304.預かってもらうみたいです。
そろそろ、ユキとユウゴを王国で勉強させる事を考えないといけませんね。留学ですか・・・国を跨いで勉強しに行くのですから留学といっても差し支えありませんね。
「そろそろ、ユキとユウゴを王国に留学させる時期でしょうか・・・」
「そうね、お父様もまだかと言ってくるし・・・」
「え~ママ達と離れるのはやだよ・・・」
ユキ達もそばにいましたね。でも、そろそろですよ。
「前にも言ってありましたよね?」
ちょっと厳しいかもしれませんが、ここは王国に送り出すべきでしょう・・・
「「うん・・・」」
わかってくれれば良いのです・・・私も寂しいのです・・・
「2人が寂しくならないように会いに行くわ。」
「毎日?」
前も言いましたよね・・・毎日は無理だって・・・でも、週に一回くらいは会いに行くのでしょうね・・・
「毎日は会いに行けませんけど、たくさん会いに行くようにしますよ。」
「うん・・・」
そんなに寂しそうにしないでください・・・
「お爺ちゃんもお婆ちゃんもいるから大丈夫よ。」
アリスがフォローしてくれますね・・・
「お爺ちゃんはお髭が痛いから好きじゃない・・・」
お義父さま・・・威厳のあるヒゲかもしれませんが、ユキには不評のようですよ・・・剃りますか?
「お爺ちゃんに言ったら剃ってくれるかもしれないわよ。」
「カオリ・・・お父様はあの髭かなり気に入ってるみたいよ?」
「ユキに嫌われるのとどっちを取るか気になりますね・・・」
「そうね・・・カオリはどっちだと思う?」
「間違いなく剃りますね。」
「うん、私もそう思うわ・・・」
髭を剃ったお義父さまが見れそうです・・・ちょっと楽しみですね・・・
「レイナ、少しの間クラン達をお願いしますね。」
「どこか出かけるの?」
「ええ、アリスと王国まで行ってきます。ユキとユウゴを預けてこようと思います。」
「そういえば勉強に行かせるって言ってましたね。今からですか?」
「向こうではいつ来るかってかなり待ってるみたいですから・・・」
「そうね、こっちも早く連れてこいってうるさいもの・・・」
帝国のお義父さま・・・ちょっと気が速くないですか・・・まだ、1才ですよ・・・ただ、毎日抱っこしたいからじゃないのですか・・・それとも、お義母様に強く言われたからでしょうか・・・最近よく呼ばれますからね・・・
「それじゃあ、行ってきますね。」
「うん、なるべく速く帰ってきてね。」
クランですか・・・まだ、私がいないと機嫌が悪くなりますからね・・・なるべく速く戻ってくるようにしましょう・・・
「このまま、お父様のところに行くわよ。」
アリスの部屋に扉を使ってきたのですが、いつも通り直接行くのですね・・・お義父さまも何か言えば良いと思うのですが、諦めてるのでしょうか・・・
「ユキもユウゴも、普通は直接王様の部屋に行ったりするのはダメですからね。」
「ちょっと・・・カオリ、私がダメな子みたいに聞こえるじゃない・・・変なこと言わないでよ・・・」
これに関してはアリスはダメな子ですよ・・・間違いありません・・・後ろでメイドさんも頷いてますよ・・・
「お父様、ユキとユウゴを連れてきたわよ。」
「おお、やっと連れてきてくれたのか・・・」
お義父さまもちょっとは注意しましょうよ・・・宰相様、そこで首を横に振らないでください・・・諦めろってことですか・・・この親にしてこの子ありってことですか・・・ユキとユウゴの教育は大丈夫なのでしょうか・・・少し心配です・・・
ユキとユウゴの教育についてはしっかりとした人にお願いすることとなりました。2年ほど、ここで勉強したのちに10歳からは王都の学校に通わせるそうです。
同年代の友人と言える子はいませんでしたからね・・・メイドさんの子供くらいでしょうか・・・それは友人とは少し違うのでやっぱりいませんでしたね・・・
「ユキとユウゴをお願いしますね。」
宰相様に頭を下げてお願いしましょう。お義父さまにではありませんよ、宰相様にお願いした方がよさそうですから・・・
「もったいないお言葉でございます・・・誠心誠意、努めさせていただきます。」
うん、お願いしますね。
「カオリよ、私には一言もないのか?」
「そうでしたね、お義父さま・・・あまり甘やかさないでくださいね・・・」
お義父さまとお義母様は甘やかしそうでいけません・・・あとでお祖母様の所に行っていろいろお願いしておきましょう。お祖母様も甘やかしますが、お父様よりはマシです・・・
「アリス、ここに預けるよりお祖母様のところで預かって貰った方が良くないかな?」
「それは・・・そうね、お城以外で暮らした方がいいかもしれないわね。」
「アリス・・・そんな親不孝な真似をするのか・・・」
お義父さま・・・親不孝って・・・なんか違う気がするのですが・・・孫を預けないのって親不孝なことですか?赤の他人に預けるわけじゃないですからいいと思うのですが・・・
結局、私とアリスの意見を通して、お祖母様のところに預けることにしました。その方が安心ですから・・・私も、お祖母様の家の方が来やすいですしね。
もちろん、お祖母様は快く預かってくれましたよ。
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