296.月に1回みたいです。
「ただいま・・・」
アリスもレイナも揃っているようですね、ユキやクランも一緒ですか。ちょうどいいですね。
「帝都に寄ったら、お義父様とお義母様に孫に会わせろと言われたので連れてきましたよ。」
「お父様とお母様が・・・」
そりゃレイナも驚きますよね・・・いきなり両親が訪ねてくるんですから・・・訪ねてくると言っても孫に会いに来たんですが・・・
「レイナ、これからカオリの仕事も忙しくなると思うからちゃんと手伝わないといけませんよ。」
「えっ、ええ、それはもちろん手伝いはするけど・・・」
会っていきなりそんなことを言われればビックリするでしょう・・・
「私もこれから何度もここに来ようと思うの。そうするとカオリにお願いしないといけませんからね。」
レイナ、ごめんなさい・・・お義母様はここに来るためにあなたに仕事をしなさいと言っているのですよ・・・
「それは・・・お母様もクラン達の成長を見たいと思うのでしょうから仕方ないかもしれないけど、あんまりカオリに負担をかけないでね。」
ちょっと、レイナはそれでいいのですか・・・
「れ、レイナ・・・いいの?」
「それは・・・私も仕事が多くなるのは解ってるけど、お母様がクラン達に会いたいというのも解るから・・・」
「そうなのですね・・・では月1回にしましょう。そのくらいならレイナにも負担をかけないでしょうから。」
レイナに負担がかかるといけないからと言うことで月1回と言うことになりました。もちろんお義父様は仕事で忙しいでしょうから毎月なんて無理ですよ。
お義母様に仕事が無いとは言いませんが、それをここで言ったら何か言われそうで怖いのでやめておきます。
「そうね、月1回と言っても1週間くらい泊まっていけばいいのだし・・・」
1週間は泊まっていくのですね・・・まぁ、別に構いませんけどね・・・忙しいから扉を使えないなんて方便ですし・・・
「そういえば、ラッセルから連絡が来ててね。帝国までの森の中を舗装してくれたんですってね・・・」
「えっ・・・連絡って・・・」
鳩ですか・・・そういえば私が作ったのを渡してありましたね・・・今は行き先がこの城になってますからアリスの所に届いたのですね・・・
「えっとですね・・・やっぱり道は整っていた方がいいと思うの・・・」
「そうね、それは私も同意見ではあるのだけどね・・・女神様の奇跡って・・・どうかと思うの。」
「無理がありますか・・・」
「無理と言うより、女神様の名前を使うなんて恐れ多いとか思わなかったの?」
「う~ん・・・別に?」
「カオリのいたところではみんなそうなの?」
そうですね・・・神様を信じている人は少なかったと思いますよ。何かあるとみんな神頼みはしますが、そこまで崇めている人は少ないと思います。
「私みたいなのが多かったと思いますよ?」
「女神様を信仰しないだなんて信じられません・・・」
この世界の人からしたらそうなんでしょうね・・・私からしたらそこまでのことではないのですけど・・・
「私のこの力だって女神様にいただいた力ですし、女神様の奇跡でいいんじゃないですか?」
「こじつけだと思いますよ・・・別にカオリがやったでいいじゃないですか・・・私達に黙ってやったことを咎めているだけで、やったこと自体に対しては何も言うつもりはないのだから。」
えっ・・・そうなのですか?私が舗装すると言ったらきっと何か言われると思ったので隠れてやったのですが・・・
「それじゃあ、王国側もやってきて良い?」
「構わないけど、また今度ね。しばらくはゆっくり休むこと。カオリがいないとクランの機嫌が悪いの・・・」
クランがですか・・・それを言われるとなかなか厳しいですね。私だってクラン達のことは大好きですからね。クランが寂しがっているのならしばらくはここにいましょう。
お義父様とお義母様は向こうでクルミとクオンを抱っこしてますね。クランは・・・レイナが抱っこしてますね。
クランが寂しがるのなら少しずつ舗装をしましょうか・・・扉で少しずつ行ったり来たりしながら舗装すれば良いだけです。そうすればクラン達に寂しい思いをさせるに舗装も出来ますからね。
今後の方針も決まりましたし、私もクランを抱っこしに行きましょう。
少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。
ブックマークもして頂けると嬉しいです。
次回への励みとなりますので、よろしくお願いします。
https://ncode.syosetu.com/n4242hu/
にて「シスターズ ~妹は転生賢者のようですが、異世界転生した私は現代知識でチートする~」を新規連載はじめました。
こちらもよろしくお願いします。




