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第512話 リアイベ、佳境! 伝説

 ここで、ワーッと風街さんとDizさんがやって来て、さといもさんを拘束して舞台袖に連れていきました!

 私にくっついて離れなかったからね……!


 おっ、画面の外からムギャオーって聞こえてくる!


「それじゃあはづきちゃん、歌おっか」


「一緒にね!」


 風街さんとDizさん、ライブダンジョンの二大歌姫と私が!?

 だがまあ、配信の恥はかき捨てと申しますので、やっていきましょう……!


 私の二曲目を、二人と一緒にパート分けして歌うのだ!

 うーむ、圧倒的に上手い二人!!

 恐るべし……。


 コメントは猛烈に盛り上がっている。

 というか、もうずっと盛り上がり続けてる。


 背景では、風街さんとご一緒した配信のがバンバン流れ、Dizさんと奥地の村に行った時のが流れて……。


 歌が終わったところで、私とカナンさんが遭遇したところになった。


 ということは……。


 二人が手を振りながら退場していって、次に出てくるのはカナンさんなのだ!


「私がはづきと出会ってから、もう一年以上経つのだな……。ほんの短い時間のはずなのに、恐ろしく濃厚な日々を過ごしたような気さえしてくる……」


※『普通に超絶濃厚だったぞw』『ありえない密度でイベントが詰め込まれた日々だったもんな……』『エルフの感覚がバグるレベル』


「数百年の間、エルフの宿敵として存在していた魔将ペルパラスとも、その後半年か一年くらいで決着がつけられたし……」


※『このあたりの時間経過だけ明らかに圧縮されてるよな』『数百年の宿願を半年でクリアさせるなw』


「気がつけば日本観光協会アンバサダーになっていた」


※『いきなり話題が飛躍したな!?』『世界一人間世界に馴染んだエルフwww』『どこ行ってもカナンちゃんの映った宣伝ばっかりだもんな……』『この間行った旅館に従業員と一緒に撮った写真とサイン色紙おいてあったわw』


「カナンさんくらい生活環境が激変した人はいないかもですねー! 今後の活躍も応援してる」


「ああ、任せろ! 私達皆で、はづきが作ってきたこの世界を守っていくからな!」


 がしっと固い握手をしたのでした。


「ではでは、次は……」


『当然、私だ。私が来てやったぞ』


『めんどうだけど顔は出しておかないとね……。お世話になってるし……』


『やあはじめまして! 僕の片割れは常にご一緒できているようだけどね!』


 おっ!

 ワイプで三人の男性が登場!

 コメント欄が一瞬混乱する。


※『誰……?』『あ、上の白人はイギリスのルシファー議員では……?』


 キリッとした白人男性、ぽっちゃりした中国人の男性、ニコニコしているインド人の男性は、リスナーの疑問に応えるようにして変身した。


 青白い肌に白銀の髪、捻じくれた角が生えたルシファーさん。

 青い肌に大きな角が生えた、道服のベルフェゴールさん。

 手足が生えた巨大なツボの腹に、ニヤニヤ笑う顔が張り付いたマモンさん!


「えー、大罪の皆さんでーす! ベルっちどうぞどうぞ」


『はいはい』


 ベルっちも分離した。


※『生き残った大罪が全員出てきちゃったじゃん!!』『こんなんあり!?』『全員潜在的には人類悪なんでしょ?』


『我々は人類の中より現れた。人が我らに敵対せぬ限り、大罪は庇護をもたらそう。我らもまた、人の業の一部なのだから……』


「かっこいいこと言ってる」


『ルシファーはこういうの上手いよねー』


『もう配信切っていい? ユーバーイーツ頼んでるんだけど』


『面白いなあ! やっぱりはづきさんはうちにほしかったなー。本当にほしかったなー』


 大罪勢、和気あいあいとお喋りしております。

 あと、マモンさんにはじめましての挨拶。

 そのうちインドに行って顔合わせしようかしら。


『実は大罪は我らがキングダムとゆかりが深い場所に出現していてね。インド、チャイナ、ジャパン、フランス、アメリカ……』


 しばらくルシファーさんが分かりやすい感じで、イギリスと各国の歴史的接点と大罪勢について聞かせてくれたのだった!

 勉強になる~。


 そして今後、私はイギリス留学するんでルシファーさんにはお世話になるなあ。

 マモンさん、イギリスに興味津々。


『今度イギリス行っていい? ベルフェゴールも来なよ! 僕が迎えに行こうか? 東インド会社ならぬ、北イギリス会社作っちゃおうかなー』


『め、めんどくさい……』


『あっ、じゃあ私も回収して行ってー』


※『イギリスに全大罪が集まる話をこんなおおっぴらにw!!』『世界的な事件じゃないのかw!』『みんな集まったらメカはづきまで来そうだ……』


「はいはーい! 永遠に話が続くので切ります! ここで切ります!」


 私はみんなのワイプ映像を掴んで、画面の外に投げつけた。


『『『ウグワーッ!?』』』


 そしてそして、イギリス配信のコーナー。

 背後でイギリスで私が大冒険する映像がどんどん流れる中、シェリーやブラックナイトさん、ホワイトナイトさんが出てきてお喋りをしたりなどするのだった。


 この遠征が、私の今後の事を決める大きなきっかけになったんだよね。

 感慨深いなあ……。


 そしてそして、ここからは全国の、私が接触した配信者の皆さんのコーナー!


 みんなワイプで……と思ったら、なんとこっちに来てくださっています!


 ワーッと画面端から登場する皆さん!

 たくさんいるー!


 またぎちゃんに、ゆくいちゃん、くろすさんもいる!

 スパイスちゃん、なんで当たり前みたいな顔して混ざってるの……?


「えへへ、バレたかー」


 彼女は頭をかきながらピューッと走り去っていった。

 一人だけ有名配信者がいるんだからそりゃあ目立つ!


 ここでは、みんなの名前を読んで、ちょっとずつお喋りをして行く感じ。

 これが終わったら、いよいよ最後のコーナーなのだ。


 みんなで記念写真を撮って……。


 ラスト、行ってみましょう!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
懐かしいとも(強敵と書いて友と呼ぶ訳ではない)が一人〜一人〜ウグワーッ!一人ムギャオー! ドライなところもはづきっちであった。
な!? よく考えたら、彼らは日本的には「八百万」認定されてもおかしくなさそう!
大罪揃い踏みはなんか豪華w ってか日本だけ大罪が二人来た(憤怒と暴食)のはなんか理由があったりするんだろうか? (多分だけどナカバヤシさんより強かったからこの時点ではづきっちに暴食が宿ってたんじゃない…
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