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【完結】29歳ブラック企業の社員は別会社や異業種への転職ではなく異世界に転移した  作者: よぎそーと
第六決算期

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転職115日目 開拓日記4

 偵察情報から小鬼の集団はそれ程の数では無い事が分かった。

 それでも一百体以上の数がいるのだが、対処出来ない数ではない。

 同数であたれば負ける事は無い。

 集めた冒険者はレベル3どころかレベル5に到達してる者達が中核をなしてる。

 一つの技術だけ見ればレベル7やレベル8に至ってる者すらいる。

 負ける要素は無かった。

 ただ、逃がすと今後の障りになるかもしれないので、包囲をするだけの人数が欲しかった。

 その人数を有効活用するだけの作戦も。

 相手を上手く捕らえるためにどう動くかを考えねばならない。

 移動経路などが考えられ、どういった順番で出発するかも決められていく。

 攻撃の中核となる者達も選定され、それぞれが部隊としてまとめられていく。



 この時面倒だったのが、既に形成されていた一群だった。

 人数がそれぞれ違うし、持ってる技術の構成も違う。

 その人数で効率よくモンスターを倒せるようにしている事もあり、他の一群とまとめて運用するのに支障が出てしまう。

 身を潜めて接近する事を旨としてる者達。

 遠距離から弓矢などを用いて倒す者達。

 罠を使って敵をおびき寄せる者達。

 魔術師が参加してる者達。

 十人以上の多人数で編成され、その中における集団戦闘を組み上げてる者達。

 それぞれの個性があり、それを崩す事は難しかった。

 なので、比較的似たような戦闘方法をとってる者達をまとめていくしかなくなる。

 接近戦闘を得意としてる者達を前衛に、遠距離攻撃が出来る所を後衛に。

 魔術師が居る所は戦闘支援のために。

 人数の多いところは、少人数の者達を加えて部隊の中核に。

 それぞれの特徴を可能な限り用いる事が出来るような編成が考えられていった。

 また、それらを統率すつために、一団の中枢から人を派遣して必要な指示を出せるようにしていく。

 それぞれが勝手に動いたら相手を討ち漏らす可能性が高くなる。

 損害も無駄に大きくなるかもしれない。

 個々の戦闘においてはそれぞれの判断で動いてもらうにしても、全体の流れだけは上手く統一しておかねばならなかった。

 もっとも、急造の編成である。

 綻びはすぐにでも出るだろうとは考えられていた。

 そもそも軍隊ではないのだから、それほど命令を徹底できるわけでもない。

 作戦という大きな枠組みの中に入ってもらうように促すのが精一杯だった。



 有利な所は相手よりも一団の方が強い事である。

 数でも技術でも勝ってる。

 種族的な特徴として、個々の能力も上回ってる。

 普通に当たれば負ける要素は無い。

 多少の問題はあってもおそらく大きな損害になる事は無いはずだった。

 それでも、多少は死傷者が出る事は覚悟していた。

 損害が全く無いとはさすがに思えなかった。



 一番怖いのは、小鬼以外のモンスターである。

 外に出る以上、相手は小鬼だけになるわけではない。

 移動中や待機中に他のモンスターが襲いかかってくる可能性がある。

 それらへの対処も考えねばならなかった。

 この近隣のモンスターは対処が出来ない程危険でないから、これも大きな障害になりはしないだろうが。

 それでも、いざ小鬼に攻撃を仕掛けようという時に襲いかかってきたら大変な事になる。

 どうにか対処しておきたいが、こればかりは有効な手段がない。

 せいぜい、周囲を警戒し、襲いかかってくる前に発見して殲滅するだけである。



 一団にとって問題なのはそれだけではない。

 冒険者達に支払う手当も考えねばならない。

 小鬼退治だけに専念してもらう場合、他のモンスター退治に手を出す事が出来なくなる。

 当然儲けはないので、その補填をせねばならない。

 日頃の稼ぎを全額保障するわけにもいかないので、妥当な金額を提示してそれで納得してもらうしかない。

 とりあえずは、一日一銀貨。

 これで納得してもらう事にする。

 途中、襲ってきたモンスターを撃退した分などについては、倒した者達で好きにして良い事にして。

 また、小鬼もモンスターの一種なので、これらを倒せば核が手に入る。

 この成果についても、参加した者達で処分してもらうようにした。

 それらを一団が手に入れるのもおかしな話なので。

 つまる所、一日一銀貨というのは収入の最低保障となる。

 もっとも延々と払い続けるわけにはいかないので、最大で十日まで、銀貨十枚を上限とした。

 それが冒険者達を拘束する日数となる。

 この間に全てを片付けねばならなかった。

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