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初版本4

「すいません! サングラスをかけた20代の細い女性が利用しませんでしたか!? 1~2時間くらい前からだと思うんですけど!!」


アーケードを南から北へ50メートルほど進んだ先には、駅とロータリーがある。私は駅員さんに尋ねた。


「ど、どうだったかなー……」


小太りの駅員さんは、私の勢いにたじろぎながらも目線を斜め上にして「見てないなー」と申し訳なさそうに答えた。


「そうですか……」


ごめんねーという言葉を頭の天辺で受け取りながら、私は重く回れ右をする。


(ん?)


唇を尖らせて自転車を停めた券売機の横を過ぎようとすると、足元に何かを見つけた。


「診察券?」


拾い上げてみると、隣町の総合病院のものだった。


「文歌さんの?!」


目を見開いて氏名に釘付けになる。本来であれば、駅員さんなりに届けるべきなのだろうけれども、その考えを却下した私は急いでスマホを取り出した。


「あの、もしもし!――」

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