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回想と懐かしさ

 『バウアードベアを倒した』『職種無しExpボーナス』『レベルアップ』『ショップレベルアップ』『レベル5到達プレゼント:卵』『エリアモンスター討伐ボーナス』『エリアモンスターソロ討伐ボーナス』『『限界突破』を取得』『00023エリアにダンジョンを配置』


 目まぐるしく表示される吹き出しを確認しながら、僕は先程の戦いを思い出していた。


 準備したのは、日頃から常備している特製の目潰し袋だ。

 これをスマフロの写真機能で撮影し、一袋0.3kmで三袋購入した。

 残った移動距離は51.5km。


 見えない壁を相手に頑張ってる熊さんを尻目に、手頃な木に飛び登る練習を三回ほど繰り返す。

 この練習をみて熊さんが行動を変化させるなら、想像以上に頭が働くから注意しようと思ったが、熊さんは見えない壁に夢中だった。


 後は巨岩の破片を錆びた剣で手に入れ、足元の鎖に集中している熊怪獣に、木の上から巨岩の破片を『再生』して怪獣退治の終了だ。

 作戦の成否はすぐにわかる。

 なぜなら巨岩を『再生』できるタイムリミットは30秒だからね……

 とっても有能だけど短すぎるよ『再生』さん。


 ほとんどが予想通りにいったのだけど、予想以上に巨岩は巨岩だった。

 地面に埋まってる分まで含めたら15mはあるだろう。

 15mといったら五階建てのマンションぐらいの高さだね。


 それなら移動距離を20km消費しても仕方ない……


 岩の埋まっている部分の大きさはわからないもんな……



 いつの間にか、山は赤色をなくし薄暗い森になっていた。

 スマホで前方を見てみると、その薄暗さを消すかのような銀色に光る宝箱と、虹を取ってきて作ったと聞いても信じてしまいそうになる神秘的な七色の宝箱が画面に写し出されている。


 「二つの宝箱か……」


 二つの宝箱の表面を確認したが、スケルトンが落としてくれた宝箱のような『????ボーナス』の文字は見えない。

 たぶん大丈夫だけど一つ開けたら、一つ消えるってことは無いよね?

 絶対に無いとは言い切れないので、僕はいかにも珍しそうな虹色の宝箱を開けてみた。


 がらがら……


 目の前に現れたのは……ガチャガチャ?

 驚いたことに懐かしいタイプのガチャガチャがあった。

 そのガチャガチャは七色に光り、中のカプセルが、がらがらと回転していた。

 前方にはひねるタイプのレバーが付いている。

 銀色の宝箱は消えていない。


 「……やるか」


 なんか肩透かしを食らったが、子供の頃以来のガチャガチャに懐かしさと楽しさを感じる僕もいた。

 レバーをひねるとガタガタと音が聞こえ、手に振動が伝わる。


 ガタン


 出てきた虹色のカプセルを手に取ると、ドキドキしながらカパッと開いた。

 虹色の光りが割れたカプセルから溢れだし、僕の手に触れた。


 僕は虹に触れたのだ。


 こういった演出も悪くないなって、素直に微笑む僕のズボンは虹色の蛍光色で光っていた……えっ?


 虹色をベースとした派手なズボンは、二昔前のアイドルでも躊躇ちゅうちょするぐらいにヤバい。

 しかも映像化OFFにしたはずの白い羽の生えた靴まで復活している!?


 「わ、罠だぁぁぁぁぁ!!」


 僕は力の限り叫んだ。


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