表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】29歳ブラック企業の社員は別会社や異業種への転職ではなく異世界に転移した  作者: よぎそーと
第三決算期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/159

転職53日目 全てを一気に片付ける事が出来れば良いが

 何はなくても人を増やさねばならない。

 戦闘員も事務員もまだ足りない。

 この先を考えれば、事務員はあと十人か二十人は欲しい。

 それを支える戦闘員はその数倍は必要になる。

 これらを一気に集めるのは当然無理なので、段階を踏んでいく事になる。

 そもそも近隣から集められる人間は既に集め尽くしている。

 これから先は、更に遠く離れた町や村に出向くしかない。

 そうなると集めるのに時間がかかるようになる。

 あちこちに出向いて、募集をして、人が集まってそれから町に戻ってくるのだ。

 移動だけで二週間から三週間。

 募集して人が集まって、まとまった人数になるまでにやはり二週間から三週間。

 どうしても二ヶ月から三ヶ月はかかる。

 それを見越して人集めは継続的に行っていたが、やはり簡単には集まらなくなってきている。

 廃村の方で溝掘りをやってる間にも人は入ってきて、一団の人数は二百人を超えている。

 だが、それでもまだ人は全然足りなかった。

 事務員が特に不足していた。

 この部分を強化しないと、一団の運営に支障をきたす。

 可能な限り早急に育てなければならなかった。



 町と廃村と、その間にあるいくつかの村に、ある程度育った者達を大幅に送り込んでいく。

 その分、新人を町に集めて教育を加速していく。

 とにかくレベルを上げ、事務関係の技術を出来るだけ早く身につけさせていく。

 そのため、戦闘技術をレベル1だけみにつけさせてからは、教育係と二人だけでモンスターにあたっていく。

 危険であるがレベルアップはその分早くなる。

 それでも求める技術を身につけようとしたら三ヶ月から六ヶ月はかかる。

 先を見越してレベルアップの方向性を定めておかねばならなかった。



 同時にヒロノリも廃村の方にこもってモンスター退治に精を出す。

 拠点の方の現状を確かめ、どれほど不便なのか、何が必要なのかを肌で感じるために。

 一緒に行動してるところを他の団員に示すという意味もある。

 目に見える形で示しておく事は結構大きな意味がある。

 見えない物を信じる事は出来ないが、見ればとりあえず安心するものだ。

 例えそれが見せかけだけだとしても、何も無いよりは良い。

 やり方を間違えれば大きな損失になるが、変に出しゃばらずにそこにいるだけならそれもない。

 大事なのは、見える所で何をやってるかである。

 ヒロノリの場合、モンスターを倒す事に専念してれば良いので楽なものだった。



 そして実際に拠点にいて、生活が実に不便なものだと痛感する。

 テントという布一枚の居住空間は快適とは言い難い。

 地面に布を敷いただけ、というのもあまり快適とは言えない。

 寝るときは折りたたみ式の簡易ベッドを使ってるが、やはりしっかりとした建物でないというのは不安である。

 食事も、厨房的な場所は作ってあるが、それも決して万全ではない。

 大型のテントを使った食堂も含めて、やはり粗末な印象はぬぐえない。

 野外での行動中であればこういったものも当然とは思う。

 しかし、仮にも人の手で作り上げた場所の中がテント暮らしというのであるのは落胆が大きい。

 野外の中での生活と、人の手が入ってる場所における簡易住居では受ける印象が違う。 

 判断基準をどこに置くかという事になるが、求める水準がどうしても上がるのだ。

 何もない屋外であるならば、テントなどで生活空間があるだけでもありがたく思う。

 しかし、人が手を加えた場所であるならば、快適な住居などが欲しくなる。

 妥協点や納得出来る水準は上がっていく。

 実際、不便であるので早急に現状を解決したくなっていく。



 そんな所で一ヶ月ほどヒロノリはモンスターを相手に戦っていく。

 一週間交替でやってる所を連続して張り込んでいく。

 そんな事で一団の者達もヒロノリを悪く言うのを控えるようになる。

 拠点の不便さは誰もが理解している。

 そんな所でひたすらモンスター退治に出向いてるのだ。

 文句を言えるわけがない。

 不平不満が無くなるわけではないが、相手も自分達と同じように頑張ってるというのが分かれば口を閉じるしかない。

 そこをわきまえない人間も中にはいるが、そういう者は周囲から窘められるか、有形無形の放逐をされるだけである。

 経験値稼ぎの傍ら、そんな人気取りもしつつ状態を確かめていった。



 同時に拠点の事務員や炊事などを担当してる者達にも状況を聞いていく。

 今足りないものや、今後増大すると予想される事も聞いていく。

 町にいては見えてこないし聞こえてこない問題が見えてくる。

 話に聞いてるだけではよく分からない事も、実際に目にする事ではっきりする事もある。

 はっきりしてるのは作業場の必要性だ。

 テントの中でいつまでもやってるわけにはいかない。

 とくに食事を作る場所は野ざらしにしておくわけにはいかない。

 厨房と食堂の方は少しでも早く作りたかった。

 事務作業をする為の部屋も。

 紙などを雨に濡れるような場所に置いておくわけにはいかない。



 そして、物資を入れておくための倉庫も必要だった。

 馬や馬車を置いておくための場所も。

 今は村の建物を利用したりもしてるが、いつまでもそんなわけにはいかない。

 今後様々な物品を取り寄せる事になるので、それらを補完しておく場所が必要だった。

 宿舎以外にも必要なものは多い。

 幸い、倉庫は住居よりは安く仕上げる事が出来る。

 ついでにこっちも作っておきたかった。



 考え始めるとあれもこれもと欲しくなる。

 そのどれもが疎かに出来るものではない。

 一度に全てをそろえる事は出来ないから、それらを効率よく揃えていきたい。

 だが、まずは住居であろう。

 住む所がなければ何も出来ない。

 周囲を囲む柵を作り、それから住居を建てる。

 あとはその都度作っていくしかない。



 一ヶ月余り滞在し、レベルも上がったところで町に戻る。

 一週間交替でやってくる町からの馬車に乗って戻りながらも、次に必要な事をまとめていく。

 やらねばならない事は山盛りだった。

 


 そして、31話からかなり間をあけたが、ヒロノリの能力はこんな具合になっている。



【能力表示】



一般教養 レベル3

事務 レベル3

会計 レベル3

管理 レベル2 → 3

交渉 レベル3

心理 レベル3

経営 レベル1 → 3


運動 レベル2

肉体作業 レベル2

長距離移動 レベル3


刀剣 レベル2

盾 レベル4



【能力表示】




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




活動支援はこちら↓

あらためて支援サイトであるファンティアの事でも
https://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/501269240.html
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ