131.イロハは速いみたいです。
空間収納に仕舞うときにちょこっと鑑定してみました。
「エルダードラゴンですか・・・」
「エ、エルダードラゴンって伝説上のドラゴンですよ・・・それがそうなのですか?」
え・・・そうなのですか・・・エルダードラゴンって珍しいんでしょうか・・・アヤハの方を見てみます。
『お母様、エルダードラゴンは上位種の中でも、かなり高位のドラゴンに当たります。上位種自体がここ数百年程の間、確認されていない事から伝説扱いになってると思われます。』
そうだったのですか・・・伝説上のドラゴンですか・・・
「もう一ついいかしら、カオリはなぜそれがエルダードラゴンだと思ったのかしら?」
あっ・・・鑑定しましたとは言えませんね・・・
「えっと・・・その見た目が・・・」
「伝説上のドラゴンですよ?」
「えっと・・・色?」
「なんで疑問系なんですか。そんなんでわかるはずないでしょ。内緒にしてあげますから、教えてください。」
これは教えないとダメなやつですね・・・
「鑑定で調べました・・・」
「はぁ~・・・普通、鑑定では高位の存在は調べられないのですけどね・・・」
そうだったんですか・・・なんでも鑑定できてますけど・・・
「え~っと・・・」
「はいはい・・・内緒ですね・・・わかってますよ。」
「あはは・・・」
「ところで、話は変わるけど。カオリって服だけでなく、武器や防具も作れるのですか?」
そういえば、王女殿下の前でスキルを使ってましたね・・・
「ええ、まぁ・・・」
「もしできたらでいいの・・・私の剣を誂えてもらうことはできないかしら?」
「剣ですか・・・」
「無理かしら・・・」
どうしましょうか・・・いろいろお世話になりますしね・・・1本くらいならいい気もします。
「これからも色々面倒かけると思いますし、いいですよ。ただし、新しく作るのではなく、作り替えると言った感じでいいですか?」
「作り替える・・・ですか?」
「ええ、王女殿下の持っている剣をベースに全く同じ形の剣に仕上げるのです。」
「それで構わないわ。というか、その方が目立たなくていいわね。」
後日、王女殿下の剣を作ることを約束しました。もちろん、ドラゴンの素材を使った剣ですよ。私もそこまでケチじゃ無いですからね。
「アヤハ、なるべく早くここから離れたいです、もちろん安全にですよ。案内をお願いできますか?」
『わかりました。コトハ、サポートをお願い。』
『はい、姉様。』
「イロハは、わたしたちの護衛ね。いい?」
『はい!母様。』
私のそばにいられるのがそんなに嬉しいのでしょうか?今までずっとコトハが近くでしたからね。
上位のドラゴンを倒したせいか、偶然か、その後ドラゴンや魔物に出会うことなく峡谷を抜けることができました。結構大変だったのですよ。アヤハになるべく進みやすいルートを選んでもらったのですが、峡谷ですからね・・・一度谷まで降りてそこから登らないと行けませんでしたから・・・
「やっと、峡谷を抜けることができましたね。アヤハ、ここから王都までどのくらいかかるかわかりますか?」
『そうですね・・・2ヶ月ほどで、王都に到着すると思います。』
2ヶ月ですか・・・かなり大変ですし、そんなに長く王都を不在にしていると王女殿下はまずいんじゃ無いでしょうか?
「王女殿下・・・王都につくまで随分かかるみたいですが、大丈夫ですか・・・」
「そうね・・・ちょっと、まずいかな・・・」
そうでしょうね。王女殿下が何の連絡もなくこれほど城をあけるなんて、あってはいけないと思います。
「アヤハ、あなた1人でなら王都までどのくらいで行けますか?」
『私なら1週間もらえれば行ってきますが、それならイロハの方がいいと思います。』
イロハの方が早いのですか?
「イロハ、王都まで行ってきてくれる?」
『はい。母様の言いつけならどこまでだって行くよ。』
どこまででもって・・・本当にどこまでだって行きそうですね、この子は・・・
「そう言うことですので、手紙でも持たせましょうか?」
「そ、そうね・・・お願いしようかしら・・・」
驚くのはわかりますよ。私だって驚いてますからね・・・
「イロハ、この手紙をお城の人に渡すのですよ。いいですね。」
『わかりました。門番の人でいいですか?』
「ええ、それで大丈夫よ。気をつけて行ってくるのよ。」
『イロハ、お母様に心配かけないようにね。それと私たちはこの間と同じ道で帰りますから、明後日までに帰るのよ。』
『うん、わかった。』
え、この子達何を言ってるのですか・・・明後日までに帰るとか・・・それって、明日には王都に着いているって事ですか・・・2ヶ月かかるのですよね・・・
イロハは・・・行ってしまったようですね・・・もう後ろ姿すら見えませんよ・・・
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