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241.ユキとユウゴが可愛いみたいです。

 さすがに自動車での移動は早い物です、王都がそろそろ見えてきます。ユキとユウゴは王都を外から見るのは初めてでしょうか?ほとんど移動は扉を使ってますからね・・・次からは少しくらい時間がかかっても、自動車で移動する様にしましょう。そろそろ馬の乗り方なんかも教えた方がいいでしょうか・・・今は馬よりもバイクが使われることが多くなってきましたが、それでも最低限として覚えた方がいいですね。




 王都の門をくぐります。もちろん顔パスですよ。この車にはうちの家紋はつけてありませんが、私とアリスが乗っているのです。さすがに私たちを知らないなんてことはありませんから普通に通過です。

 予定通りお城は通過して、お祖母様のところに向かいましょう。一応アリスのとこのメイドさんに帰還の連絡だけ入れておいて貰いましょう。後日行きますくらいは連絡しておいた方がいいですからね。

 本当はお祖母様のところも先触れを出す必要があるとは思うのですが、今回はそうも言ってられません。きっと怒ってますからね・・・帝国まで行ったのになぜ呼んでくれなかったって・・・お祖母様は私の扉のことをよく知ってますからね・・・何せ、毎月利用してますから・・・




 「ねぇ、カオリ・・・帝国に着いたら呼んでくれるんじゃなかったの?」

 「ごめんなさい・・・忘れてました・・・」

 「アリスも忘れてたの?」

 「帰りがけに思いだして・・・その・・・」

 「孫が2人して私に辛く当たるなんて・・・」

 いえ、辛く当たるようなことはしてないと思うのですが・・・

 「えっと・・・お祖母様。帝国にあったもので作ったお菓子を持ってきたのですが・・・」

 「カオリは私がお菓子くらいで機嫌を直すと思っているの?」

 「金なら1枚、銀なら5枚のお菓子ですけど・・・食べませんか?」

 「それは、ピーナッツをチョコでくるんだあれですか?」

 「そうですよ。あと、アーモンドチョコも持ってきましたが、いかがですか?」

 「か、カオリ・・・今回は特別に許してあげます。今度帝国まで連れてくと約束しなさい。」

 お菓子で何とかなりましたよ・・・やはり異世界のお菓子は強いですね。お祖母様も懐かしい味を堪能したいでしょうから。

 「ユキとユウゴもお祖母様と一緒に食べてらっしゃい。」

 「「は~い。」」

 ダメ押しでユキとユウゴをお祖母様に預けます。これでしばらくはお祖母様も機嫌が良いでしょう・・・

 「なんとかなりましたね・・・」

 「ええ、私にまで矛先が向くとは思わなかったわ。」

 「アリスも聞いていたのだから仕方ないでしょう・・・」

 「そうね・・・」

 メイドさんにお茶を入れてもらって、私達もチョコを食べましょう。もちろんメイドさん達にもお裾分けはしておきます。お仕事が終わったら食べてくださいね。

 他の貴族はどうか知りませんが、私はメイドさんを大切にしますから。すこしですが、メイドさんにもお裾分けとかはしますよ。

 やっぱり気持ちよく仕事をして貰いたいじゃないですか。


 「カオリもアリスも今日は泊まってゆくのでしょ?」

 えっ・・・このまま帰るつもりだったのですが・・・アリスが首を振ってますね・・・これは泊まっていった方がいいと言うことですか・・・

 「え、ええ・・・泊まっていってもいいのですか?」

 「もちろんじゃないの。可愛い孫とひ孫が来ているのよ。1日と言わずいつまでいたっていいのよ。」

 いえ、そう何日もいられませんよ・・・王様にも会いに行く必要はありますからね・・・あっちはあっちで、孫に会わせろとうるさいのですよ・・・

 「お義父様の所にも顔を出さないといけませんから・・・」

 「息子のところはちらっと顔を出せばいいのよ。」

 王様のところですよ・・・ちらっと顔を出せばじゃないと思うのですが・・・まぁ、一晩泊まって、明日はお義父様のところに顔を出しましょう。



 お祖母様に領地に戻ったらすぐに迎えに来るよう約束させられて、やっと解放されました。これでお義父様のところに行けますね・・・

 「ねぇ、アリス・・・お義父様も同じだと思う?」

 「同じって?」

 「だから、ユキとユウゴの事・・・」

 「あっ・・・」

 わかってくれましたか・・・きっと、私の帰還の報告よりもユキとユウゴにあわせろというような気がするのです・・・

 「さすがにそれはないと思うわ。一応、一国の王なのだから・・・」

 最後の歯切れがなんか悪かったですよ・・・ちょっと心配になったのではないですか?




 「のう、カオリ・・・ユキとユウゴの姿が見えんがどうしたのだ?」

 「えっと、私の帰還報告ですよね?」

 「ああ、カオリ一家の帰還の報告だろう?」

 「いえ、国王と侯爵のお話では?」

 「いやいや、親と娘の話だろう?」

 どうも噛み合いませんね・・・

 「ねぇ、アリス・・・」

 「・・・カオリ・・・ユキとユウゴを連れてくるわ・・・」

 アリスが諦めましたよ・・・控えの間にいるユキとユウゴを迎えに行きました・・・



 「おぉ~ユキもユウゴも大きくなったなぁ。」

 二月ほど前に会いましたよね?そこまで言うほどかわっていませんよ・・・

 やっぱりお義父様も私の報告よりもユキとユウゴに会いたいだけでしたか・・・なんとなく解っていましたが、貴族としての報告とかはいいのでしょうか・・・

 宰相様の方をみると首を振っていらっしゃいますね・・・諦めろと言うことですか・・・宰相様とお話をしてきましょう。こちらに報告しておけばいいでしょう・・・

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