短い戦い
怪獣退治の準備を終えたとき、山は夕暮れの赤黒い光りに包まれていた。
勝てるかどうか……勝負はすぐにきまる。
これで無理なら今日はあきらめて帰ろう。
僕は剣筋を確かめるように、錆びた剣を巨岩に叩きつける。
その衝撃で剣は折れ、岩の破片が飛び散った。
その光景を確認し、再生で剣を修復しながら、僕は熊怪獣と対峙する。
バウアードベアはこちらを確認すると牙をむき出し、唸り声をあげた。
さすがにぶちかまし稽古が無駄なことを理解したのか、じっとこちらを睨み付けている。
僕はひとつ大きく息を吸い込むと、左右に動き魔弾石にタップする。
バウアードベアは気にしてないような素振りだが、目や腕がピクピク動いていた。
僕は、またポケットから小石混じりの砂を取り出すと、顔面目掛けて投げつける。
バウアードベアは一本の腕で顔をガードして死角ができた。
いまだ!!
写真機能で買った目潰し袋を手の中に呼び出し、山なりにバウアードベアの頭上目掛けて放り投げた。
グッ!ガグォゥォォォォ……
空中で広がった目潰し袋は、バウアードベアの目と鼻を強く刺激する。
バウアードベアは思わず両手で顔を覆うが、まだ二本の腕が弱点を覆い隠していた。
僕はその状況を確認するより早く、空に飛び上がる。
足からこん棒を連続で呼び出しながら、それを足場に近くの木に飛び登る。
そこからはバウアードベアの頭頂部が良く見えた。
僕は手から錆びた鎖を呼び出し、バウアードベアの足元目掛けて放り投げる。
バウアードベアは錆びた鎖が足先に当たる衝撃と音に反応し、顔を覆った手を降り下ろした。
ドゴゴォォゥゥオオオオ……
……凄まじい地響きと砂煙が時間とともに収まる。
僕の目の前には、先程はなかった10m以上はあるであろう巨岩がそびえ立っていた。
そして、その巨岩の下から、光る霧があふれているのが確認できた。
『バウアードベアを倒した』『職種無しExpボーナス』『レベルアップ』『ショップレベルアップ』『レベル5到達プレゼント:卵』『エリアモンスター討伐ボーナス』『エリアモンスターソロ討伐ボーナス』『『限界突破』を取得』『00023エリアにダンジョンを配置』




