町をキレイに
僕は走っていた。『町をキレイに』の旗を手に持って……
ゴミスライムに攻撃された僕は、とりあえず『?????と遭遇』『?????から逃げ出した』の吹き出しをタップする。
『ブューミュダーボ:位置固定モンスター:ランクD』
調べてみるとバウアードベアと同ランクらしいけど……
また、見えない壁さんに頑張ってもらうか。
僕はこん棒を取り出して200mラインに突き出してみた。
すると、ゴミスライムの体が一瞬で収縮し、かなりのスピードで黒い粘液を吐き出してくる。
黒い粘液が、目の前の見えない壁にへばりつき、燃え上がる。
一瞬で燃え上がった黒い炎を見つめながら、僕は思い付いた作戦を実行してみることにした。
まずは長い棒状の物が欲しかったので、近くにあった『町をキレイに』と書かれた旗を、写真機能を使い一本0.7kmで購入する。
そして、ゴミスライムを中心に半径200mの円を描くように走りながら、旗を取り出すと200mラインの内側に突き出した。
ジュュュュ……ゴォォォオ! ジュュュュ……ゴォォォオ! ジュュュュ……ゴォォォオ! ジュ…………
かなりの連射性能だ。
『町をキレイに』の旗を目掛けて黒い粘液が襲い掛かるが、こちらに届いたときにはもう旗は移動している。
たまに先読みして発射される粘液くんは、旗を立てることで見えない壁さんが守ってくれた。
……ある意味『町をキレイに』の旗は、ゴミスライムの天敵だったのだ。
ゴミスライムの周りを10周ぐらいすると、ゴミスライムの元気がなくなってきた。
15周ぐらいになった頃には、もはやこちらに粘液が届かないので、100m付近まで近付き旗を振っていた。
それから5分ぐらい経った頃には、もう粘液も飛ばさなくなった。
注意して近付くと、ゴミスライムはピンポン玉ぐらいの大きさでウネウネと動いている。
僕は『町をキレイに』の旗を振り上げ、ゴミスライムに突き刺した。
『ブューミュダーボを倒した』『職種無しExpボーナス』『レベルアップ』『エリアモンスター討伐ボーナス』『エリアモンスターソロ討伐ボーナス』『『地形無視』を取得』『00053エリアにダンジョンを配置』




