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247.将棋で遊ぶみたいです。

 お義父さまには、リバーシとチェスをセットであげました。流行らせてもらわなければいけないのと、リバーシがかなり弱いようで、まだアリスにすら勝ててないのです・・・

 宰相様に練習相手になってもらってください。ちゃんとお仕事もしてくださいね。じゃないと、ユキとユウゴを連れていきませんからね。


 お祖母様に所にはもうしばらくいますよ。お祖母様にはユキもユウゴも懐いていますからね。お義父さまのところに行くよりも喜ぶのですよ。仕方ないですよね・・・

 「カオリはリバーシやチェスは作っておいてなぜ将棋は作らなかったのですか?」

 「ルールが複雑ですからね・・・確かに色々な遊び方がありますが、チェスより複雑になるので今回は見送りました。」

 「そうなのね、私はチェスより将棋の方が好きだったから気になったの。」

 なるほど、お祖母様は将棋の方がお好きでしたか・・・ユキもユウゴもそのキラキラした目でこちらを見ないでください・・・

 「カオリ・・・その将棋というのは私でも覚えられそう?」

 「色々な遊び方がありますからね、アリスでも大丈夫ですよ。」

 「そ、そう・・・なら作ってもいいわよ。」

 最近はアリスの許可を得てから作ってますよ。別に許可がなくても作るのですが、また何かあった時に色々言われるのはいやですからね・・・

 将棋でしたら材料は木だけですからね、簡単です。片方が「王」で、もう片方が「玉」でしたね・・・とりあえず作ってみましょう。うちにあったのは折りたたみの簡単な将棋盤でしたが、しっかりした将棋盤を作りましょう。テレビでやっているような分厚いやつです。

 「こんな感じですね。」

 「ユキとユウゴはおばあちゃんと一緒にまわり将棋をやりましょうね。」

 なるほどまわり将棋ですか。あれなら簡単ですね。

 「カオリ・・・私にも将棋を教えてくれる?」

 「いいですよ。どの遊び方を教えましょうか?」

 「そんなにいろいろあるの?」

 「結構いろいろありますよ。」

 「簡単なものがいいわ。後でユキとユウゴと遊ぶから・・・」

 そうですか・・・では将棋崩しでも教えましょうか・・・簡単ですからね。


 「アリス、今音がしましたよ。」

 「ちょ、ちょっとだけじゃない・・・」

 そのちょっとがダメなのですよ。遊びはシビアにやりますよ。

 「カオリ・・・そんなに取っちゃダメよ、私の分も残しておいてよ・・・」

 「ダメですよ。アリスを専攻にしてあげたじゃないですか?」

 アリスがすぐ音をさせるので、全然取れてないのですよ。

 「本当にカオリってこういったゲームでは容赦ないのね。」

 「遊びでも本気でやらないとね。」

 もちろん、ユキやユウゴとやるときは少しくらい手加減しますよ。慣れてきたら本気でやってあげないとダメですけどね。アリスはダメです。最初から本気ですよ。

 横からユキが覗き込んでますね。

 「ユキもやりたい?」

 「うん、やりたい!」

 「カオリ母さん、僕も。」

 「お祖母様、ユウゴに教えてもらえますか?私はユキに教えますから。」

 「わかったわ。ユウゴ、おばあちゃんが教えてあげるからこっちにおいで。」

 それでは、私たちは3人でやりましょうか。

 「すぐにアリスより上手くなるからね。」

 「そうなの?アリスママって弱いの?」

 「ちょ、ちょっと・・・カオリ、なんてこと言うの・・・」

 仕方ないじゃないですか、本当に弱いのですから・・・


 アリスが部屋の端っこで膝を抱えてますね・・・いくら頑張っても上手くなりませんでしたからね・・・すぐにユキの方が上手くなりましたから・・・結構凹んでますね・・・慰めてあげましょうか・・・

 「アリス・・・他のゲームでもやる?」

 「別にいいわ・・・私って、何やっても弱いみたいだから・・・」

 チェスはそこそこ強かったじゃないですか・・・本将棋でも教えてあげましょうか・・・アリスはそういったものの方が強い気がします。

 「アリス、将棋でもチェスと良く似た遊び方があるのです。それを教えてあげますよ。」

 「チェスとよく似た遊び方?」

 チェスで反応しましたね。チェスは私といい勝負ですからね、私もチェスはあまり強いと言えませんが・・・

 「ええ、本将棋と言いますが、将棋本来の遊び方です。」

 「将棋の本来の遊び方?」

 「そうですよ。他のは将棋の駒を使った別の遊びです。今からアリスに教えるのが本来のルールです。」

 「うん、教えてくれる?」

 少し時間はかかりましたが、ルールを覚えてくれた様です。私は本将棋はあまり上手くないですよ・・・それでも最初のうちは勝てますね。

 アリスはこういったゲームが得意ですね。すぐに上手くなります。もう、私じゃ相手になりませんよ・・・お祖母様に助けを求めましょう。

 「カオリ、ダメよ・・・私も本将棋は得意じゃないから。」

 「それなら何が得意なんですか・・・」

 「そうね、挟み将棋なら得意よ。」

 勘弁してください・・・アリスが調子に乗ってしまってますよ・・・

少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。

ブックマークもして頂けると嬉しいです。

次回への励みとなりますので、よろしくお願いします。


https://ncode.syosetu.com/n4242hu/

にて「シスターズ ~妹は転生賢者のようですが、異世界転生した私は現代知識でチートする~」を新規連載はじめました。

こちらもよろしくお願いします。

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