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ほな逝こか

作者: ナベノヂ
掲載日:2025/10/23

お気楽な少年、清楚でお人好しな女神様。

「ほな逝こか」

「あれ、記憶がない」

気付いたら真っ白な空間。

俺(俺って自分のことを言うのか、へえ)と、女神(なんとなく女神ぽい)、2人だけいる。

「気付きましたか」

「はい」

何に?

「貴方は、異世界に行くことができます」

「ありがとうございます」

「どんな人として生きたいですか?」

笑顔で女神に聞かれる。


アクション映画、俺は好きだったなあ。


なんとなく、思い付いた。アクション、映画、よくわからないけど、わかるような。

「勇者になりたいです」

「わかりました。では、勇者として、魔物と戦っている異世界に行って下さい」

「ありがとうございます」




そして、

「おおっ! 召喚が成功した!」

気付いたら城にいた。

前には王様、テンプレ(テンプレってなんだっけ)、小太りで、王様らしい衣装。

横には兵士たち。なんか強そう。

「この世界には魔王という奴がいる。その魔王とその部下である魔物たちに我々人類は困っておる。

救ってはくれぬか?」

「わかりました、ありがとうございます」




そして、

「GUGYAAA!」

魔物(ゴブリン。ゴブリンってなんだっけ)が、こん棒を持ち、叫びながら襲ってくる。

俺は、


「魔物だって生きてるんだよなあ。

ほな逝こか」


無抵抗で撲殺された。




「あ、帰ってきた。ありがとうございます」

真っ白な空間、俺と女神、2人きり。

俺の格好は最初の姿(勇者じゃなくて)に戻っている。

「…」

「…」

なんか、すごく涙目で怒っている。

罪悪感がする。

「どうして、最初の魔物で死んだのですか?」

「魔物も生き物だから」

「…はーっ。

優しいですね、貴方は」

「ありがとうございます。

いいじゃないですか、俺が優しいってことに気付きました」

「そうですね、貴方は優しすぎます」

「ありがとうございます」

「では、次はどんな人で生きますか」


商業高校って格好いいよなあ。


「商人で」

商業高校ってなんだっけ。

読んで頂き、ありがとうございました。


元々の発想は、絵本の『ぼちぼちいこか』です。パクりにならないよう、私なりにアレンジしました。面白い絵本なので、ぜひ読んでみてください。


本当に、ありがとうございました。

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