさんにまた何か言われると面倒なので、他に誰もいない所ではこの姿でいてもらうようにしましょうか。

 「キク、これからは出来るだけその姿でいましょうか。外に出る時とかは刀に戻ってもらうけど、私たちだけの時はその姿になってもらおうと思うの。」

 『ホントなのです?』

 「ええ、色々お話をしててもいいと思うの。嫌かしら?」

 『嫌じゃないのです。嬉しいのです。』

 決まりですね。だんだん賑やかな家庭?になっていくみたいですね。前世の私には無縁のものだっただけに私も嬉しいですね。いえ、ぼっちだったわけではないですよ。ええ、決してぼっちでは無かったです・・・

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