表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

188/373

188.魔王がいるみたいです。

 大司教様との話も終わりましたし、女神様にも会っておきましょう。

 礼拝堂で祈りを捧げましょう。まぁ、女神様とは会えるでしょうから・・・

 しばらく祈ってみますが、女神様は現れませんね・・・今日は忙しいのでしょうか・・・もう少しだけ祈ってみますか・・・


 『カオリですか、会いに来てくれたのですね。』

 「ええ、いろいろ聞きたいこともありましたから。」

 それにしても、今日は少し時間がかかりましたね・・・

 『私も暇ではないと言うことです。』

 あ、心をよめたのですね・・・

 『そういえば、領地をもらったとのことでしたね。』

 ん?この流れはいけませんね、また時間ですと言われかねません。

 『えっ・・・』

 これは確信犯ですね、最初から引き伸ばすつもりでしたか。

 「私のスキルについていろいろ聞きたいのです。」

 『なんでしょうか・・・』

 何を作ったらどのくらいの魔力が必要かが1番の問題ですね。なんと言ってもしばらく寝込みましたからね。

 『それはあなたが自分の魔力だけに頼ろうとするからですね。人の魔力は有限ですから。』

 「どう言うことでしょうか?」

 『そうですね、自然界にも魔力はあると言うことですよ。』

 なるほど、自然界の魔力も使えと言うことですか・・・

 『私の方からカオリにお願いがあるのですが、引き受けてくれますね。』

 引き受けないとダメなやつですね・・・

 『別に引き受ける必要はないですよ。今いる国が魔王に滅ぼされるだけですから。カオリだけならその国から出れば大丈夫です。』

 やっぱりダメなやつじゃないですか・・・

 「いつですか・・・」

 『まだ何年か先になりますが、魔王が復活します。なので、なんとかしてくださいね。』

 「なんとかって・・・何もしなくていいと言っていたじゃないですか・・・」

 『あなたがエルダードラゴンを倒してしまったからです。パワーバランスが崩れて魔王の復活が早まったのです。』

 それって、私の責任だからなんとかしなさいってことですか・・・

 「その魔王を倒すと平和になるのですか?」

 『ええ、次代の魔王が現れるまではですが。』

 「わかりました・・・やりますよ。私のせいみたいですし・・・」

 『ではお願いしましたよ。』

 「えっと、魔王を倒すことなんか考えてなかったので、何か力をください。」

 『どんな力が欲しいのですか?』

 「ん~・・・考えておきますので、また来た時にお願いします・・・」

 『わかりました。それはその時に話しましょう。そろそろ時間のようです。』




 礼拝堂ですね・・・今回はいろいろ話が聞けました・・・悪い話もですが・・・

 「カオリ・・・何かあったの?」

 「えっ・・・なんでですか・・・」

 「すごく疲れた顔してるから・・・」

 なるほど、精神的に疲れましたね・・・あんな話を聞けば誰だって疲れますよね・・・

 「べ、別になんでもないですよ・・・」

 「嘘・・・カオリは嘘つく時、目を逸らすの。」

 「えっ、そうなんですか?」

 「やっぱり嘘なのね?」

 カマかけられました・・・私としたことがアリスにしてやられました・・・

 「それで何があったの?」

 「言わないとだめ?」

 「また、ナイショのこと?私にも言えない?」

 「ここではちょっと・・・屋敷に帰ってからでいいですか?」

 仕方ありません・・・話くらいはしておきましょう。だからと言ってどうにかできることではない気がしますが・・・

 「わかったわ、屋敷に帰ったらしっかり話してもらうからね。」



 屋敷に着くまでアリスが睨んでくるのですよ・・・普段は可愛いのに睨まれるとすごく怖いんです・・・今回は私、何も悪いことしてませんよ・・・アリスに隠し事をしてるから?普通これは話せませんよね?



 「アリス、ここだけの話にしておいてくださいね。」

 「え、ええ・・・そんなに大変な話なの?」

 「そうですね・・・かなり大変な話です。なので、メイドさんも誰にも話したりしたらダメですよ。」

 アリスにも睨まれてますね、アリスの護衛をしているのですから、王様にも筒抜けだとは思いますが、仕方ないですね。

 「アリスは魔王って知ってますか?」

 「お伽噺に出てくるやつなら・・・」

 お伽噺には出てくるのですか・・・でもそれであってるのでしょうね・・・

 「近いうちに魔王が復活するのだそうです・・・」

 「魔王って、お伽噺の中の存在じゃないの・・・」

 「女神様から聞いた話ですので、本当の話だと思いますよ・・・」

 アリスだけでなく、メイドさんも真っ青になってますね・・・魔王のお伽噺がどんなのかは知りませんが、大変そうですね・・・

 「それで・・・どうしたらいいの・・・女神様はなんと言っていたの・・・」

 「なんとかしなさいって事です・・・」

 「なんとかって・・・カオリが?」

 「そうですね・・・」

 「逃げたりとかは・・・」

 「私だけなら逃げることが出来るそうですが・・・アリスを残して逃げるだなんてありえませんよ。」


 ああ、落ち込んでしまいましたよ・・・だから話したくなかったんですよ・・・でも、なんとかしますから。うん、なんとかします。

少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。

★1個でも大変喜びます。

次も読みたいと思った方は

ブックマークをお願いします。


次回への励みとなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ