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330/373

330.簡単なことみたいです。

 「お祖母様・・・先日も一緒に回りましたよね・・・」

 「ええ、でもその時はユキ達はいなかったわ。」

 ユキ達を連れて建国祭を見て回ると言う話が、どこからかお祖母様に伝わったようなのです。まぁ、いいのですが、また一緒に回ると言いはじめたわけですよ。可愛い孫が一緒に回ってあげたのにそれでは不足ですか・・・ひ孫はもっと可愛いと言うことですか・・・私達を目の前にして言う言葉ではないと思いますが、確かにユキ達は可愛いので仕方ないのでしょう・・・一応納得することにします。


 護衛はいらないとは思いますが、イロハだけは連れて歩いています。アヤハやコトハも離れてついてきているようですし、アリスのところのメイドさんも離れたところにいるようです。

 何かあっても大丈夫でしょう。

 「ユキはどこか行きたいところとかはある?」

 「カオリママが美味しいと言ってたラーメン屋さん。」

 あそこですか・・・ユキの希望であれば仕方ないですね・・・今日のお昼はあそこで食べましょう・・・あまり一軒だけを贔屓にするのはいけないのですが、また他のところにも通えばいいのですね・・・

 「ユウゴはどこかある?」

 「こうして見て回ってるだけで楽しいよ。」

 気を遣ってるのでしょうか・・・もっとわがままを言ってもいいのですけど・・・

 「どこか行って見たいところとかないの?遠慮しないでいいのよ。」

 「ホント?」

 「ええ、どこか行きたいところがあるの?」

 「別に今日じゃなくてもいいんだけど・・・冒険者ギルドに行きたい。」

 「ユウゴ、それはカオリママに内緒で行こうって・・・」

 「ユキ・・・なんで私に内緒なのかしら?」

 「あ・・・カオリママ・・・危ないからダメって、言われそうだから・・・」

 確かに危ないからあまり冒険者ギルドに行ってほしくはないのですけど・・・もう、10歳ですからね・・・

 「アリスはどう思う?」

 「どうって・・・危なくないようにするならいいんじゃない?」

 そうですね、危ないことをしなければそろそろ冒険者的なことをしてもいいとは思いますよ。

 「ユキ、内緒で行くのは絶対にダメ!わかった?」

 「はい・・・カオリママ・・・それじゃあ、冒険者登録とかもしていいの?」

 「2人だけで依頼を受けたりしないって約束できる?」

 「「はい!」」

 2人して元気ですね・・・仕方ないですね・・・

 「アリス、心配しないで済むように今から登録させちゃう?」

 「そうね、知らないうちに王都で登録してましたって言うのもちょっとね・・・」

 今から冒険者ギルドに行ってしまいますか・・・



 「すみません、いいですか?」

 「・・・・・・・・・・」

 「あの・・・」

 「す、すぐ、ギルドマスターを・・・」

 この間の子ですね・・・ギルドマスターは要りませんから・・・

 「あ、呼ばなくていいですよ。要件はあなたで十分ですから。」

 「カオリ・・・あなた冒険者ギルドで何かやったの?」

 「先日、町中の巡回を依頼しただけですよ・・・変なことはしてません。」

 「そう・・・受付の子の慌て方が尋常じゃなかったから・・・」

 あなたのせいで変な疑いをかけられてしまったじゃないですか・・・

 「そ、それで今回はどのような御用でしょうか・・・」

 そうですね、今日はユキとユウゴの登録をしにきただけなのですから。

 「この子達の冒険者登録をお願いしたいの。」

 「この子達ですか?」

 「お願いできる?」

 「はい、承りました。」

 私が登録した時は光が強かった覚えがあります・・・それでギルドマスターを呼ばれたんでしたよね・・・そういえば2人は大丈夫でしょうか・・・

 あ、ダメっぽいですね・・・結構強い光を放ってますよ・・・

 「あ、あの、やっぱりギルドマスターを・・・」

 「そのまま登録しちゃってください。構いませんよね?」

 面倒臭いので、ちょっと強めに言ってしまいましょう。

 「ねぇ、カオリ・・・私にもちょっと説明をしてもらえると嬉しいのだけど・・・」

 アリスもですか・・・やっぱりこの光が強いと言うのは珍しいのですね・・・

 「あの光が強いのは魔力量が多いと言うことらしいですよ。私の時はもっと光が強かったですね・・・」

 「光が強いほど魔力量が多いなんてことはわかってるわよ。なぜ、そんなに魔力量が多いかよ。」

 「さぁ?」

 「さぁ?って・・・カオリもわからないの?」

 私に聞けばなんでもわかるとか思わないでください・・・知らないことの方が多いです・・・

 「あの・・・このまま登録しても良いのでしょうか・・・」

 「ええ、登録しちゃって。何か言われたら、私が説明しにくるわ。」

 「い、いえ・・・女王陛下にご足労いただくようなことは・・・」

 「カオリ・・・冒険者ギルドであんまり権力を使わないで頂戴・・・」

 いえ、別に権力なんか使ってませんよ・・・説明が必要になったら私を呼んでと言っているだけでしょう・・・

 どうせ、なぜこんなに魔力が強いのかを聞かれるだけです。私の子供だからと言えば終わりですし、簡単なことですよ。

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