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170.領兵が来るみたいです。

 アヤハとイロハの2人で船内の制圧をやってくれました。10人ほど抵抗をした者がいたようですが、それは仕方なかったと言うことで済ませます。たった2人で100人以上を無力化してくれたのですからこれ以上ない成果だと言わないといけないでしょう。

 2隻の海賊船を曳航して岬まで戻ってきました。途中、海の上を漂っていた海賊の生き残りもボートに乗せて曳航です。

 この船、かなり優秀ですね。


 海賊達は岬のすぐそばにある小島に拠点を作っていたようです。まだ拠点に海賊の残りがいるようですが、大砲を2発ほど撃ち込んで黙らせました。

 しばらくはここを収容所として使わないといけませんからね。仕方ないので、収容所を作りましょう・・・結構人数がいますからね・・・材料は石でいいでしょう・・・そこら中に転がってますし・・・木材もありますから扉も大丈夫ですね。ちゃんと鍵がかかるところでないと逃げられますからね、その辺りもしっかりしておきましょう。

 「アリス、収容所を作るけどいいよね?」

 「なんでそんなこと聞くの?」

 「なんでって、アリスが何か作るときは先に言うようにって・・・」

 「えっ・・・そ、そうだったかしら?」

 「そうですよ・・・」

 すっかり忘れていたようですね・・・まぁ、一応報告しましたし作っちゃいましょう。200人くらい入れる収容施設・・・

 結構疲れました・・・船ほどではなかったですが、かなり魔力も持って行かれた感じはありますね。やっぱり大きさでしょうか・・・お城を作るときは注意が必要ですね・・・



 海賊は適当に収容施設に押し込んでおきましょう。船長とかの重要人物だけ集めて話を聞きましょう、いろいろ情報を集めないといけません。

 だんまりですか・・・まぁ、こういったことに慣れていない私達がやっても無理な気はしていましたよ・・・女の子ですし舐められますよね・・・

 仕方ないので王都から役人が来るまで放置です。食事は・・・一応毎日出してあげましょう・・・



 役人が来るまで早くても1ヶ月ですか・・・暇ですね・・・この施設から逃げることは出来ないでしょうが、見張りを置いておく必要がありますね。

 そろそろ、王都からブルー小隊が来る頃でしょうから臙脂えんじに領都のギャリソンに手紙を出しましょう。

 「ねえ、領都には少しくらい領兵はいるのですよね?」

 「そうね、前の代官がどうしていたかは別ですが・・・」

 「ギャリソンに手紙を出して何人かよこしてもらおうと思うの。」

 「ここを見張らせるの?」

 「ええ、私達がここに1ヶ月もいる必要ってないでしょ?」

 「そうね、領兵が来てくれるのであればそれがいいかもしれないわね。」

 アリスの賛同も得られましたしギャリソンに手紙を出しましょう。

 「臙脂えんじ、お願いしますね。」

 こくりと頷いて、飛んでいきました。いい子達ですね。あとはブルー小隊がこちらに到着するのを待っていればいいですね。



 さて、早ければ今日くらいには領兵が到着するでしょう。ギャリソンからの返事には6名ほど送る旨書かれていましたから。漁村まで戻っておきましょう。ここまで連れてくるには船は必須ですから。念の為にアヤハとイロハ、メイドさんを2人残してゆきます。4人残っていればなんとかしてくれるでしょう。イロハがかなりグズりましたが、帰ってきたらギュッとしてあげる約束をして残ってもらいました。少し甘やかしすぎでしょうか・・・

 「だんだん形になってきましたね。」

 「ええ、そうね。カオリが頑張ってくれてるからよ。」

 かなりやらかしている自覚はありますが、まぁ、領地運営の為もあります。仕方ないとしておきましょう。



 漁村に着いてから1日ほど待ちましたが無事に領兵と合流出来ました。ブルー小隊との合流も出来ましたし、いろいろ準備が整ってきたと言っていいでしょう。

 「それでは、領兵の皆さん。ここに海賊達を収監してありますので王都から応援が来るまで見張りをお願いしますね。」

 領兵に収容施設を任せて私達はいったん漁村に戻りましょう。本来であれば領都まで戻る方がいいのでしょうが、海賊の引き渡しなども残ってますのでしばらくここで待機です。

 ブルー小隊の2羽にも周辺の警戒をお願いしておきましょう。海賊は3隻とは聞いていますが、確定ではありませんしね。



 「この漁村にしっかりと船を接舷出来る港を作りたいと思うの。ダメかな?」

 「港って・・・あの船をここまで持ってくるの?」

 この漁村って結構遠浅なんですよね・・・私の船が入れそうな港を作りたいじゃないですか。

 「少し離れたところにするつもりだけど、わざわざ船までボート使うのって不便でしょ?」

 「そう言われると、不便に感じるわね。」

 「だから、作っちゃおうかなって。」

 「はいはい・・・わかりましたよ、私が許可を出さないといけないんでしょ?」

 「だって、勝手にやると怒るでしょ?」

 「そんなに怒ってばかりじゃないですよ・・・」

 アリスの許可は出たみたいなので、しっかりした港を作りましょう。一気に作ったりしませんよ。少しずつです。また倒れたりしたらアリスに怒られますから。

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