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173.橋を架けるみたいです。

 お城はこれで一応は完成です。適当に中を見て回りましたが、意外と広いですね・・・調子にのって頑張りすぎたでしょうか・・・

 またアリスに何か言われそうな気がしますが、全部アリスの為にやったと言い張りましょう。本当のことですし、アリスが喜んでくれるといいのですが・・・

 白亜の城と呼ばれていたんですから、真っ白でいつまでも綺麗なままであって欲しいですね。武器や防具に魔法とかを付与出来るんです。お城にも付与出来ませんかね・・・いえ、変な物を付与する気はありませんよ。クリーンの魔法を付与出来ればと思っただけです。外側だけ・・・中までクリーンが付与されたらメイドさん達の仕事を奪うことになります。それは領主としてはどうかと思うのです・・・個人であれば出来ることならやりますよ。なんと言っても面倒くさいですから。でも、領主なんで雇用とかも考えてあげないといけないんです。

 今ちょっとだけ、私っていい領主だなぁと思ってしまいました・・・きっと人からは言ってもらえないでしょうからね。自分で言ってもいいと思うんです。

 有言実行、やってしまいました・・・出来るんですね・・・お城に魔法を付与・・・そこそこ魔力を持って行かれた気はしますが、これだけの大きさです仕方ないでしょう。



 おや、臙脂えんじが来ましたね・・・何でしょうか。手紙ですか?臙脂えんじに運ばせるのですから急ぎの用事なのでしょう。

 はい、早く戻ってきてと言うことだけですね・・・手紙3枚に渡って寂しいとか、つまらないとかいろいろ書かれています。ホントアリスって可愛いですね。返事を書いて送らないといけませんね。あと2日ほどで帰りますと書いておきましょう。

 手紙を見たら急にアリスに会いたくなってきました。道を作りながら早めに帰りましょう。

 「アヤハ、領都の方向はわかりますか?」

 『はい、お母様。でも直線で行こうとすると途中に峡谷があります。』

 峡谷ですか・・・あまりに大きいと無理ですが、ほどほどの大きさなら橋を架けてしまうのもありですね。

 「峡谷の幅はわかりますか?」

 「だいたい100mくらいです。」

 100mですか・・・無理では無いと言った距離ですね・・・吊り橋はちょっと・・・馬車も通る道ですので丈夫な橋がいいです。そうすると石橋、出来れば鉄筋コンクリートのような物がいいです。幸い鉄と石はありますからそれを使って丈夫な橋を作りましょう。アーチ橋が丈夫だと聞いたことがあります。まぁ、スキルで丈夫な橋にするのですからどんな形でもいいとは思うのですが、私が1番イメージしやすい橋だと言うことが一番でしょうね。

 「では、最短距離で帰ることにします。アヤハ、道案内を頼みますよ。」

 『はい!お母様。』

 私にお願いされるのがそんなに嬉しいのでしょうか。私がお願いするとみんな喜びますね。

 「ねぇアヤハ。私にお願いされるとそんなに嬉しい?」

 『はい、お母様に頼っていただけるのはすごく嬉しいです。』

 「そうなんだ・・・なら、これからはもっといろいろお願いしようかしら。」

 『はいっ。』

 良い笑顔で返事しますね。アヤハに限らずイロハやコトハにももっといろいろ頼みましょう。最近何でも自分でやろうとしてましたね・・・アリスにも言われましたっけ・・・

 もっと、人を使うことを覚えないといけないのでしょうね・・・領主というのはそう言ったこともしっかりしないといけないのですよね・・・

 なんか面倒ごとが増えた気がしますけど、アリスやメイドさん達、大事な人が増えていくとそう言ったことも仕方ないのでしょうね・・・


 そんなことを考えながら森の中を進んでいきます。馬に乗りながらでも整地は忘れませんよ。ある程度進んでは石畳を敷くと行ったことをしながらですので、ちょっと時間はかかりますね。


 『お母様、森を抜けると峡谷です。』

 もう峡谷ですか、以外と早かったですね。クリエイトで橋を架けたら、今日はここで野営ですね。

 「アヤハ、領都まで後どの位かしら。」

 『ちょうどここが中間点くらいになります。』

 そうですか、ならここで1泊しても明日の夕方にはアリスのところに帰れそうですね。

 「領都までの間に問題になりそうな所はある?」

 『特にないと思います。』

 「そう、アヤハが言うのなら大丈夫ね。」

 何やらえらく嬉しそうにしてますね。久しぶりにふたりっきりだったからでしょうか。

 岩と鉄と空間収納の中に入っている魔物の骨も使ってしまいましょう。鉄筋の代わりに使えるでしょう。オークの骨が大分余ってるのですよ。肉は食べますが、骨だけ余っていくのです。ここで消費してしまいましょう。

 外見は石組みのアーチ橋です。鉄筋とオークの骨でしっかりと強化された物がいいですね。馬車がすれ違えるくらいの広さは欲しいです。では一気に作りましょう。

 かなり大きな繭が出来ましたね。今までで一番大きいのではないでしょうか・・・それでもあまり魔力を持って行かれた感じがないですね・・・構造の問題でしょうか・・・石を積み上げるだけですからね。大きいだけで、比較的簡単だからでしょうか・・・基準がよく分かりません・・・魔力の消費量をサイコロ振って決めてるとかはないでしょうね?あまり法則性を感じられないので疑いたくもなります。女神様に問いただしたいところです・・・


 明日の夕方にはアリスに会えますし、今日はもう寝ましょうか。

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