水
まっすぐに立つことができないとき
わたしの心は、どこを向いている
ただまっくらななかに、あたしは、つったってる
おんなのこで、裸足で、なんにもない、ワンピースのあたし
つめたい夜空は、空気をすかして、肺のなかまでつめたくするみたい
空気が抜けていく中を
風がふいているよな ふいてないよな
、でも、長い黒髪は、風にながされて、
ふいてるのね、風が。
気を惹かれて、そら、を見上げれば
まるでそらと地面が入れ替わったみたい
どこまでも継ぎ目のない星空に
それは、半球でやっぱり丸いって、思うの
どんな生き方をしても、眠りは、平等に訪れる
どんな生き方をしても、朝は、平等に訪れる
だから、外れてはいけない
裸足の足先は、常に透明でなければ それは、抜き身の心とおなじ
澄んで生きた水は どこまでも正しい気がしてた
どんな生き方でも、それぞれの答えと正しさを持つのなら、それを責める気はなくて
、なによりも、わたしの心が汚れないのなら、それでよいの