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141.パフェを食べるみたいです。

 さて、王女殿下はどこにいるでしょうか・・・いなくていい時はひょっこり現れるくせに、いて欲しい時はいないのですね・・・

 まぁ、本来忙しい人なんでしょうから仕方ありませんね。とりあえず、自分に割り振られた部屋にいましょう。お城の中をぶらぶら歩くのは良くありませんからね。

 メイドさんには王女殿下に用事があることは伝えてありますから、何かあれば教えてくれるでしょう。

 それまでの時間でメアリのメンテナンスをしてあげましょう。今回はいろいろ頑張ってくれていましたし、随分と長い間1人にしてしましましたからね。



 イロハたちのように戦闘をしていたわけでは無いので、特に異常はないようです。

 今日はいっぱい甘えさせてあげましょう。なんですか、膝の上に乗せてほしい?それはダメです。あなたの方が大きいのですからね。甘やかせてあげるつもりですが、できないこともあるのですよ。コトハと同じように後ろから抱っこで我慢してください。

 いつもは遠慮しているのですが、長い間1人だったからでしょうか・・・いっぱい甘えてきますね。



 結局、王女殿下は忙しかったのか、夕食の時まで帰ってきませんでしたね。

 「王女殿下、一度タイランスの店まで荷物を取りに帰ろうと思うのです。」

 「いつから行く予定かしら?」

 「前王妃様のご予定次第ですが、明日にでも発とうかと思ってますが・・・」

 「そうですか・・・お婆さまの方はいつでも大丈夫ですので、どうしましょうか・・・先にタイランスでの用事を済ませますか?」

 「前王妃様を待たせるわけには行かないでしょうから、タイランスへ行くのはその後にしますね。」

 「では、お婆さまに話をしておきますね。あなたのことはまだ何も言っていないの。合わせたい人がいるとだけ伝えておくわ。」

 悪い人ですね・・・何も情報を渡さず驚かせるつもりですね。まぁ、いいですけどね。

 「コンソメ味のポテトチップスは用意して行った方がいいですよね?」

 「そうね、お願いするわ。それと、ついでなので何かいいデザートはないかしら。もちろん今食べる分で・・・」

 今食べたいのですか・・・デザートですか・・・何がいいでしょうか・・・簡単ですが、アイスクリームなんてどうでしょうか・・・

 「アイスクリームというのは知っていますか?」

 「聞いたことがないわね・・・どのような食べ物なの?」

 「冷たいデザートですね。すごく甘いですよ。」

 「冷たいですか・・・かき氷とは違うのですよね?」

 かき氷はあるのですね。氷を削るだけですからね・・・シロップがあれば簡単に作れますか・・・

 「そうですね、ちょっと違いますね。冷たいのはあんな感じです。」

 普通のアイスクリームでは面白味に欠けますね。パフェにしましょうか・・・

 「せっかくですから、単なるアイスクリームではなくパフェにしますね。」

 「なんですか、そのパフェというのは・・・すごく美味しそうな響きなのですが・・・」

 説明するより出してしまいましょう。長めのスプーンは・・・クリエイトでできるでしょうか・・・すぐ出来上がりますね。

 それにしても便利すぎますね・・・この料理スキルは・・・使い方がわからなくて散々苦労しましたが・・・

 綺麗なガラスの器に入ったフルーツパフェを出します。フルーツは定番のイチゴにバナナ、オレンジ、パインにメロンといったところでしょうか・・・あとは生クリームも添えておきましょう。結構豪勢なものになりますね・・・

 「これですね、中に入っている冷たいのがアイスクリームですよ。」

 「なんか、食べるのが勿体無いくらいですね。上に乗っているのは果物でしょうか?見たことのないものもあるのですが・・・」

 見たことのないですか・・・なんでしょうか・・・バナナ、パインは南国育ちでしたっけ・・・よく覚えていません・・・

 「多分、バナナとパインでしょうか・・・この辺では私も見たことないですから。」

 「バナナ・・・パイン・・・聞いたこともないですね・・・」

 なんか恐々といった雰囲気で食べてますね、私も食べましょうか。

 「何、これ・・・すごく甘いんですけど・・・」

 そりゃそうでしょうね。アイスクリームですから砂糖がたくさん使ってあるはずです。そのほかも・・・考えてみると砂糖の塊のようですね・・・生クリームにしてもそうですし、パインもシロップ漬けですから・・・

 「かなりの量の砂糖が使ってあるはずですので、あまり食べると太りますね・・・」

 あ、手が止まりましたね・・・

 「おかわりとかしなければ大丈夫ですよ・・・多分・・・」

 「そこは嘘でも大丈夫と言い切ってください。」

 何を言ってもそれだけは食べるのでしょ?ならいいじゃないですか。

 結局残さず食べましたね・・・



 その後、前王妃様のところへは後日伺うということになり、詳しい日にちはまた追って知らせてくれるということになりました。

 日程が決まるまでは、新しい店の内装でもやっていましょうか。


 同郷の人ですか・・・早く会いたいものです・・・

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