３５２．イチャイチャするみたいです。
「アリスも休んできていいんですよ。どうせ出来上がるまでは何もしませんから。」
「本当に何もしない？」
「本当ですって。そこまで信用ありませんか？」
「うん。」
ちょっと、うん。ってなんですか。本当に信用ないんですか？
「だって、思いつきでとんでもないこと始めるんだもの。そう言われても仕方ないでしょ？」
反論できませんね。確かに思いつきで色々やりますからね。
「だったら、一緒に寝ますか？それだったらいいでしょ？」
「えっ、一緒に・・・まぁ、それなら何にもできないでしょうけど。」
「じゃあ、そうしましょう。こんなことならレイナも一緒に寝ればよかったですね。」
「そうね、カオリがまだ何かすると思ってたから、仕方ないといえば仕方ないわね。」
そんなこんなで、アリスと一緒に寝ることになりましたよ。なったんですけど、ずっと私の腕にしがみついていますね。
「アリス、なぜ私の腕にしがみついてるんですか？」
「カオリが勝手に何かしないようによ。」
そこまで信用ないですか。色々やりすぎたということでしょうね。これからは自重しましょう。信用回復は難しそうですけど。
「アリス、そろそろ起きてください。朝ですよ。」
まだ寝てますね。そのくせしっかりと腕は掴んでるんですよね。離してくれないようです。
「早く起きてくれないと、襲っちゃいますよ？」
顔が赤くなりましたよ、耳まで真っ赤です。これはとっくに起きてましたね。狸寝入りですか。それならば仕方ありません。本当に襲っちゃいましょう。
しばらくイチャイチャしました。やっぱり目が覚めてたんじゃないですか。狸寝入りはダメですよ。
「装備の方はもう出来上がっているようですけど、先に朝ごはんにしませんか？」
「そ、そうね・・・」
まだ、顔が赤いですよ。
「カオリ、アリス。もう起きてる？」
「ええ、起きてます。入ってもいいですよ。」
レイナは、ちゃんと声をかけてくれるのですよ。アリスは・・・言うまでないですよね。
「ねぇ、アリス。昨日はカオリと何してたの？」
レイナの機嫌が悪いですね、やっぱりアリスと2人でイチャイチャしてたのがいけなかったのですね。まだアリスの首筋とかにキスマークがしっかり残ってます。バレて当然ですね。
「れ、レイナ、これはそのね。」
アリスがしどろもどろですね、起きてからしばらくいちゃつきましたからね。
「今晩は、レイナと一緒に寝ましょうか？」
「えっ、それはですね・・・」
「決まりですね。今日はレイナと一緒に寝ましょう。」
今度はレイナが真っ赤ですよ。そんな変なことはしていないはずですけどね。ちょっとイチャイチャするだけですよ。
「とりあえず、朝ごはんにしませんか？」
「そうね、食堂に行く、それともここに運んでもらう？」
アリスは意外と不精ですね。でも、３人ともここにいますし持ってきてもらうのもいいですね。
「運んでもらおうかしら、たまにはそれでもいいですよね？」
メイドさんに声をかけて、運んでもらうことにしました。
「ねぇ、あれがカオリの作った装備なの？」
「そうですよ、まずは私の分を作ってみました。大丈夫そうなら２人の分を作るつもりですよ。」
「あとで見せてもらってもいいかしら？」
「構いませんよ。」
アリスもレイナもチラチラと装備を見るのはやめませんか？食事くらいゆっくり食べましょうよ。
「それじゃあ、見せてもらうわね。」
アリスがメガネのようなものを取り出しましたが何をするのでしょう？
「アリス、そのメガネみたいなものはなんなんですか？」
「これはね、鑑定のメガネよ。ある程度のものまでは鑑定ができるわ。」
「ある程度のものまでって、どの程度なんですか？」
「そうね、鑑定阻害がかかってなければほとんど大丈夫かしら？」
鑑定阻害ですか、そんなのもあるんですね。今度から私も鑑定阻害を入れておきましょう。
「カオリは鑑定阻害とか使うのはダメだからね。」
「えっ、なんでですか？」
「鑑定阻害さえかけておけばなんでも作れるって思ったでしょう？」
思いましたね、これで大丈夫だと思ったんですけどダメですか。
「鑑定阻害をかけてあると、鑑定できないだけで、鑑定阻害がかかってることはわかるんだからね？」
そうなんですか、鑑定阻害がかかってることはわかってしまうんですね。それでは仕方ありませんね。アリスに特別なものだとバレてしまいます。
装備のほうは、ちゃんと出来上がっているみたいですね。装飾の方も、金糸をあしらった豪華なものに仕上げましたからね。白色の布地だって、パールホワイトというのでしょうか？かなり綺麗な白色にしましたよ。アリス達のは銀糸を使って装飾しますよ。
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