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233/373

233.ハンバーガーみたいです。

 翌日、私達はこの町を出て、帝都に向けて車を走らせています。道中2つほど町がありましたが代わり映えしなかった為スルーしました。帝都も代わり映えしないような所ならすぐ帰ってもいいかなと思ってますけど・・・


 やっぱり町の宿屋で宿泊するより私の車の方が快適ですね。王国の宿屋はラッセルさんが販売するコイルスプリングのマットレスがかなり浸透してきた為、どこで泊まっても快適です。特に私の領地にある宿屋は私が補助金を出しましたから、全ての宿屋がマットレスを導入しています。

 「こっちの宿屋のベッドは硬くていけませんね。」

 「カオリの作ったベッドと比べたらダメよ。アレはすごく寝心地がいいもの。」

 私が快適に過ごせるよう、ラッセルさんには色々無理を言いましたからね。それでラッセルさんも儲けたからいいのでしょうが・・・

 「こっちでも売ったら儲かるかしら?」

 「儲かるとは思うけど、誰が持ってくるの?」

 「こっちでの協力者が必要って事ですか・・・面倒くさいのでやめにしましょう。」

 ラッセルさんのようにいい人が見つかればいいのでしょうが、なかなかそんな人は見つからないでしょうからね。

 「カオリらしいわ・・・」

 それってどういう意味なのでしょう・・・めんどくさがりだって事でしょうか・・・それでしたら反論出来ませんね・・・




 数日後、帝都に着きました。結構大きな町ですね。さすが帝都という所でしょうか・・・

 「どこかに宿を取って、しばらく滞在しましょう。」

 「そうね、せっかく帝都まで来たのだし何もなかったとしてもしばらく観光すればいいと思うわ。」

 アリスの言うとおりですね、宿を取ったら観光出来そうな所があるか聞いてみましょう。

 またアリスの所のメイドさんが先行して宿屋を取ってきてくれるようです。こういうことはアヤハ達に任せるよりいいですからね、適材適所です。


 しばらくするとメイドさん達が帰ってきますね、問題なく宿は取れたようです。どうやら貴族や商人が使う高級な宿を取ってきたようです。みんなで泊まれるのであれば少々の出費は構いませんよ。

 「アヤハ、コトハ。周りに異常とかはない?」

 『はい、カオリお母様。特に私達を付けているようなものはいないようです。』

 『うん、大丈夫そう。』

 2人が大丈夫だというのであれば間違いないでしょう。

 『カオリ母様・・・私は・・・』

 「イロハ、カオリはあなたの事をすごく頼りにしてるのよ。」

 『アリス母様・・・』

 アリス、ナイスフォローです。町に入ると、アヤハとコトハにまわりを索敵させていますからイロハが拗ねちゃいましたか・・・もう少し構ってあげないといけませんね。

 「イロハ、何かあったときはお願いね。」

 『うん。』

 機嫌が直ったようですね。話をしているうちに宿に着いたようです。結構大きな宿ですね・・・さすが貴族が使う宿ですね。ここのVIPルームを押さえたんですか・・・確かにそれなら多人数で泊まれますね。


 とりあえずチェックインだけして出かけましょうか。今回はみんな私服での移動です。さすがにメイドさんをぞろぞろ引き連れての移動は目立つようなので・・・今頃気がついたかって?ええ、そうですよ・・・今更ながらに気がつきました。

 まぁ、ぞろぞろ歩く事には変わりありませんけどね・・・

 さすが帝都、活気がありますね。帝国にもラーメンはあるのですね・・・結構大きなお店です。

 「ねぇ、アリス。おなかすかない?」

 「また、ラーメン?本当にカオリはラーメンが好きね・・・」

 「いいじゃないですか・・・好きなものは好きなんですから・・・」

 「ユキもラーメン好き~」

 ユキはいい子ですね。私に似てラーメンが好きなようです。ユウゴはラーメンよりカレーがお気に入りのようです。帝国にはカレーはないようですね・・・

 「ユウゴにはまたカレーを作ってあげるからね。」

 「うん!」

 ラーメンは豚骨味でした。どうやらワイルドボアから出汁を取っているようです。どこもおなじですね・・・

 ラーメンがあるって事は、転生者が何か作っていたと言う事です。他にも面白いものがあるかもしれません。町中を散策ですね。



 町中を歩き回った結果、スマイル0円のハンバーガーショップが見つかっただけですね。特に面白そうな店は見つかりませんでした。ですが、王国にはハンバーガーがなかったらしくアリスが「画期的な食べ物ね。」と言っていたのが印象的です。

 「簡単な食べ物だし、王国でも広める?」

 「そうね、発想は斬新だけど、作るのは簡単みたいだものね。」

 「アリスバーガーとか言って売り出す?」

 「やめてよ・・・意地悪言わないで・・・」

 「アリス母さん、アリスバーガー作るの?」

 「えっ・・・」

 「どう?ユウゴはいい名前だと思う?」

 「うん。アリスバーガー食べてみたい。」

 「カオリ・・・」

 しばらくアリスには色々言われそうですね。でもこれで王国に帰ったらアリスバーガーという店を出す事になるでしょうね。アリスもユウゴには甘いですから。

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