114.村の中にあるみたいです。
「ところで、王女殿下。今回行くダンジョンはどんな所なんですか?」
確か魔物が強くなってきていると言っていましたね。
「今回行くダンジョンは私も初めての所ですのでよくは知らないのですが・・・」
えっ・・・前回行ったところじゃないのですか?
「確か、先日ダンジョンに潜ったと言ってませんでしたっけ?」
「あれは王国が管理しているダンジョンです。これから行くところとは別です。」
「初めての所で大丈夫なのですか?」
「そのために、カオリにも来てもらったんじゃないですか。」
私は何の頼りにもなりませんよ。王女殿下は何か間違ってます。装備を作れる人が強いわけじゃないですからね。
「私はぜんぜん、まったく、強くないですよ。それどころか剣すらまともに振れませんからね。」
「でも、カオリの娘さん達は単独でオークを倒せるのでしょ?」
「ええ、まぁ・・・」
確かに、アヤハ達は簡単に倒すでしょうね。アヤハなんか、首を落とせばいいのです・・・なんて言ってますから・・・
「そうですね、迷宮型のダンジョンで5階層まであると聞いています。」
「1番奥まで行くのですか?」
「行けるのならば行きたいですが、私たちの腕では3階層まででしょうね。」
「それで滞在期間はどの位なのですか?」
「3階層まででしたら往復で10日もあれば帰ってこれますよ。」
「10日ですか・・・そんなに食料とか用意してませんよ。」
すぐに馬車に乗せられましたからね。ある程度、食料はありますが10日となるとちょっと心配ですね。
「ダンジョンの手前に大きめの村があります。そこで調達出来ますから安心してください。」
そう言うことですか・・・調達出来るならいいですが・・・そう言うことは先に教えておいてくれると助かります。
道中はとても安全でしたよ。イロハが何回かボアやディアを回収してきましたが・・・王女殿下達がお肉が食べられると喜んでましたがアヤハ達がいなければ襲われている案件でしょうか?それとも街道までは出てこないのでしょうか・・・ちょっと心配ですね。
村と言うよりはちょっとした町ですね。冒険者相手のお店が集まった結果ですか・・・なるほど、食料や武器、防具など必要な物は一通りそろっているわけですか・・・いわゆるダンジョン産業というやつですか・・・
確かに儲かるのでしょうね。でもここで買うと割高になるのではないですか?
ここまで多くの食料を運んでくることを考えるとここで買った方がよいと・・・なるほど、マジックバックを持っていなければ・・・でも、王女殿下は持ってるでしょ?マジックバック・・・
「マジックバック持ってれば保存食なんてどこで買っても同じじゃないのですか?」
「・・・・・・・・・・」
「そこまで考えてなかったのですか?」
「そ、そんなことはありませんわよ・・・」
あ、これは考えていなかったのですね・・・メイドさんは・・・あっ、そっぽ向きましたよ。ダメじゃないですか・・・
「まぁ、確かに荷物も多くなるでしょうから仕方ないとしておきましょう。」
「ダンジョンはここからどの位かかるんですか?」
「え、言ってませんでしたか?この村の真ん中がダンジョンの入り口ですよ。」
ああ、確かにダンジョンのすぐ近くに店を構えた方が便利ですね。それでダンジョンを中心に村が出来たと言うことですか・・・お店と宿屋くらいしかないし、住民と言える人はわずかですか・・・なるほど、規模が村程度なのはそのせいですね。
「今日は宿屋に泊まるのですか?」
「そうですね、今日は買い物をして準備をします。ダンジョンに潜るのは明日からですね。」
なるほど、余裕を持って10日ですか。でも私は2週間分ほど持っておきましょうか。王女殿下達の分も含めてですよ。何かあってからでは遅いですからね。
簡単な買い物を済ませて、宿屋に来ました。4人部屋2つに2人部屋ですか?私と王女殿下が同室?嫌ですよ。私はアヤハ達と寝ますからね。
最後まで王女殿下が粘りましたが、私は娘達と同室になりました。王女殿下には申し訳ありませんが、1人でお休みください。
「アヤハ、ダンジョンの中では弓は使いにくいでしょうから剣を使ってください。」
『はい、でも私は剣を持ってませんが・・・』
「そういえば、アヤハには剣を用意してませんでしたね。」
作ってしまいましょう。アヤハにも一振り持っててもらった方がいいですから。
まぁ、明日の朝までには出来上がるでしょうから放置です。
長旅で疲れましたし、イロハに耳かきをしてもらって、アヤハとコトハにマッサージをしてもらってから寝ましょう。
今日は誰と一緒に寝るかですか・・・ジャンケンさせました。コトハが勝ちましたか。ではコトハと一緒に寝ましょう。コトハは後ろから抱っこがいいんでしたよね。え、今日は前からがいい?構いませんよ、じゃあ前からギュッてしてあげましょう。
胸にギュッて顔を押しつけても、そんなにありませんよ・・・まだ、15歳の体ですから・・・そう、まだです・・・
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