107.靴も作るみたいです。
お城暮しも1週間ほどでやっと解放されました。アヤハ達は広いベットで私と寝る事ができたので満足そうでしたが、私は忙しいだけでしたのでもう嫌ですね。
さて、ラッセルさんと合流しましょうか。ところで、ラッセルさんは忙しい人ですが、まだ王都にいるのでしょうか?ラッセルさんのお店は王都にもあると言ってましたので、1度行ってみましょうか。
まだ、いましたね。えっ、私のことを待っててくれたんですか?王女殿下に呼ばれた事がわかっていたから・・・それは申し訳ありませんでした・・・
「ラッセルさん、長いこと待たせてしまって申し訳ありません。」
「いえいえ、王国が後ろ盾についた商店と取引できるのですからこのくらいなんでもありませんよ。」
え、なんでそのことを知ってるんですか?商人には独自の情報ルートがあるですか・・・なるほど、その辺りは詳しく聞きませんが、一流の商人とはそういうものなんですね。
「それで、ラッセルさんはいつまで王都に居るのですか?」
「カオリさんの用事が終わるまでで良いですよ。」
私待ちですか?特に用事という用事は無いのでいつでもいいのですが・・・王都にはまたこなければいけなくなりましたので・・・
「私の方は特に急ぎの用事はないので、いつでも良いですよ。」
「では、3日後に出発でよろしいですか?」
「わかりました。3日後ですね。」
きっと城にこもってた私のことを配慮してくれたんですね。では、適当に宿でも取って市場でも廻りましょう。
市場は、やっぱり広いですね。スニドラも商業都市と言われるだけあって、いろんな物がありましたが、王都はさすがに物が集まるのでしょうね。市場が広いです。
とりあえずは、端から端まで見て廻りましょう。食べ物は似たようなものしかないですね。王都でも海産物はないようです。やっぱり海のほうに行かないとダメなようですね。
あとは、紙の原料になっている葉っぱを買っていきましょう。そろそろ紙が少なくなってきました。それと、最近木材の補充をしてません。どこかで調達しておきましょう。自分で伐採しに行ってもいいのですがなかなか時間がないです。イロハ達に頼んで伐採してもらうのもいいかもしれません。
「イロハ、また今度でいいのですが木材を伐採してきて欲しいのです。」
『はい、母様。』
喜んで返事しますね。ちゃんと本数を言っておかないと大変なことになりそうな気がします。
「今度必要な本数を言うので、その時にお願いね。」
『今からじゃなくていいの?』
「ええ、今度でいいからね。」
この子はすぐに行くつもりでしたか、ちゃんと言っとかないといけませんね。
そういえば、服には気を遣って色々作りましたが、靴はあまり見てませんでしたね。私たちの物はブーツを作りましたが、一般の人はどの様な物を履いているのでしょうか?足下を見るとやはりほとんどが革靴のようですね。革素材で少しおしゃれなものを作るのもいいでしょうか?ついでです、靴屋を見てきましょう。
あまり参考にはなりませんでした。革を縫い合わせただけのような靴ですね。それも硬い靴ばかりです。どう見ても履き心地が悪そうです。色々作ってみるのもいいかもしれません。えっ?服屋じゃないのかって?うちの店の名前は「アウトフィット」です。身の回りの品一式ですよ。服屋だといってたって?気のせいです。色々扱いますよ。出来るものだけですけどね。
とりあえず、今日のところは宿屋に戻りましょう。ずっとお城にいましたから気疲れしました。ゆっくりとベットで休みたいです。
そうですね、今日はアヤハにマッサージをお願いしましょう。肩を中心にお願いしますね。
「もう少し強くしても大丈夫よ」
『はい、お母様。このくらいですか?』
いい感じですね。アヤハのマッサージも日に日に上手くなりますね。それでもマッサージだけはコトハが一番ですね。
「ひゃっ・・・」
誰ですか、足の裏を触ったのは。
『かぁさん、足裏マッサージしてあげる。』
コトハですか。足裏マッサージは痛いから遠慮したいです・・・
「コトハ、足裏マッサージはやらなくても・・・」
『ダメ?』
そんな上目遣いで見ないでください。ダメと言えなくなります。
「あまり痛くしないでね。」
『うん。』
あ、でもやっぱり痛いです。
「コトハ・・・」
『かぁさん、気持ちいい?』
えっ・・・
「う、うん・・・気持ちいいわよ・・・」
痛いと言えませんでした・・・
その後しばらく痛いのを我慢しました。でも、終わってみると足が楽なのですよね・・・これからやってもらうかは考え物ですね・・・
体もすっきりしたので、アヤハを抱いて寝ましょう。ベットが狭いので、今回はアヤハだけですよ。
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