171.お城を作るみたいです。
港を作るわけですが、どのくらいの深さにすればいいのでしょうか・・・
喫水線より深ければいいのでしょうが、あまりギリギリでも困ります。念のため10mくらい掘っておきましょう。
これだけ深ければ大丈夫でしょう・・・多分・・・
それと桟橋を作っておかなければいけませんが、しっかりしたものがいいです。
掘り返した土砂も使って、コンクリート製にできないでしょうか・・・そうでなくても高圧で固めて岩のようになればいいのですが・・・
ついでなので一隻だけでなく4隻くらい泊められる大きな港にしましょう。
土砂を固めて桟橋を作ります。その後で湾内を掘っていきましょう。今日は桟橋だけです。一気に作るのはダメだとわかってきましたからね。時間もありますし、ゆっくりやりましょう。
「カオリ、ものすごく大きなものを作っているようですが、あれは何なの?」
「えっ、港を作ると言いましたよね?」
「それは聞いたけど、あの大きなものは?」
「私の船を泊めるための桟橋ですよ。」
「あの大きなものが?」
「ええ、一隻分では将来足りなくなるかもしれないと思って、4隻泊められるように作りました。」
「カオリは、あのとんでもない船を後3隻も作ろうとしてるの?」
「べ、別に今すぐ作るとかは思ってませんよ。必要になった時に慌てて作るよりいいと思っただけです。」
「そう・・・カオリが世界征服を企んでるのかと思ったわ・・・」
ちょ、ちょっと・・・酷いことを言いますね。世界征服だなんて、めんどくさいだけでしょう・・・
「そんなことしませんよ。」
「本当に?カオリの持つ戦力って十分世界征服できそうな戦力よ。」
「そうなの?」
「ドラゴンを倒せるような娘が3人もいて、何をいうのかしら?」
「でも数には勝てないでしょう?」
「そうかしら?カオリならなんとかしそうで怖いわ・・・」
確かに危なくなればなんとかしますが、自分から仕掛けることはしませんよ。その辺りは信じて欲しいものです。
新しく家を建てるのもどうかと思ったので、今日は船の中で寝ることにしましょう。わざわざボートで戻るのは面倒ですが仕方ありません。明日からは桟橋に横付けできます。
湾内を掘り返して、船が入れるようにしました。これで、船を港に入れることができます。乗り降りが楽になりましたね。
「アリスは1度領都に戻りますか?」
「カオリはどうするの?」
「ちょっとやりたいことがあるので・・・」
「また何かやらかすの?」
「ちょっとだけ・・・」
「何するのか、教えてくれる?」
「えっと・・・今回は内緒で・・・」
「私に言えない事?」
「えっと・・・」
「そう・・・わかったわ。それじゃあ、私だけ領都に戻るわね。」
すごく棘のある言い方ですね・・・嫌われちゃいましたか?
でも、アリスのためにお城を作ろうかと思っているのに、先に言ったりしたらサプライズにならないじゃないですか・・・
「1週間ほどで戻ると思います。時間がかかるようなら連絡しますので。」
「別に連絡しなくてもいいわ・・・」
うわぁ・・・かなり怒ってますね・・・
「えっとですね・・・」
「アヤハ達はどうするの?カオリと一緒?」
「イロハとコトハはアリスと一緒に行ってくれる?アヤハは私と一緒で。」
『はい、お母様。』
『うん、それじゃあアリス母様と一緒に行くね。』
『私は、かぁさんと一緒がいいなぁ・・・』
「コトハ、今回はアリスについて行って。お願い。」
『うん・・・』
「コトハもカオリについて行っていいのよ。」
コトハが私の顔を見てきますね。アリスについて行ってあげてください。
「アリスもあんまり拗ねないでください。後で色々埋め合わせしますから・・・」
「絶対だからね・・・」
やっぱり私がはっきり言わないので拗ねてたんですね。サプライズできないじゃないですか・・・
「はい、絶対ですよ。だから領都で待っていてください。」
「わかったわ・・・」
一応は納得してくれたようですね。
「臙脂を預けておきますので何かあったら連絡してください。」
「うん。」
さて、アリスを見送って私は岬の方に行きましょうか。岬の下側に船のドックを作って、岬の突端にお城を作りましょう。
王都にあるお城ほど立派でなくてもいいですが、アリスが喜ぶようなお城にしたいですね・・・
とりあえずは船を使って岬までいきましょう。ドックを作るために大きめの穴を開けるのですが、空間収納をうまく使って岩はしまっていきましょう。お城を作るための材料にしたいですから・・・
ドックの仕上げはまた今度で構いませんね。今回はお城がメインです。船は空間収納に入れてしまいましょう。それでは、お城の建設予定地に行きましょう。
1週間くらいかけて、お城を作ります。私が覚えているお城って言ったらノイシュバンシュタイン城くらいしかありません・・・
あれをちょっと小さくしたものでいいでしょうか・・・
1週間、がんばりますよ。
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