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239.帰ってきたみたいです。

 長い旅でしたが、そろそろ砂漠も終わりです。やっと、王国につきましたね。

 ふと思ったのですが、国境ってどこなのでしょうね・・・砂漠の中の何処かでしょうか・・・どちらの国も砂漠は資源が取れないので気にしてないのですか・・・石油とか採れませんかね・・・



 砂漠を抜けると、一気に涼しくなった気がします。気がするだけですか・・・あまり気温は下がっていないみたいです・・・

 ここからだとタイランスが1番近い様ですね。本当はスニドラ寄りに出たかったのですが、岩盤の道を通るとこちらに出るのですね。結果的に見ればこちらの道の方が速くなるのですか・・・それならそれでいいでしょう。


 タイランスのお店に寄って、スニドラ、王都といった順で帰ることにします。領地に直接向かってもいいのですが、やはり帰還の報告はしておくべきでしょうからね。特にお祖母様にはしっかり謝らないといけません。

 アーモンドとカカオも手に入りましたからアーモンドチョコでも持って、謝りに行きましょう。




 タイランスのお店もですが、今はイザベラさんが全て仕切ってくれています。毎月決算報告とかが届くくらいですね。やっぱり有能でしたよ。雇って正解でした。

 シルクスクリーンも普通に作れる様になった為、私が版下を作る必要がなくなりました。おかげで、だいぶ楽になりましたよ。まだ、アイデアだけはいろいろ出す必要がありますが、そのくらいならなんとかなりますからね。

 イザベラさんはタイランスのお店にいる様ですね。ちょっとだけ顔を出していきましょう。

 大勢で行くと迷惑なので、今日は私とアリスの2人だけです。とは言っても少し離れたところにアヤハ達もいる様なので安心ですけどね。

 「いらっしゃいませ。」

 店番の子でしょうか・・・初めて見る娘ですね・・・

 「イザベラはいる?」

 「えっと・・・どちら様でしょうか・・・」

 「カオリが来たと言ってもらえればわかるわ。」

 最近顔を出していませんでしたからね・・・私の顔を知らなくても仕方ないでしょう。

 「か、カオリ様、いつこちらにいらしたんですか・・・」

 バタバタ走ってきますね・・・そんなに走ってこなくてもいいですよ。店番の娘が驚いているじゃないですか。

 「さっきタイランスに着いたばかりよ。」

 「そうだったんですね、今日はどの様なご要件でしたか?」

 「別に用はないんだけどね、ちょっとタイランスに立ち寄ったから顔を出しただけ。それで、お店の方は順調?」

 「はい。王都の店も、こちらも順調です。」

 よかったですね、しばらく王国にいませんでしたから報告を読んでないのですよ。

 店番の娘がびくついてますね・・・まぁ、どこの誰かと思っていたら、実はオーナーだったのですからね。

 たまに顔を出すかもしれませんから覚えておいてくださいね。

 「明日まではこちらにいようと思ってますから、何かあれば宿屋の方に来てくださいね。」

 「わかりました。こちらを発たれる時は言ってくださいね、お見送りさせていただきますので。」

 別にそこまでの必要はないのですけどね・・・

 「そうね、その時はまた声をかけるわ。」


 その後、商業ギルドと、ガンテツさんのところにも顔を出しましたよ。ここまできて顔を出さないわけにもいかないでしょう。

 ガンテツさんは不在でしたが、息子さんが頑張っていましたね。ガンテツさんは年に数回ですが、領地の方まで来るみたいなのでその時にでも会いましょう。



 今日はもう用事もないので宿屋に戻りましょう。それにしてもタイランスの宿屋はいいですね、ちゃんとしたマットレスのベッドが入ってます。寝心地が全然違うのですよ。帝国には流通してませんからね、ベッドが硬くて大変でした。

 王国ではよほど小さな宿屋以外はほとんどこのマットレスですからね。まぁ、私がどこの宿屋に泊まっても快適に寝ることができる様にと広めたのですけど・・・おかげで、ポケットコイルマットレスだと言ってあったのにいつの間にか、【スズキ式マットレス】なんて名前で広まってしまいました・・・ちょっと恥ずかしいです・・・

 私が広めた物をなんでもスズキ式とか、スズキのとか言わないで欲しいのですよ・・・自動車に関しては微妙なのです・・・異世界の知識がある私だからなのですけど・・・お祖母様はお腹抱えて笑ってましたね・・・そこまで笑わなくてもいいと思うのですけど・・・



 「ねぇ、カオリ。明日はどうする、何か予定はあるの?」

 「特にはないのですけどね、タイランスまで来るのも久しぶりですしユキとユウゴを連れて町中の散策かな?」

 「もちろん私も一緒に行ってもいいわよね?」

 「当然じゃないですか。」

 ゾロゾロ歩く感じにはなってしまいますが、みんなで行こうと思います。少しばらけて歩けばなんてことないでしょう。

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