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312.簡単にばれたみたいです。

 ラッセルさんの所での用事も済みましたし、町を散策したいですね。だいぶ町も活気が出てきていますし、王女としていろいろ知っておく必要もあるでしょう。というのは建前で、私が遊びたいだけなのですけどね。

 今日はお供に連れてきているのはコトハだけです。もちろんメイド服を着させていますよ。メイド2人で町に買い物に出てきているような感じですね。


 「コトハ、今日は色々見てまわりますよ。」

 『カオリかぁさん、すぐにお城に戻らなくていいの?』

 「今日は大丈夫ですよ。」

 『アリスかぁさんに怒られたりしない?』

 そこを気にするのですか・・・私って、コトハの前でそこまで怒られてますかね・・・

 コトハは耳がいいので、どこにいても私が怒られているのがわかるようです・・・コトハの前では内緒話なんてできないわけですね。まぁ、コトハに内緒にするようなことはないですけどね。

 「多分大丈夫よ・・・何かあれば、ポケベルで連絡するでしょうから。」

 コトハ・・・不安そうな顔しないでください・・・きっと大丈夫ですよ。



 「ラーメン屋さんができてますね・・・ちょっと寄っていきましょうか。」

 カレーラーメンですか・・・悪くないと思いますよ・・・私的には、塩や醤油、豚骨などの方がいいですね・・・カレーはカレーライスのほうがいいです・・・

 別注文で、ライスもあるんですか・・・麺を少なめにして、最後はライスにかけるのですか・・・邪道のような気もしますが、一杯で2度美味しいのでいいかもしれません・・・このお店はまた来ましょう。もちろんお忍びで来ますよ。


 ギルドの建物もしっかりしたのが出来上がってますね。実のところ出来てからまだ来たことがないのですよ。もう建物ができてからかなり経つのにです・・・

 公式ではありませんが、ちょこっと挨拶でもしておきましょうか・・・

 『カオリかぁさん・・・やめたほうがいいと思う・・・』

 「えっ・・・どうしてですか?」

 『また騒ぎになってアリスかぁさんに怒られるから・・・』

 なるほど・・・あとでしっかりと公式訪問したほうが良さそうですね。

 「コトハ、ありがとうね。アリスに話してからにするわ。」

 コトハもですが、みんな人間味が出てきましたね。人間にはならないと言ってましたが、この子たちはどこに向かってゆくのでしょうか・・・ちょっと気になります。


 「それじゃあ、そろそろ帰ろうか。」

 『はい、カオリかぁさん。』

 今日は、町を見ることができて有意義な1日でしたよ。のんびりと食べ歩きもできましたし。



 「カオリ・・・随分と長い間ラッセルのところで話し込んでたみたいね。」

 「えっ・・・」

 「本当です。カオリのことを待ってたんですからね。」

 ちょっと、レイナまでなんですか・・・

 「待ってたって・・・何かありましたか?」

 「お昼までには帰ってくると思ってたから・・・」

 そういえば、何も言わずでしたね・・・

 「カオリ・・・連絡くらいくれてもいいんじゃないの?」

 「そ、そうですね・・・」

 「何のためにポケベルを作ったの?」

 「連絡が取りやすいように?」

 「そうよね。何度もカオリのポケベルに連絡したのよ。どうして返事してくれないのよ。」

 えっ・・・そう言えば私のポケベルは空間収納にしまってありますね・・・これでは着信があってもわかりませんね・・・

 結構何件も着信がありますね・・・

 「えっと・・・ポケベルが空間収納に入ったままになってました・・・」

 「「はぁ・・・」」

 大きなため息をつかれてしまいました・・・今回は私が悪いですね・・・はい、言い訳もありません・・・

 「ごめんなさい・・・これからはちゃんと身につけておきます・・・」

 「本当に心配したんですからね。」

 レイナにも心配かけてしまいましたね・・・

 「アヤハがカオリの居場所を把握してくれていたからいい様なものの。誘拐とかされたんじゃないかって、心配するじゃないの・・・」

 「コトハもいるんだしそんなこと・・・」

 「カオリ・・・そういうことじゃないでしょ。」

 涙目で怒らないでください・・・

 「ごめんなさい・・・もうしません・・・許してください。」

 「本当に気をつけてね。すごく心配するんだからね。」

 「はい・・・」

 「それから、あのラーメン屋さんには私たちも連れて行ってくださいね。」

 「えっ・・・何で・・・」

 「アヤハが居場所は把握していたって言ったわよね。」

 ああ、全部バレてたわけですね・・・アヤハは天眼通持ちでしたね・・・私のいる所くらい簡単にわかるのですね・・・



 何日か後にお忍びでラーメン屋さんに行ったのですが、3人で行けばバレますよね・・・たとえ、メイド服を着ていてもです・・・結構な騒ぎになってしまったのは言うまでもありません・・・

 今回は私だけが悪いわけじゃないですよ・・・

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