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033.失敗しなかったみたいです。

 無事に中継地点である村に到着したようです。一応宿屋はあるらしいですが素泊まりばかりですからね、たいした宿屋ではないようです。私は馬車の中で寝てもいいのですがアリスさんの目もありますし普通に宿に泊まることにしましょう。

 アヤハ達の分含め4人分を払います朝食付きで頼んでおきます。朝早くに出てもいいのですがどうせ途中で一泊することになるのですからそこまで早く出ることもないでしょう。ゆっくりとは言いませんが朝食位食べていくことにします。

 私たちは4人部屋をお願いしたはずですがなぜここにアリスさんとアンナさんもいるのでしょうか?解せません。

 「あの・・・アリスさん?何かご用ですか。」

 「いまからマジックバッグを作るのでしょ?いえ、作ってみて下さい。もし出来たらギルドで販売を・・・」

 そこですか・・・そこがアリスさんにとって大切なところですか。なに?冒険者に貸し出す?信用のある冒険者に貸し出して素材の回収を効率的にしたい。確かにいい考えだと思いますよ、でもあなたさっき販売とか言ってましたよね?先に本音がダダ漏れになってしまっていて台無しになってますよ。

 「まぁ、売るにしても貸し出すにしても出来たらの話ですよね?私が作ることが出来なければ何にもなりませんからね。」

 「確かにそうなんですけど・・・でもやってみないと解らないじゃないですか。」

 いえ、やらなくても解ってるんです。多分出来ます。ただ、素材が問題ですよね。何が必要でしょうか?ちょっと考えてみますか?

 小さめのバッグで、空間収納が付いてる物。収納量は大っきめのトランク1個分くらい?

 

  ・・・次の素材が必要です・・・

 魔物の革、布、鉄、※※※※の石(小)

 あ、なんとかなってしまいそうな素材ですね。と言うか、無いのは※※※※の石(小)だけですよ。30%の素材を集めればいいってほとんどありますよ。絶対に成功しちゃうやつですね・・・そうですね、この世界で流通する物ですからレア度はそこまで高くないのかもしれません。値段が高いのは需要と供給のせいですね。きっとそうです。

 「カオリさん、出来るんですね?」

 「いや、まだ解りませんね。やってみないことにはと言ったところですね。」

 さて、どうやって失敗させましょうか?必要素材をそろえずにやる?何を素材にしましょうか?皮、布、鉄・・・バックの素材でしょうね。※※※※の石(小)が鬼門ですが、これは無くてもスキルが魔力で補ってしまうのですよね。皮素材のバック、布素材のバックどっちを使ってもバックになりそうですね。では鉄だけにしたらどうでしょう?鉄のバッグはさすがに無いでしょうから失敗するのでは?そうしましょう。準備するのは鉄だけです。

 「それではアリスさんやってみますので少し離れてて下さいね。」

 絶対に足りないであろうと思われる鉄だけでクリエイトオブジェクトをやりましょう。

 おっ?一応繭になりましたね。何らかの形になるのでしょうか?時間は?鑑定で見てみると1時間半ですか。まぁまぁですね。

 「カオリさん、どう?」

 心配そうに眺めてますね。近寄ってこなかったのは自制したのでしょうか?いえ、違いますね、後ろでアンナさんが抑えてますね。自制はきかないみたいです。

 「どうでしょう?1時間半くらいで出来上がるとは思いますが成功してるかは解りませんね。何せ物が物ですから・・・」

 ふふふ、鉄のバッグなんか無いでしょうから変な鉄の塊が出てきて終わりでしょうね。そうすれば出来ませんでしたと言うことで私は晴れてお役御免です。

 では、明日からの予定でも話し合いましょう。せっかく全員ここに集まっているのですから。

 「アリスさん、タイランスまでの地図とかって持ってます?」

 「え、カオリさん、持ってないんですか?」

 そんな変な目で見ないで下さい。確かに持ってないとまずいのは解りますよ。解りますけど、用意するのを忘れたのですから仕方ないじゃ無いですか。アヤハにお願いすればなんとかなってしまうのですから。

 「はい、用意するのを忘れてしまって・・・」

 「そんなんで、旅をしようと思ってたんですか?街道沿いに行けば迷わないとは思いますが、何かあったらどうするつもりなんですか・・・」

 しばらくお説教されましたよ。いくら良い馬車があっても地図なしで旅だなんて信じられないとか・・・結局地図を見せてもらいながら明日以降のことを話し合いましたよ。


 そろそろ時間がたったようです。繭が煙になっていきますね。

 「え、なんでバックが出来てるの?失敗するはずなんですけど・・・」

 「カオリさん、失敗するはずってどういうことですか?」

 え、私声に出してました?それはまずいですね・・・

 「え、そんなこと言いましたか?」

 しらばっくれてみましょう・・・遅いとは思いますが・・・

 「出来ると解っていたんですね。その上で失敗するようにしていたと?」

 「えっと・・・」

 「そうなんですね?」

 「はい・・・」

 でもなぜ革のバッグが出来ているのでしょうか?あ、床に敷いてあった皮の敷物が無くなっていますね・・・そうですか、それのせいですね。素材と見なされて出来てしまったのですか。それは誤算でした。今後気をつけましょう。

 「カオリさん、それ見せてもらっても良いですよね?」

 仕方ありません。見せることにしましょう。でも収納力は大きめのトランク程度にしましたしそこまで大きな物では無いでしょう。2人で何か話し合っていますね。チラチラこっちを見てるじゃないですか・・・何でしょうか。もう作りませんよ?

 「カオリさん、ここまで大きなマジックバックはなかなか手に入るものではありませんよ。」

 「え、でもトランクくらいの大きさですよね?」

 「いえ、こんな小さなバッグに対してこの大きさが異常なんですよ。だいたい鞄の容量の3~10倍なんですよ。こんなウエストポーチ程度でこんな量が入ること自体異常です。」

 え、マジックバッグの定義って元の容量の何倍かって事なの?やらかしましたね・・・


その夜はあまり寝かしてもらえませんでした・・・2人からの追求と今後ギルドに対して供給してもらえるのか・・・最後にアヤハに今日は私の番とせがまれて私が寝る時間がかなり削られました。アヤハのための時間はよいのです。大事な時間ですから・・・


 今後はもっと注意しましょう・・・

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 作風自体のほのぼのした雰囲気が読んでいて気持ちいいです。 [気になる点] ギルド側のギブばかりで、しかも当然という態度がムカつきます。 普通はこんな態度をとるような町とはサッサとさよならす…
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