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321.エレウシス建国祭みたいです。

 「カオリ、この間作った施設は何という名前なの?」

 ドームのことでしょうか・・・

 さすがにドーム球場ではないので、ドームコロシアム?単にドームだけでいいでしょうか・・・

 「ドームですか・・・」

 「そう、カオリドームという事ね?」

 「ちょっと、待ってください。カオリドームというのは止めませんか?」

 「ああいった、大きな建物にはよく王の名前を付けたりする物よ?」

 「私の名前なんか付けないでください・・・アリスの名前でもいいじゃないですか・・・」

 「わ、私はいやよ・・・恥ずかしいじゃない・・・」

 私だって恥ずかしいですよ・・・レイナはどうでしょう・・・

 「私も遠慮したいわ・・・」

 みんないやなんですね・・・なら、そのまま国の名前でいいじゃないでしょうか・・・

 「エレシウスドームなら問題ないですよね?」

 「そうね、問題ないわ。最初からそうすればよかったわね。」

 「そうですね、国の代表的な建物になるのですから。」

 2人からも賛同を得られたようなので、先日作ったドームはエレウシスドームと言うことになりました。今度のイベント終わったら何に使うんでしょうか・・・作るだけ作ってその後のことを考えてませんね・・・

 悪い癖ですね・・・




 エレシウス建国祭は1ヶ月にわたって行われるのだそうです。結構長いですね・・・去年はそこまでじゃなかった気がしますが・・・今回は待ちも大きくなって、フードフェス、聖女杯もあるからだそうです。国外からの人も大きく見込めると言うことでラッセルさんがやけに張り切っていましたね・・・エレシウス建国祭の実行委員ですか・・・それは頑張らないといけないですね・・・


 私は建国祭初日の挨拶が一番の仕事ですね・・・その後は、王国と帝国からの使者や貴族との会食とかですか・・・それは仕方ないことですが、会食とパーティはなるべく少なくしてくださいね・・・



 色々不備はあると思いますが、やっと建国祭初日です。私の挨拶ですか・・・噛み噛みでしたが、ちゃんと挨拶しましたよ・・・文面?王国と帝国に行ってちゃんと色々教えてもらいましたし、アリスとレイナに何度もダメ出しされながら書き直したんですよ・・・ちゃんと頑張ったんですよ。

 何を喋ったかほとんど忘れましたが、最後だけ覚えてますよ。「ここにエレウシス建国祭の開催を宣言する。」ですね。ちゃんと噛まずに言いましたよ。これを噛んだら恥ずかしくて町を歩けなくなりますからね。


 「セバス、今日は何か用事はあったかしら?」

 『今日の夕方に会食の予定が入っております。』

 「誰とでしたっけ?」

 「カオリ、うちのお父様とよ。」

 「ああ、王国との会食でしたか・・・お祖母様も来るんでしたよね?」

 「ええ、お父様、お母様、お兄さまとお祖母様ね。」

 「明日は私の所のお父様も来るので忘れないでくださいね。」

 明日はレイナのところ・・・帝国ですか・・・色々忙しいですね・・・

 「なら、今日の夕方までは自由にしていいの?」

 「そうね、町を見に行くつもりなの?」

 「ええ、やっぱり自分で見て回りたいじゃないですか。」

 「また、お忍びで行くのですか?」

 お忍びで行っても見つかるのなら意味がありませんからね・・・

 「普通に行くつもりですよ。どうせ見つかるなら最初から女王として堂々として行きますよ。」

 「パニックにならないかしら?」

 「なるかもしれませんね・・・」

 「2人とも何言ってるんですか、パニックなんてなるはずないじゃないですか。」

 「ふつう、女王がお祭りに出てくるなんてありえませんからね?」

 「レイナ、カオリは普通じゃないから・・・」

 「それでも・・・諦めないといけませんか?」

 「アヤハ、イロハ。2人してついていってあげて。」

 『はい、アリスお母様。』

 「コトハは何かあるといけないからお城で待機しててね。」

 『は~い・・・』

 コトハがつまらなそうにしてますね・・・コトハも行きたいんですね・・・

 「コトハも連れて行ったらいけませんか?城にはホワイトもいますし、セバスだっていますから・・・」

 「そうね、コトハだけおいていくのは可哀想かもしれないわね。」

 「そうですね、4人で行ってくるといいと思いますよ。」

 4人?アリスとレイナはどうするのでしょうか?

 「レイナ達は?」

 「私とアリスはまだ城でする仕事があるからちょっと行けないかしら。」

 そうなんですか?

 「セバス・・・私がやることは?」

 『お二人がやってくださるとのことですので・・・』

 「アリス、レイナ・・・」

 「今まで色々頑張ったんだからちょっとだけご褒美よ・・・」

 「ありがとう・・・アリス。大好き・・・」

 「ちょ、ちょっと・・・抱きつかないで・・・」

 「カオリ・・・私は?」

 「レイナも大好きですよ。」

 2人とも真っ赤ですね・・・今日は2人の好意に甘えましょう・・・


 「アヤハ、出かけるわよ。」

 『はい、カオリお母様。』

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