110.馬車がないみたいです。
今日はガンドレア郊外にあるお屋敷の大掃除です。私はクリーンをかけまくっていけばいいですね。
「アヤハ、これを渡しておきますからその辺にある家具を全部しまってもらえる?」
『はい、お母様。全部入れてしまえばいいのですか?』
「ええ、棚も、机も全部入れちゃって。」
アヤハにマジックバックを渡して、いらない家具等を放り込んで行ってもらいましょう。工場にするのですから基本的に家具は要りません。まずは空っぽにしてから考えましょう。
結構広いですね。アヤハが荷物だけはバックに入れてくれたみたいですが、私のクリーンが追いついていません。これは明日までかかりますね。今日はここまでにしましょう。続きは明日です。
帰りに商業ギルドによって、機材の手配をお願いしてきましょう。何が必要なのかは、タイランスの工房と同じですから大丈夫ですね。
以前より大掛かりになるため、機材の台数も多くなります。その分時間もかかるようです。1ヶ月くらいは待たないといけないようです。その間にあの屋敷をなんとかすればいいわけですね。少しペースを落としていきましょう。
機材が入るまでに時間もかかると言う事が解りましたから、もっとゆっくり作業をしてもいいですね。どうせ、間取りも変えないといけませんから。
作業には2週間ほど時間をかけました。1階は工場、2階は事務所みたいな感じでしょうか。見本なんかも置いておける部屋も用意しました。マネキンを何体か置いておきます。
あとは、機材が入ってくるのを待つだけですね。
そろそろ、王都に戻らないといけないです。王女殿下を待たせることになってしまいます。機材の搬入も大切ですが王女殿下との約束はそれよりも大切です。
商業ギルドの人に機材の搬入の日取りの件で相談に行きましょう。
色々話をしましたが、商業ギルドの人はいい人が多いですね。機材の搬入に関しては代わりに立ち会ってくれるそうです。ただ、建物の中に入れるだけで配置はしないとのこと。配置は帰ってきてからすればいいので、そこまでやってもらえれば十分です。
王都に戻ることにします。ラッセルさんに預けてある馬車を返してもらいましょうか。えっ、構造がどうしてもわからなかったのでバラした?もう少し貸しておいて欲しいと・・・バラさないでくださいと言ったじゃないですか・・・バラしてしまったものはしかたありませんね。馬だけ回収して、馬に乗って行きましょう。3頭いれば全員乗れますから。
『『『・・・・・・・・・・』』』
アヤハ達がじっと見つめてきますね。誰が私を乗せるかですか・・・
「メアリ、王都まで乗せていってもらえる?」
『はい、カオリ様。私でいいのですか?』
アヤハ達の方を見てますね。今回はメアリに乗せてもらいます。これなら平等ですよね。
「ええ、今回はメアリに頼むわ。」
イロハ、今舌打ちしましたね?ちゃんと聞こえましたよ。その辺りのことを、しっかりと教育する必要がありますね。とりあえず今回はメアリに乗せていってもらいますからね。コトハは、キクを乗せてあげるのですか。イロハはアヤハと一緒ですね組み合わせが決まってよかったです。
やはり馬だと乗り心地が悪いです。私の移動には馬車が必須ですね。ラッセルさんはちゃんと直して返してくれるでしょうか?最悪、リペアをかけることになります。
まさかとは思いますが、私が簡単に直せることを見越して、バラしたんじゃないでしょうね・・・
かなりお尻が痛かったですが、無事王都に到着しました。馬車であれば、2日で行くこともできるのですが、私が休憩する時間が長かったせいもあり4日かかりました。
馬車が無いせいで普通に野営しましたよ。途中、村にも寄りましたが2日は野宿です。
ラッセルさん、早く馬車を返してくださいね・・・
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