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340/373

340.任せるみたいです。

 とりあえず、全員騎士団の正規装備を着用できるようになりましたね。これで第一段階までは終了です。


 次はミタマの要望ですか。でも、古龍の素材を使っているんですよね・・・そこそこ強いはずなんですけど・・・これ以上の伸びしろが無いとなんともなりませんが、想像力依存の私のスキルにかけましょう。

 「4人とも聞いてくれるかしら。ミタマがもっと強くなりたいって言ってたんで、全員を強化しようと思うの。」

 『強化なのですか?』

 「ミタマと同じで強くなりたいって言うのなら全員強化しようと思うけど、どうする?」

 『私はお願いしたいです。』

 『ん・・・』

 ムラクモはして欲しいんですね、ハバキリはして欲しいと言うことですか・・・本当ならちゃんと言って欲しいところです・・・

 「キクはどうする?」

 『キクは・・・キクもお願いするのです。』

 「それじゃあ、全員ということでいいわね。それなら、強くする方向性を決めていきましょう。」

 『方向性、ですか・・・』

 「ミタマだって、ただ強くなりたいじゃなくて、力が強くなりたいとか、素早くなりたいとかあると思うの。」

 『キクはもっと素早くなりたいです。』

 素早さ重視ですか。それもいいと思いますよ。

 『私は力、もっと力強くなりたい。』

 ミタマは力ですか、ある意味単純でいいですね。

 『私は切れ味・・・かな。』

 ムラクモは切れ味ですか・・・刀としては正解ですが、人型の時はどう反映されるのでしょう・・・難しいですね。

 『・・・・・・・・・・』

 「ハバキリ・・・流石にそれじゃあわからないわ・・・」

 『均一に性能向上をお願いしたい。』

 ちゃんと喋れるんじゃないですか・・・普段からそうしてください。

 「ハバキリ、普段からちゃんと話してくれると嬉しいな。」

 『ヤダ・・・』

 はぁ・・・ハバキリは仕方ないですね・・・これも個性と諦めるしかないですね。

 「必要な時だけでいいからちゃんと話してね。」

 『ん・・・』

 まぁ、いいでしょう。均一に性能向上ですか・・・器用貧乏にも感じますがそう望むのならそれでもいいでしょう。

 「それじゃあ、全員方向性も決まったようなので改造しましょうか。」

 『待つのです。カオリ様は強化と言ったのです・・・本当は改造だったのですか?』

 キクはそこにこだわりますね・・・こだわりが悪いとは言いませんが、どっちでも良くありませんか?気の持ちようですよ。

 「そうね、強化にしておきましょうか。やることは同じですけど。」

 『やることは同じなのですか・・・』

 諦めてください、単なる言い方です。


 「まずは簡単そうな、ミタマから始めましょうか。」

 『私のは簡単なのか?』

 「簡単というより、私がイメージしやすいだけね。私のスキルは想像力が必要だから。」

 『そうなのか、それじゃあ頼む。』

 こういう時はしっかりしているのですね、さっきまでのミタマとは大違いです。

 力強さですよね・・・筋肉ムキムキでしょうか・・・でもそんなミタマは見たくないですからね。細い腕に筋肉が凝縮された感じでしょうか?まぁ、そんな感じで行きましょう。とにかく力強くです。ドラゴン素材でなんとかなりそうですね。他にもいるみたいですが、手持ちで賄えそうです。ではさっさとやってしまいましょう。

 繭になりましたね。6時間ですか。明日の朝にはなんとかなりそうですね。


 「それじゃあ、次はキクとハバキリをやっちゃいましょうか。」

 『はいなのです。』

 『ん・・・』

 素早さと、全体的に能力アップはイメージしやすいですね。ミタマの時と同じような感じです。

 キクは5時間、ハバキリは7時間ですか・・・ばらつきがありますね。何が理由なのでしょうか・・・考えてもわかりませんね。ほおっておきましょう。実害はありませんし・・・


 「さてと、ムラクモの切れ味が問題ね・・・」

 『も、問題があるのか・・・』

 「うん、大した事ではないんだけどね・・・」

 『何が問題なのだ?』

 「ムラクモが強化したいのは切れ味よね?」

 『そうだが、無理なのか?』

 「刃物の切れ味が良くなるというのはイメージできるの。あなたの今の状態、人の姿をしている時の切れ味っていうのがイメージしにくいの。」

 『そうなのか・・・』

 「私がイメージしにくいってことで、半分お任せみたいな感じになるけどそれでもいい?」

 『刀の時の切れ味はますのだな?』

 「それはイメージしやすいから大丈夫だと思う。」

 『私は、切るための剣ではないのだ・・・どちらかといえば叩くに近いと思う。だから切れ味という言葉に強く惹かれるのだ・・・』

 なるほど・・・叢雲といえば直刀で、それほど歯が鋭いというイメージではなかったですね・・・叩き切るという感じだったのでしょうか・・・

 「わかりました。少しばかり形が変わったとしても恨まないでくださいね。」

 切れ味にこだわって、刀の形状が変わってしまったりしたら困りますから・・・

 『わかった、全てカオリ様に任せる。』

 任せられてしまいましたよ・・・それはそれで、責任が重いですね・・・

 「少し考える時間を頂戴。いい結果が出るようにするから。」

 『全て任せる。』

 ムラクモだけは今度ということですね・・・

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