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368.視察に行くみたいです。

 「カオリ、今度は私と王国の学園を視察しに行くんだけど、帝国でわかったとは思うけど気をつけてね。」

 まぁ、何を気をつければいいかはわかりましたけど、そこまで言われることなのでしょうか?

 「ねぇ、カオリ。返事は?」

 「えっ、はい。わかりましたよ、変なことはしないので安心してください。」

 「本当に注意してね。」

 「どうしてそこまで言われないといけないのですか?」

 「ユキとユウゴが通っている学園だからに決まってるじゃないの。変な噂でも流れたりしたらどうするの?」

 「あっ!」

 そうでした、ユキとユウゴが通っているのですよね。私が変なことをするわけにはいきませんね。いつも以上にしっかりしましょう。

 「それとね、視察ついでにユキとユウゴの授業風景も見てこようと思うのよ。」

 なるほど、それでアリスはウキウキしてるんですね。視察は建前で、そっちがメインじゃないのでしょうか?私もそっちメインでもいい気がしてきましたけど。

 「それで、いつ行くことに決まったんですか?」

 「一応来週に伺うことにしてあるわ。」

 そうですか、ユキとユウゴが恥ずかしくないような格好をして行かないといけないでしょうか?

 「何を着ていったらいいですか?」

 「ちょっと待って、何を着て行ったらって・・・帝国の時は何を来てったのよ。」

 「アリス心配しないで、私がちゃんとしたものを着せたわ。」

 「レイナ、助かったわ。カオリのことだから普段着のまま行こうとしたんでしょ?」

 「ええ、準備できたから行こうって、Tシャツ着てるんですよ。信じられません。」

 まぁ、Tシャツは悪かったと思ってますよ。でも、何を着て行ったらいいかなんてわからないじゃないですか。


 「カオリ、あなたは女王なのだから普段から着る物にももう少し意識して貰った方がいいかもしれないわね。」

 「えっ、堅苦しいのは嫌ですよ。」

 「でも、楽だからと言って、Tシャツやトレーナーだっけああいうのはどうかとも思うの。」

 だめですか?スエットとか楽なのですよ。

 「じゃあ、着ていく服はアリスに任せるけどいい?」

 「わかったわ、しっかりしたドレスを選んでおいてあげる。」

 ドレスですか、またコルセットで締め付けるんですね。あれ、苦しいから嫌いなんですよ。




 やっぱりドレスでしたか、メイドさんが2人がかりでコルセットを締めてきます。女神様のおかげかそれなりにスリムなのですけど、コルセットはさらに締め付けますからちょっとしんどいです。

 「アリス、ちょっと締めすぎじゃない?」

 「もう少し締めてもいいと思うんだけど。カオリが苦しいみたいだからそのくらいにしておいて。」

 アリスのお許しがでたので、締め付けが終わりました。ここからドレスの着付けですか。こんな事なら着物にした方がよかったかもしれないです。2日にわたって視察することですし、明日は着物にしましょう。アリスにも振り袖を着せればいいのです。


 今回私達の護衛はアヤハと騎士団から2人連れてきています。イロハも来たがったのですが今回はお留守番ということにしました。私の扉については騎士団には教えましたよ。今後私達と一緒に動くこともありますからね。

 魔法使い系の人たちはかなり驚いていましたね。まぁ、転移魔法は結構面倒くさいみたいなので簡単にやってのける私はめずらしいのでしょう。私のは転移魔法じゃないですけどね。


 「アリス、ちょっと苦しいんだけど。」

 「1日くらい我慢してちょうだい。普段から着ていないからそうなるのよ。」

 「普段からこんな苦しいのは嫌ですよ。」

 「普段がだらけすぎてるの。ほらそんなんだから近衛騎士にも呆れられてるでしょ?」

 えっ?目の前に座ってる騎士が顔を背けました。私はみて今仙の意思表示ですか?と言うことは呆れていると言うことでしょうか。

 「えっと、あなた名前は?」

 「わ、私はブラン所属でフランソワーズと申します。フランとお呼びください。」

 ブラン所属ですか。と言うことは私を守ってくれる騎士ですね。ちゃんと茶色の猫耳を付けています。隣の子は黒の猫耳と言うことはノアール所属ですか。

 「フランは私のことをどう思ってるの?」

 「えっ、そ、それはその。」

 「カオリ、フランが困ってるでしょ?そう言うことは聞かないの。フランも答えなくていいわよ。」

 ちょっとだけ聞いてみたかっただけじゃないですか。


 そんなことを話しているうちに学校に着きました。門の前でホワイトとメイドさんが待ってますね。私達の出迎えですか。ご苦労様です。

 「ホワイト、変わったことは何もない?」

 『特に変わったことはないぞ。ユキもユウゴもいい子にしているしな。』

 そうですか、ホワイトが2人を見てくれていると言うだけで安心できますからね。

 「それじゃあ、学園長の所によってからユキとユウゴの受けている授業を見に行きましょうか。」

 「ユキとユウゴは私達が来ることを知ってるのですか?」

 「知らせてないわよ。カオリの言うドッキリってやつね。」

 『ご主人様達が来ることは伏せてあるが、高貴な方の視察があると言うことは生徒達にも伝えてあるらしいぞ。』

 それはそうですね、いきなりでは大変でしょうから誰かが来るということだけは知らされているのですね。


 まぁ、とりあえずは学園長のところに挨拶に行きましょう。私は会うのは二度目ですがアリスはどうなのでしょうか?

少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。

ブックマークもして頂けると嬉しいです。

次回への励みとなりますので、よろしくお願いします。


https://ncode.syosetu.com/n4242hu/

にて「シスターズ ~妹は転生賢者のようですが、異世界転生した私は現代知識でチートする~」を新規連載はじめました。

こちらもよろしくお願いします。

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