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369.問題児だったみたいです。

 「アリスは、学園長にあったことはあるの?」

 「カオリ、何言ってるの?一応この学園の卒業生よ。」

 そうだったんですか。それなら何度も学園長にあったことはあるのですね。

 「それでね、できればカオリ1人で会ってきてくれると嬉しいかなって。」

 「えっ?なんでですか。面識があるので一緒の方がいいじゃないですか。」

 「えっとね・・・」

 学生時代、色々とありましたね。どちらかというと悪い意味で。

 「会いづらかったりする?」

 「ちょっとね。」

 「仕方ないですね、アリスにはいつも助けてもらってますからね。先にユキたちのところに行っててもらって構いませんよ。」

 「ありがとう、カオリ、大好きよ。」

 アリスから言われることは少ないですからね、ちょっと嬉しかったり恥ずかしかったりです。


 アリスと別れて、1人で学園長のところに行きましょうか。アヤハはアリスについて行ってもらいましたので、私の護衛はフランとホワイトですね。

 「フランはここに来る前はどこにいたの?」

 「はい、帝国の魔法師団に所属しておりました。」

 魔法使いなんですね、その割には杖を持ってませんね。確か支給したはずですが。

 「杖を持っていないようですけど、どうしたんですか?」

 「まだ使いなれなくて、普段は持っておりません。」

 そういえばあまり一般的ではないと言っていましたね。本格的に杖術を教えられるといいのでしょうが、先生になる人がいませんね。一度探してもらうといいかもしれません。

 「そうでしたか、使い慣れないものを無理に使う必要はありませんからね。自分の使いやすい武器とかもあったら申請してください。準備しますので。」

 「ありがとうございます。」

 騎士とは仲良くやっていきたいですね。ホワイトは、ユキたちについてもらってますが、基本は私付きのブラン所属ですね。フランの上官に当たるわけです。

 今回は正式な訪問にあたりますから、しっかり挨拶をしておかないといけませんね。



 「ようこそおいでくださいました。」

 「学園長もお元気そうで何よりです。」

 「本日は副王陛下もいらっしゃると伺っておりましたが?」

 「アリスは先にユキとユウゴに会いにいきましたよ。」

 「そうでしたか、よほど私に会いたくなかったようですね。」

 「何かあったのですか?差し支えなければ教えていただけますでしょうか?」

 どうやらアリスはかなり活発な生徒だったらしいです。それも、学園長まで巻き込むようなことを色々とやらかす。いわゆる問題児というやつです。会いたくないわけですね。

 「そうだったんですね、帰った後に楽しい話ができそうです。」

 学園長には、今日と明日の2日間、色々と見学させてもらうと挨拶だけしておきました。


 「ホワイト、ユキ達は今どこで授業を受けているかわかる?」

 「うむ、この時間だと、第一グランドで魔法の実技をやっているはずだぞ。」

 「案内を頼めるかしら?」

 「承知した。」

 ホワイトの案内で、第一グランドに来ました。アリス達は先に来て見学中のようです。

 「お待たせ。学園長への挨拶は終わったわ。アリスのことも色々聞いてきたしね。」

 「ちょっと、私のことって・・・」

 「今晩色々と話でもしましょう。アリスからも話を聞きたいしね。」

 「その話はあんまりしたくないわ。」

 ちょっと落ち込んじゃいましたね。あんまり深く聞くのはやめておきましょう。

 「ユキとユウゴはどう?」

 「やっぱりトップクラスにいるだけあるわね、ちゃんとやれてるみたいよ。」

 「卒業生のアリスが言うのだからちゃんとやれてるんでしょうね。私はどうしても比べる基準がないから、よくわからないの。」

 「そうね、授業のレベルとしては結構高い方だと思うわ。」

 「見た限りでは帝国のものとさほど変わりはないですね。」

 「そうなの?王国も帝国もそれほど変わりないのかもしれないわね。」

 授業が終わったみたいですね、ユキとユウゴがこっちにきますね。友達でしょうか、2人ついて来ますね。

 「ママ、来てたんだ。」

 「母さん、いきなり来るからびっくりしたよ。」

 「ちょっと学校の視察に来たの。その子達は2人の友達?」

 「うん、そうだよ。」

 「カインと申します。お目にかかれて光栄です、女王陛下。」

 「ミーシャと申します。」

 「カインとミーシャですね。ユキとユウゴが迷惑をかけていませんか?」

 「ママ、迷惑なんかかけてないよ。」

 みんな笑ってますね、仲が良いようでよかったです。

 「これからも、2人と仲良くしてやってくださいね。」

 「「はい。」」



 「ユキとユウゴにいい友達ができててよかったね。」

 「そうね、ちょっと安心したわ。」

 「一度、エレシウスに招待してあげたいですね。」

 「そうね、長期休暇の時にでも招待したら?」

 そうですね、ユキとユウゴの友達なら城に招いて、ゆっくりエレシウスを見物してもらうのもいいかもしれないですね。


 その後も、いくつか授業を見学させてもらいました。明日は授業と合わせて施設も見学させてもらう予定です。

 この後は、お祖母様のところに泊まる事になってますね。王都に来たなら泊まりに来なさいと連絡がありましたから。

 お祖母様も何か食べたいのでしょうか?また何か出してあげないといけないようですね。

少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。

ブックマークもして頂けると嬉しいです。

次回への励みとなりますので、よろしくお願いします。


https://ncode.syosetu.com/n4242hu/

にて「シスターズ ~妹は転生賢者のようですが、異世界転生した私は現代知識でチートする~」を新規連載はじめました。

こちらもよろしくお願いします。

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