２０２．模型を作るみたいです。
お城の廊下などにランタンを下げて、なんとなく生活感が出てきましたね。まだ誰も住んでませんけど・・・
ギャリソンにメイドの人選を頼んでありましたがどうなってるのでしょうか。私は面接だけすることになってましたが・・・まぁ、ギャリソンが選んだのですから、面接と言ってもただ会って許可するだけのお仕事です。
「ところで、私達の住む部屋に足りない物とかはありますか？」
「そうね、最低限の物はそろえてもらってるみたいだし大丈夫じゃないの？」
そうですか、アリスから見て大丈夫なら問題ないのでしょう。
たいしてやることがないですね・・・また模型でも作ってみましょうか・・・木で模型を作るくらいなら、たいして魔力も必要ありませんし退屈しのぎになります。
そうですね・・・ドラゴンの模型を作ってみましょう。エルダードラゴンは赤色でしたね・・・いわゆるカラードラゴンというやつですね・・・メタルドラゴンとジェムドラゴンというのは聞いたことがありますね・・・
あとは、赤と白のカラーリングの最強と言われるドラゴンですか・・・せっかく作るドラゴンですかっこいいやつがいいですね・・・赤と白のやつにしましょう・・・とりあえず３０㎝位のものを木で作りましょう。クリエイトです。
さすがに、魔力運用を覚えてからはすぐに出来ますね・・・込める魔力の量を増やすと早く出来るのでしょうか？その辺りも要検証でしょうか・・・
いい感じに出来上がりましたね・・・後はこれをどのくらいの大きさで作るかですね・・・イメージは赤と白のあのドラゴンに決定です。
「また何か作ってるの？無理はしないでね。」
「木で模型を作っていただけですよ。たいしたことはしてませんよ。」
「何の模型を作ってたの、また教会？」
「いえ、今度はドラゴンの模型です。こんな感じにしようかなって。」
「これがドラゴンなの？」
「ええ、最強のドラゴンになります。いえ、します。魔王が復活するといけませんから。」
「ちなみにどのくらいの大きさになるの・・・」
「そうですね・・・この間のドラゴンが２０ｍ位でしたから、１００ｍくらい？」
「お城と同じくらい？」
「長さ的にはそんなところじゃないですか。角も尻尾も長いですから。」
「カオリの考えるドラゴンってとんでもないのね・・・私には想像も付かないわ・・・」
アリスが何を言おうとこの際構いません。世界平和が一番です。魔王と戦うことなく魔王の復活を止められるならそれが一番じゃないですか。
イロハは魔王と戦ってみたかったんですか？危ないからダメですよ。また今度狩りに連れて行ってあげますから我慢して下さい。今度はコトハも連れて行ってあげますから・・・前回アヤハだけ連れて行っているので、２人が拗ねてますね・・・拗ねたところも可愛いのですが・・・
その後もドラゴンと魔王の話をしながら１日過ごしてしまいました。もちろんアリスに魔王のお伽噺とかも聞かせてもらいました。
いわゆる、勇者の話ですね・・・ゲームの流れそのままといった感じでした。
昨日に引き続き、教会も作ってみます。小ぶりなレンガ造りの教会にしましょう。それでも礼拝堂は大きめにしたいのでそこそこの大きさですよね・・・人と馬車の対比物まで混みで作りましょう。
「教会はこのくらいの大きさならどうでしょう？」
アリスに見せながら話をします。
「そうね、王都の教会ほど大きくないし、町の教会と比べたらかなり大きい感じね。」
「ええ、礼拝堂は大きめにとりたかったのでそこそこの大きさになりました。」
「このくらいならいいんじゃない？前のあれは大きすぎたもの。」
前のあれとはノートルダム大聖堂でしょうか・・・確かにあれは大きいですからね・・・
その後も色々話をして、教会の位置とかまわりの道とかをだいたい決めておきました。詳しいことは司教様が着いてから打ち合わせましょう。
明日辺りに町に帰ろうかと思ってますので、今日は狩りでもしましょうか。この辺りに魔物なんかがいたりしたら危険ですし、その辺りのことを調べながらですけど・・・
「また、狩りに行きませんか？辺りの調査をかねてですけど。」
「いいわね。馬、それとも歩きで？」
「この辺りは森になってるので、馬では走れないでしょうから今回は歩きです。」
「それじゃあ、準備してくるね。」
装備を付けに行ったのですね。装備と言えば、アリスの装備は王女様用に作った物でしたね・・・お嫁さんになったのだから自重せずにグレードアップしてあげるべきですね・・・今度してあげましょう。さて、私も装備を整えましょう。
辺りを調べながら狩りを行ったのですが、危険なモンスターはいないようです。たまにボアはいますがその位ですね。
狩りで仕留めたウサギを美味しく頂きました。シチューにして煮込むと美味しいのですね。
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