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風景画『雑踏』
『わたし』という そんざいが
かいりして かいりして かいりして
りゅうしになったら
せかいは、あんがい きしんだおとを たてるのかもしれない
まわる まわるはぐるまを
こわして はずすことは できないけれど
きっと どこかで
『わたし』の、いない、くうはくが
ゆがみをつくるのでしょう
かけたせかいにいきる『あなた』は
しあわせですか、しあわせですか
『あなた』が『わたし』をわすれるたびに
ひとつ ふたついろがきえていく
ふたつ ひとつひかりがとじていく
『あなた』もいつか『わたし』とおなじ
「せかいをさびさせるの」






