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011.準備をするみたいです。

頑張れる限りで毎日投稿します。

 さて、宿屋を探しましょう。早めに宿を取っておかないと寒空の下野宿は勘弁ですし、出来ればちゃんとしたベットで寝たいものです。ギルドで教えてもらったとおり歩いて行くとあまり可愛くないクマの看板があります。小熊じゃないですよね・・・でも小熊亭ですか。言い張るつもりですね。


 「いらっしゃいませ。」

 元気な声が聞こえますね。可愛らしい女の子がでてきますね。私より少し小さいくらいでしょうか。家のお手伝いでしょうね。

 「2人部屋をお願い出来ますか?」

 「素泊まりなら銀貨4枚、夕食込みなら大銀貨1枚ですよ。」

 私は食事がいりますが、アヤハは食べなくてもいいでしょうから。とりあえずは夕食なしの素泊まりで3日位でしょうか。

 「では食事は外で食べますので3日分払いますね。」

 金貨2枚と大銀貨1枚渡しましょうか。

 「ありがとうございます、銀貨1枚のお返しですね。」

 おや、計算とか出来るのですね。識字率とか、学問はどの位普及しているのでしょうか。気になる所です。一応、おつりを頂いた上で改めて女の子に渡してあげましょう。チップ制度があるかは分かりませんが気持ちです。

 喜んでいる様子ですね。まぁ、一食分にはなるのですから良いお小遣いでしょう。

 部屋は2階の角部屋ですか。それなりに清潔ですし良い部屋だと思いますよ。


 宿屋も確保しましたし、街中をぶらぶら散歩でもしましょうか。これからどうするかなどまだ何も決めていませんが、何をするにもまずはお金です。物価を調べつつ、ギルドでお金を稼がないと生活出来ません。

 

 おや?宿屋の1階に降りてゆくと見知った顔がありますね。ここに来て見知った顔などそれほど多くはありません。アリシアさんとリリさんですね。あ、見つかりましたか・・・手招きしてますね。ここを教えてくれたのは彼女らですから出会うのは当然ですか・・・

 「ギルドは無事に登録出来ましたか?」

 ギルドの登録に関してはアリシアさんに色々聞きましたからね。心配してくれていたようですね。

 「ええ、まぁなんとか登録出来ましたよ。」

 「私たちもこの宿に泊まってるので何か困ったことがあれば声をかけて下さいね。」

 いい人達ですね。でもさっきから服をガン見してるのはバレてますよ。そんなにこの服が良いですかねぇ。デザインだけ使って簡単な魔物素材で作ってみましょうか、彼女らに売れるかもしれませんね。


 とりあえず必要な物ですね、ロープにナイフ、ランタンに油、火打ち石も必要ですか・・・あと袋がいくつかあると良いですね。

 ナイフはありますからとりあえずロープと袋ですね。ランタンなども欲しいですが、まだ遠出するわけではありませんから後回しでも良いでしょう。


 道具屋でロープと袋を大小2つずつそろえます。これで近場に行く分には事足りるでしょう。足りない分は少し稼いでからですね。しばらくはこの町を拠点に動くべきでしょうね。何分先立つものがありません。こればかりは異世界に来てもかわらないですね。女神様にお金と言っておけばよかったでしょうか。今更ですね。自分で稼ぎましょう。


 そういえばアヤハは食事は出来るのでしょうか?

 「アヤハは食事は出来るの?魔力の補給はしなければいけないと思うけど・・・」

 『はい、食事からでも魔力の補給は出来ますけど微々たるものです。ですからお母様から直接補充して頂いた方がいいです。』

 そうですか。食べることは出来るのですね、では少量で良いので食べてもらった方がいいかもしれませんね。でないと不自然に思われるかもしれませんから。

 「アヤハ、食事をしに行きましょう。食べなくても良いのかもしれませんが少しだけで良いので食べるように。でないと不自然に思われてしまいますからね。」

 『はい、お母様。』

 


 何処か良い所はあるでしょうか。あまりうるさい所は嫌ですからね・・・とりあえず今日は追加料金を払って「小熊亭」で食べるのが無難そうですね。そうしましょう。


 ああ、そうでしたねここにはあの人達も泊まっているのでしたね。一仕事終えて今日は騒いでいるようですね。ダメです、見つかりました。巻き込まれますね。仕方ありません、少しだけお付き合いして部屋に戻ることにしましょう。酔っ払いは苦手です。

 主にアリシアさんとリリさんと話をすることにしましょう。

 「いつも仕事が終わるとこんな感じなんですか?」

 酔っ払いの方を見ながら話します。

 「えっと・・・いつもじゃないんですよ。10回のうち8回か、9回くらいです。」

 ええ、それをいつもと言うんですよ。

 「まぁ、おおむねこんな感じよ。お酒を飲むために仕事しているような人たちだしね。」

 ダメな大人でしょうか。でも働いているだけ良いとするべきでしょうか。

 「まぁ、いいですけどね。」

 どうしても視線が私の服に向くようですね。

 「そんなにこの服が気になります?」

 「えっと・・・動きやすそうだしローブより可愛いし・・・」

 なるほど、黒のローブはおしゃれじゃないですね。なるほど需要はありそうですね。そうでなくてもこの2人には売れそうです。性能を落として作っておきましょう。

 あとはたわいもないおしゃべりをして部屋に戻ります。




 部屋に戻ると、余っている素材で無難な物を選びます。ワイルドボアの毛皮と、私の服でしょうか。あとなんか綺麗な石がありますね。赤色と青色ですか、いいですねこれも使いましょう。古龍素材は・・・やめておいた方がいいですね。

 デザインはブラウスにキュロットスカート、セーラー襟のジャケットでどうでしょうか。リボンではなくネクタイがいいですね。色は紺瑠璃こんるりで白ラインでもいいですが、銀糸の方が可愛いでしょうか。ジャケットのボタンは2列で袖にもラインを入れましょう。そうですね、色違いで深緋こきひにしましょう。

 では、「アッセンブルオブジェクト」

 たくさん繭が出来るかと思えばセット物なのですね。中ぐらいの繭が2つですか。時間はどの位かかるか知りませんが、ほっておきましょう。明日の朝には出来ているでしょう。今日は疲れたのでアヤハを抱き枕にして寝ましょう。もちろん魔力の補給はしてあげますよ。

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[気になる点] お金が分かりにくい、計算ミスしてるようにおもう
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