274.問題があったみたいです。
それでは、ホワイトを連れて帰りましょう。これからはホワイトも一緒にいられますし、何かあった時も万全でしょう。
巫女服なんて着せましたが、近衛騎士にでもしておきましょうか・・・
そういえば、キクとあと3本、刀がありましたね・・・3本に関しては面倒臭そうだったので空間収納に死蔵していますが・・・せっかくですから使ってあげてもいいですね・・・騎士くらいにはなりそうですから。
城に戻ったら呼び出してみましょう。でも、アヤハとイロハが戻ってからの方がいいでしょうか・・・ホワイトもいるし余程のことがない限り大丈夫だと思いますが、念のためです・・・
「それでは城に戻りますよ。ホワイトもついて来てくださいね。」
『うむ、ご主人様が作った新しい城じゃな、楽しみだ。』
「王国の私の城を見たことがあるような口振りですね?」
『二、三度、見に行ったぞ?』
見に来てたんですか・・・知りませんでしたよ・・・来るなら来るって言ってください・・・誰かに見つかったりしたらどうするんですか・・・空の上から見ていただけだから大丈夫?それでも万が一です・・・
「そうですね・・・ホワイトの部屋も作らないといけませんね・・・ところで、ホワイトはどちらの姿でいる方が楽ですか?」
『どちらでも大して変わらんぞ?』
大差がないなら城の中に部屋を設けても大丈夫ですね。ドラゴンの形態でいた方が楽だと言われるとちょっと大変でしたが・・・
落ち着いたら連絡をくれるという話でしたが、アリスのところに行ってみましょうか。まだ連絡は来てないようですがホワイトのことも紹介しておきたいですから。
「ねぇ、カオリ・・・私がいない間にまた別の娘に手を出したの?」
えっ・・・私たちが顔を見せた途端それですか・・・
「えっとですね・・・」
「私とレイナだけじゃ不満なの・・・」
「ちょっと私の話も聞いてくださいよ。」
「言い訳?」
ひどい言い方ですね・・・
『奥方・・・私はホワイトなのだが・・・ご主人をあまり責めんでくれるか?』
「ホワイト・・・カオリが作ったドラゴンの?」
『うむ、そのホワイトじゃ。』
「ねぇ、カオリ・・・詳しく話を聞かせてもらえるかしら・・・」
どのみち怒られるのですか・・・
「そう言った大事なことは、先に相談してくれると嬉しいわ・・・というか、先に話してね・・・」
「はい・・・」
「またカオリが新しい女の子を連れて来たかと思ったわ・・・」
「そんなことするわけないじゃないですか・・・」
「レイナのことは?」
「これから注意します・・・」
「でも、これからはホワイトも一緒なのね。そばにいてくれると心強いわ。」
『そう言ってもらえると、有難いぞ。』
『私達がいれば十分です・・・』
イロハ、拗ねないでください・・・今回みたいに3人が別々に動いたりすることもあるのです。その時、そばにいられる人が多いに越したことないのですよ。
「イロハはこれからもアリスのことを守ってくれると嬉しいな。」
『はい・・・カオリ母さん・・・わかりました・・・』
「仕方ない娘ですね・・・イロハ、あなた達のことはすごく大切なんだからね。他のドールが増えてもあなた達は特別なの。わかる?」
『特別?本当に?』
「本当よ。」
ぎゅっと抱きしめて頭を撫でてあげましょう。これで、ちょっとは落ち着いてくれるでしょうか?
『カオリ母さん、私頑張るね。』
わかりやすいですね、機嫌が治ってよかったです。
「ところで、アリスの方はどうなの?」
「ええ、メイドと騎士、それと文官を何人か回してもらえるようお父様に頼んでおいたわ。」
文官もですか、それは助かりますね・・・
「私が連れて行った方がいい?」
「もう、自動車を使って出発したところよ。」
早いですね・・・まだ、アリスがこちらに来て1週間たってませんが・・・
「早くないですか?」
「お父様がどうせ人が必要になるだろうからって準備してくれてたみたい。」
「挨拶してきた方がいいかな?」
「特に必要ないと思うわ。まだまだ忙しそうだし・・・」
ほぼ私のせいでしょうね・・・後で何か美味しいものでも送っておきましょう・・・
「それよりもね・・・」
「何か問題でもあったんですか・・・」
「お婆さまが、そっちに移り住むってきかないのよ・・・」
「お祖母様がですか・・・」
「どうしたらいいと思う?」
「お義父さまはなんと言っているのですか?」
「言い出したら聞かない人だから好きにさせたらいいですって・・・」
もう、丸投げってことですか・・・勘弁してください・・・別に来てほしくないとか、そんなんじゃないですよ。逆に嬉しいくらいです。でも、王国の王族ですよ?そんなに簡単に他国に移り住んだりしていいのでしょうか・・・
知らないところで、いろんな問題が出てきてますね・・・次はレイナの所に行くつもりなのですが、そちらでも問題が色々あるのでしょうか・・・
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