341.気になるみたいです。
ムラクモのことは後で考えることにしましたから、強化はまた今度です。
他の子達が出来上がるまでは何もすることもありませんので、とりあえず寝て待ちましょう。明日の朝は早いのです。ユキとユウゴを王都まで送っていかないといけません。
「ムラクモ、悪いけど、少し寝るわね。」
『はい、カオリ様。繭が煙になったら起こしますのでゆっくりお休みください。』
「うん、お願いね。」
5時間後ですね。そこから連続で出来上がりますから睡眠時間は5時間ですか・・・もう少し寝たいと思いますがそうも言っていられませんからね。
『カオリ様、キクの強化が終わったようです。』
「ん・・・もうそんな時間なの・・・」
ちょっと眠いですが、起きましょう。キクを見てあげないといけません。
すらっとした美人が煙の中に立ってますね・・・誰でしょうか・・・って、キクに決まっているのですがあの姿はどうしたのでしょうか・・・
「キクですよね?」
『ハイなのです。』
うん、やっぱりキクですね・・・
「身長も少し高くなったみたいだし、幼さが消えて綺麗になったわね。」
『ありがとうなのです。これも全部カオリ様のおかげなのです。』
素早さ重視だって思い浮かべたらスリムな女の子が思いつくじゃないですか・・・それで、キクも変わってしまったということでしょうか・・・ミタマは・・・ちゃんとムキムキじゃないって考えながらやりましたよね?よく覚えてません・・・1時間後がちょっと怖いですね・・・
「キク、身体の調子はどんな感じ?調子が悪かったりはしない?」
「大丈夫なのです。身体が凄く軽いのです。今ならコトハにスピードで勝てそうなのです。」
コトハってそこまでスピード特化とかではなかったですよね?それでもコトハに勝てていなかったのですね・・・うちの娘達の性能ってとんでもないのですね・・・
「そう、それなら今回の改造は成功って事で良さそうね。」
『えっ・・・強化じゃなかったのですか?』
「えっ・・・きょ、強化よ・・・」
『改造だったのですね・・・カオリ様はキクを騙したのです。』
あまりこだわるところじゃないと思うのですが、これもキクらしさって事でいいでしょう。
「そろそろ、ミタマの強化が終わる頃ね・・・」
『ミタマは強化で、キクは改造だったのです・・・』
「やることは同じなんだし、痛くなかったからいいでしょ?」
『痛くはなかったのです・・・でも、改造はいやです・・・』
これ以上はしないと思いますが、次があったらちゃんと強化だって言ってあげますからね。終わったことは我慢してください。
ミタマの繭も煙になって消えていきますね。煙の中のミタマは・・・ほとんど変わってませんね・・・筋肉でムキムキでなくてよかったです。
「ミタマ、大丈夫?どこかおかしかったりしない?」
『筋肉がついてません・・・』
あなたはムキムキの方がよかったのですか・・・私はそんなミタマは見たくなかったですよ・・・
「筋肉がついて無くても力は強くなっているはずよ。どうかしら?」
『そうですね・・・今なら剣で木が切れそうです。』
そういえばイロハがやってましたね・・・剣で木を切るって・・・ミタマ・・・あなたもあれがやりたいのですか?流行なのですか?
「キク、キクも剣で木を切るの?」
『なんでそんなことをするのです?』
よかったです、特に剣で木を切ることが流行っているわけではないようです。
「まぁ、異常が無さそうでよかったわ。ミタマはそんな感じでよかったの?」
『はい、カオリ様。イロハにはとても敵いそうに無いですが、強くなれたので満足しています。』
「うん、それならよかったわ。」
そろそろハバキリも終わる頃ですね・・・
ハバキリはどんな感じになってくるのでしょうか・・・
繭が煙になってゆきます。中からハバキリが出てきますね。姿形は変わっていないようですが・・・
「ハバキリ、何か異常とかはある?」
『ん、無い。』
ハバキリが普通に喋りましたよ・・・どうしちゃったのでしょう・・・
「ハバキリ・・・大丈夫、どこかおかしな所とかはない?」
『無いと言ったはず。』
「ハバキリがしっかり喋っている物どこかおかしいんだわ・・・」
『酷いことを言う・・・必要なことを喋っているだけ・・・』
そういえばそう言いましたね・・・
「ごめんね、ハバキリが喋ってるから驚いちゃって・・・」
「・・・・・・・・・・」
なんともないようでよかったです。全体的に性能アップってどんな風になったんでしょうね・・・気になります・・・
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