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05

享保三年の秋から冬へと季節が移ろう頃、小石川の長屋では日々の暮らしが続いていた。鈴の借りた一室は狭かったが、彼女と茜にとっては大切な城だった。


朝、まだ暗いうちから鈴は起き出し、小さな囲炉裏に火を起こした。冷えた体を少しでも温めるためだ。火の粉が舞い上がり、彼女の疲れた顔を柔らかく照らす。


「今日も頑張ろう」


独り言を呟きながら、鈴は糸紡ぎの道具を準備した。隣で眠る茜の寝顔を見ると、心が引き締まる。この子のためなら、どんな苦労も耐えられる。

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