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【完結】29歳ブラック企業の社員は別会社や異業種への転職ではなく異世界に転移した  作者: よぎそーと
第二決算期

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転職22日目 経営運営を考える 3

(あと、これはどうすっかな)

 一団の事についての話し合いが終わってから、自分の登録証を取り出す。

 そこに書かれた技術レベルと経験値を眺めながら考えていく。

 なお、ヒロノリの現在の状態はつぎのようなものとなっている。





【能力表示】



一般教養 レベル3

事務 レベル3

会計 レベル3

管理 レベル2

交渉 レベル3

心理 レベル3


運動 レベル2

肉体作業 レベル2

長距離移動 レベル3


【新規】刀剣 レベル1

【新規】盾 レベル2



【能力表示】




 モンスターの正面に立つ事が多かったので必然的に『盾』の技術を伸ばした。

 ただ、それだけではモンスターを相手にした場合に何も出来ないので、山刀を上手く扱うために『刀剣』も身につけた。

 しばらくはこのあたりを上げていくつもりではいる。

 ただ、レベルアップの時に気づいたのだが、別に戦闘技術だけを上げられるというわけではない。

 経験値を用いれば、様々な技術を身につける事が出来る。

 戦闘をしていたから戦闘技術だけ、物を作っていたから制作系の技術だけに用いる────というわけではない。

 だからこそ考えてしまう。

(これ、経営や運営の技術をあげていった方がいいのかな)

 統率する立場としてはそれも考えてしまう。



 また、他の可能性も考えてしまう。

 極端な話、モンスター退治をし続ける事で、生産系の技術を向上させる事が出来る。

 これを利用して優れた職人や商人、事務員などを養成する事が出来る。

 実際、そういう事をやってる一団もあるという。

 人材育成ということで、工房や商会から育てて欲しい人員を預かり、半年なり一年なりみっちり戦闘に従事させるのだとか。

 危険きわまりない育成方法なのでそれほど希望者はいないらしいが、工房・商会ではかなり推奨してるのだとか。

 普通なら数年かかって辿り就くレベルに、一年くらいで近づけるのだから経営側からすればありがたいのだろう。

 将来、それだけの余裕があるなら、ヒロノリも営業項目の一つにしようとは思う。

 その前に目の前の問題だ。



(そろそろ経営関係の技術も欲しいし……)

 悩ましい所である。

 人数を増やして組織運営をしていくならば、そういった方面の技術は欠かせない。

 今の人数でいくなら良いのだが、将来はそうはいかない。

 更に多くの人間を抱えるようになったら、組織運営の手法は絶対に必要になる。

 それを経験値で身につけておきたかった。

 出来れば、今後必要になる事務員もこの方法で鍛えておきたい。

 一々教えていくのも面倒だし、試行錯誤しなくてはならない部分を省きたい。

(皆が納得すればいいけど)

 それが気がかりだった。

 戦闘技術ならともかく、生産系の技術レベル上昇に付き合う者がいるかどうか。

 人数が増えた時の手間の軽減のように、効果と影響を実感できれば良いのだろうが。

 そんな機会があるかどうか。



 ただ、他の皆にも身につけておいてもらいたい技術はあった。

 一般教養である。

 基本的な計算や読み書きに、ちょっとした生活の知恵やことわざのような教訓などをまとめた技術だ。

 孤児達はそれらを習う余裕がなかったし、貧民街出身者なども同じだ。

 なので、それらを身につけてもらいたかった。

 基本的な知識などを身につけてもらわないと困る。

 今後、様々な指示や伝達事項を紙に書いて提示していく事にしていくつもりだった。

 核の入手数や終止などを計算する事もあるだろう。

 それ以外でも必要になる事があると思われる。

 なのでどうしても身につけてもらいたかった。

 とりあえず、戦闘技術をある程度修めてからになるだろうが、外せない条件として提示するつもりだった。

 問題は、どうやってそれを浸透させるかだ。

(上手い方法がありゃいいけど)

 それを考える技術が欲しかった。

今日はこれで終了。

続きは明日で。

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