ドレスのシミ
ひとしきり泣いたあと、ドレスが涙でシミになっていることに気がついた。
「ご、ごめんなさい。エレナさんのせいではないの。あっっ!せっかくの綺麗なドレスがぁ」
私がドレスを濡らしてしまったと慌てていることに気がついたエレナは、「ドレスはクリーニングすれば大丈夫ですので、落ち着いてください。でも、まず、ずっとドレスでいるのは疲れますので、こちらに着替えましょう」ルシルにツヤツヤと手触りのよいサテン生地のナイトドレスに着替えるように促した。
私は子供のように泣いてしまった恥ずかしさと、ドレスを汚してしまっている申し訳なさで、されるがままにナイトドレスに着替えた。
着替えが終わったことを確認するとエレナは夜食を勧めてきた。しかし食べる気にならず断った。
まだ、頭の中で何が起きていて、自分が何をしなければならないのか整理ができずにいた。
少し頭の整理をしたいので一人にさせて欲しいとエレナにお願いすると、「少し早いですが寝室にご案内します」と気を効かせてくれた。
エレナに案内された寝室は、天蓋のついた大きなベットとそれに合わせたサイドテーブルがあった。
こんな訳のわからない状態では寝られないと思っていたが、言われるがままにベットへ入ると、いろいろなことが一度にあった疲れか、瞼は徐々に重くなっていった。
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やる気になり、現在編集作業中(*≧∀≦)
しばらく編集で読みにくくなっておりますがお付き合い頂けたらと思います!
2021年6月15日編集しました