ダンジョンボス
『レベルアップ』『職種無しでレベル15に到達したので『職種2』を修得』『特殊能力の装着限界を超えました。選択してください』
レベル15 Exp85,310
塵も積もれば……だね。
お邪魔虫は一匹4Expだけど2,000匹以上は倒しているようだ。
デカお邪魔虫も何回か出てきたし、どうやらあの鉄球もExpを持っていたらしい。
もしかするとモンスターの一種なのだろうか?
とりあえず周囲の安全を確かめると『職種2』を『予測』様で調べてみた。
どうやら『職種2』は装着すると、二度と外せないタイプの特殊能力で効果は『職種を2つ選べる』といった素晴らしいものだった。
まあ、職種無しで頑張ると良いことがあるのはゲームでは良くある話らしい。
とりあえず今は選ばずに、渡に丸投げしとこう。
『予測』様によると、ここは安全なエリアらしいのでいろいろと調べてみることにした。
僕はスマホを取りだし、『イチの冒険』を起動する。
『mission:40 ダンジョンを攻略しろ』
『攻略した』『ボス部屋の前』『他の場所』『その他』
僕は『ボス部屋の前』をタップした。
……休憩もしたし、移動距離は1,500kmを越えている。
ボス部屋の中は『予測』様では調べられなかったけど、調べることは調べたし……
そろそろボス部屋に入りますか。
「いこうか、ハム助」
「キュッ!」
僕は準備をして、銀色の扉を押し開け……
その瞬間、透明の刃が僕の頭を真っ二つにする。
僕の半径10mぐらいの床一面から飛び出た炎の槍が天井まで突き刺さっている。
数が多すぎて、もはや壁のような弓矢が僕とハム助の体に突き刺さ……らず、すり抜けた。
「び、びっくりしたー」
そんな声を出しながらも、僕は見えない敵に魔弾石を連射した。
すると見えない敵は魔弾石に当たるぐらいは気にしていないのか、避ける素振りもなくこちらを攻撃してくる。
そして魔弾石に当たった見えない敵はその姿を現し、光の霧になった。
「光の霧が三ヶ所か……」
僕は『心眼』×『強化』×『限界突破』を発動して部屋中調べてみると……いた!
僕は壁と同化している敵を意識したまま、先程の休憩していた部屋もくまなく調べる。
……どうやら壁の奴が最後のモンスターらしい。
僕はモンスターに当たらない軌道で滅茶苦茶に魔弾石を打ちまくる。
その魔弾石に紛れて『増加』×『強化』×『隠密』×『限界突破』をした最新版の魔弾石シリーズ『鬼弾石』1個30kmを壁くん狙ってこっそり打ち出していた。
壁くんは光の霧になった。
まだ『無敵モード』を解除せずに、『心眼』や『予測』様で周囲の警戒をする僕のスマホがポーンと音を鳴らす。
目の前のホログラフ画面で吹き出しを確認する。
『ヤラクエンタを倒した』『ヤラクドルハを倒した』『ヤラクキードを倒した』『ヤラガンマを倒した』『職種無しExpボーナス』『レベルアップ』『ショップレベルアップ』『ダンジョンボスモンスター討伐ボーナス』『ダンジョンボスモンスターソロ討伐ボーナス』『ダンジョン無逃攻略ボーナス』『『魔法』を取得』『ダンジョンを攻略しました』『ダンジョン攻略報酬を受け取ってください』『00023エリアのダンジョンを資源ダンジョンに変換します……現在のバージョンでは不可能です。アップデートをお待ち下さい』
ホログラフ画面で時間を確認すると、扉を開けようとしてから9秒の時間が経過していた。




