182.王都まで来れたみたいです。
「ね、ねぇ・・・これって、どのくらいの距離が移動出来るの・・・」
アリスがあわててますね・・・まぁ、画期的な道具と言うことはわかりますし、とんでもない物だと言うことも理解してます。
そうなると移動出来る距離ですよね、ここと王都を移動出来るようになると良いのですがさすがに無理でしょうか・・・
「まだ、私もテストしてないのでどこまで移動出来るかはわからないですね。」
「そ、そうなのね・・・」
「1度王都の屋敷まで行ってみましょうか。」
「大丈夫なの、また倒れたりしない?」
「大丈夫だと思いますよ。扉をくぐったときに魔力を消費した感じがなかったので、魔力は使ってない気がします。」
「そう・・・でも、気をつけてね。」
わかってますよ、今後はアリスを泣かせないように色々気を配りますよ。
「では、王都の屋敷まで行ってみますか。私の部屋でいいですね。」
思い切って扉を開けてみます。少し魔力を使った感じがしますね・・・それでもそこまで多くの魔力を使った感じはしませんね。
「まずは私だけで行ってきますね。またすぐに戻ってきますから安心してくださいね。」
「王都の屋敷ですね・・・」
着いてしまいましたね・・・まさにあっという間です・・・私が作った馬車とか車って何だったのでしょうか・・・
あれは、私以外でも使える移動手段と言うことで納得しましょう・・・
アリスが心配しているといけないのでいったん戻りますか・・・改めてみんなで来ましょう。セバスにも色々お願いしたいこともありますし・・・
「ただいまぁ~」
「カオリ・・・心配したよ・・・」
「すぐに戻ったじゃないですか。アリスが心配するといけないのですぐに戻ってきたんですよ。」
「う、うん・・・」
「1度みんなで王都まで戻りませんか?セバスにもこっちのことを話しておきたいですから。」
「みんなって、うちのメイドも?」
「ええ、そうですよ。結構な大所帯ですが、何人くらい移動出来るかのテストもかねてです。」
「うん、でも無理だけはやめてね。」
「ええ、わかってますよ。アリスには心配かけないようにしますから。」
「何回かやらかしてるから、信用出来ないんだけど・・・」
それを言われると辛いですね・・・何はともあれ、出発です。私とアリス、メイドさんが4人、アヤハ達3人の9人ですか・・・アヤハ達は1人と数えられるのでしょうか・・・それとも私の所持品?空間収納に入るので、所持品と考えるのが自然ですか・・・
「では、行きますよ。」
扉を開けて王都の屋敷に向けて出発です。順番は私、アリス、メイドさん達、アヤハ達の順です。全員が通れれば一番ですが、どこで人数制限がかかるかです。
結果としてはメイドさんの4にんめが通れませんでした。そのあと、アヤハ達を呼んだところアヤハ達は通れました。
この扉を通れるのは5人で、アヤハ達は私の所持品扱いなのでしょう。とりあえずこんな所だと思います。
「5人しか通れないみたいですね。」
「いえ、5人も通れれば十分だと思いますよ。」
そう言った考え方もあるのですね・・・私的には10人くらいは通れるんじゃないかと思ってました。
「どうしますか?アリスは王様・・・お義父さんの所に行ってきますか?」
「なんで?私はカオリと一緒にいるわよ。」
王様のところに挨拶とかいいのでしょうか・・・普通なら私達は王都にいるはずがないのでいいのでしょうか・・・
セバスを呼んで、領地のことを軽く話しておきました。それから、ラッセルさんの所に手紙を書いておきましょう。王都邸に来て欲しいとしておきましょう。今後は鳩を連絡に使いましょう。せっかく作ったのですし活用しましょう。こうなると携帯が欲しいですね・・・
「カオリ・・・何か作りたそうな顔してるけど、ダメだからね。」
えっ、そんな顔してましたか・・・アリスって鋭いですね・・・隠し事とかは出来ない感じですね・・・
「しばらくは作りませんよ・・・」
残念ですが、心配かけましたからここは我慢ですね・・・
しばらくは王都邸にいましょうか・・・ラッセルさんと打ち合わせをしたいですし、馬車やコイルマットレスのことも気になります。
まだ、自動車もラッセルさんに押しつけたい所です・・・製造は出来れば領地で行って、販売をラッセルさんにお願いするのが一番なのですが・・・
「せっかく王都に戻ってきましたし、王都のお店を見てきましょう・・・店を作ってからバタバタしちゃって何もしてないんですよね。」
「そうだったの?」
「ええ、アリスとの結婚が急に決まったものだから後回しにしてました・・・」
「そ、そうね・・・結構急だったかもしれないわね・・・」
アリス、顔が真っ赤ですよ。結婚という言葉に反応してしまったんですね・・・なんとなく解りますよ・・・
それでは、王都のお店に行きましょうか・・・とりあえずは王都邸にいるメイドを1人連れて行きましょう。
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