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第511話 リアイベ、進む! 伝説

 バトラさん、委員長、ピョンパルさんに私を加えた四人のASMRでリスナーさんの脳を破壊……あ、脳にダメージを与えるのはNTRだっけ。

 耳を攻撃した後で……。


「はづきちゃん大きくなったよねえー」


「あひー! 脇腹をつっつかないでくださあい!!」


※『ウグワーッ!!』『耳ないなった』『ASMRで叫ぶやつがあるかぁw!』『懐かしいなあw』


 無事にこれも終わった!

 三人とちょっと雑談して、頑張ってね!と激励をいただいたのだった。


 大先輩がたありがとう~!

 ここで、背景が自転車に乗ってる私になって……。


 コメント欄がワーッと盛り上がった。

 最初のダンジョンハザードを解決したところだよね!


 で、私がお前らのところにガーッと突っ込んでいく感じになって、盛り上がりが悲鳴に変わったりした。

 VRの臨場感は凄いからね!!

 倒されるモンスターの気分、ご体験いただけただろうか。


 そしてちょこちょこ現れる緑の小人。

 うぉっちチャンネルさん!


「さてさて皆さん! きら星はづきさんの成し遂げてきた偉業の数々はこれだけではありませんのだ!」


 彼が指をパチーンと鳴らすと、床からせり上がってくる、等身大のフィギュア群!

 本物をスキャンして3D映像で再現したものなんだそうで。


 あと、うぉっちチャンネルさんは指のスナップができないので、あの音は合成です。


 次々出てくる歴代のアクスタ!


※『欲しい!』『全部欲しい!』『あれ持ってない!』


「そういうと思いまして……」


 うぉっちチャンネルさんから私に目配せ。

 私は頷く。


「えー、全部受注生産します。再生産です~!」


 コメント欄が滝になった。

 そこからコメントが溢れ出して、空を飛び交う。


 うおおお、会場が光りだした!

 なんかすっごいエネルギーが集まりつつある~!!


「配信終わったら販売コーナーあるんで! 最後の思い出に買って下さい~~! なお、売上の半分くらいがダンジョン被害に遭われた地域へ寄付されます~」


※『そっか……最後なんだよな……』『はづきっちはこの配信で引退なんだった……』『最後にチャリティー販売とは!』『でも半分はしっかり儲けを持っていく』『はづきっちらしいっちゃあらしいなあ……最後かあ』


 あっ、しんみりしてしまった。

 まあまあ、最後まで楽しく行きましょうよ。


 次は、中継でアメリカのメカはづきと繋がっております。


『私です』


「メカはづきおひさー」


『久しぶりですオリジナル。だがあなたは引退し、トップが消えた私はベルゼブブを下し、やがてオリジナルとなるでしょう。今までお疲れ様でした』


※『礼儀正しいんだけどさw』『反逆するコピーロボットなのよw』『物騒なんだか物騒じゃないんだか分からんw』


 ここでベルっちが飛び出してきて、『いい度胸だー! かかってこいー!』とか言ってファイティングポーズでパンチをシュッシュッとやっている。

 メカはづきも調子に乗ってきて、『では4月1日に決着を付けましょう』『やろうやろう』『どちらが本物のネクストはづきかを決める。メカはづきVSデビルはづきです』


 なんか妙な企画が決まったぞ!!


「スケジュールが押してるんで、二人とも画面の外でやってください~」


 私はベルっちと、メカはづきの映ったワイプをぎゅうぎゅう押して向こうに弾き飛ばした。


『ウグワー!』『ウグワーッ!』


※もんじゃ『やはり最強はオリジナルはづきっちか』『またちょくちょく戻ってきて二人にツッコミ入れそう』『たまに顔を見せに来てくれよな!』


「はっ。気が乗ったら……!」


 一応、引退ですからね、引退!


 その後、大罪勢とのバトルみたいなのがガーッと流れる。

 憤怒のナカバヤシ、色欲のマリリーヌ、嫉妬のレヴィアタン。


 色々やって来ましたねえ。

 マリリーヌのところでビクトリア登場。

 今や第一線でバリバリ活躍する声優さんでもありますね!


 で、ワイプでカイワレとインフェルノが……。

 カイワレ、アメリカに帰ってたのか!!


「なんだか懐かしいわね。あれが私達の運命が大きく変わったところだったわ!」


『YEAH! 僕もあの後ジャパンに行って、サタンとやり合うなんて思っても見なかったよ! これはまさしくリアルヒーローだ! Wow!!』


『俺のコミックも順調に売れている。全世界に君の活躍を届けるぜリーダー。実写映画化の企画も……おっと、こいつはまだ秘密だ』


 なんか凄い情報がポロッと漏れた気がしますが!!

 ざわつくコメント欄をよそに、ここからはイノシカチョウ登場のコーナーです。


 三人のデビュー配信を流しながら、雑談をするのだ。


「実は三人とも、私と同じ高校のクラスメイトなのです。身近に配信者の才能がある人がいたーっていうことで、世界は狭いですねえー」


「先輩に声を掛けられたから、今のうちがあるんですー! 卒業しちゃうの寂しいー」


 もみじちゃんは割と本気で目がうるうるしている。

 ぼたんちゃんも目元が赤くなっており、


「いつでも帰ってきてよね! はづきちゃんの居場所はずっと守っておくから!」


「師匠は場所がなくても自分で作っちゃわない?」


 はぎゅうちゃんは普段通りかなあ。

 無粋なツッコミをしたので、もみじちゃんとぼたんちゃんにペチペチ叩かれていた。


 はいはい、今回の出番は終わりですよー。

 私は三人をまとめて画面外に押し出す。


※『はづきっちの労力が高い配信だな!』『みんなはづきっちに愛着あるでしょ。ずっとこの場にいられるものなら、いたいよねえ』『それを剛腕で退場させるはづきっち』


 ここで中盤戦。

 野中さとなさんこと、さといもさんが登場!


 ダッシュしてくるなり、飛びついてきた!


「キャーッチ!!」


「はづきちゃん行かないでー!!」


「あっあっ、野中さん、イントロが流れてますイントロ!」


「おっと、仕事モード……!!」


 地面に降り立つなり、キリッとなるさといもさん。

 プロだあ。


 二人でデュエットなどしつつですね。

 背後でわたしと彼女の思い出シーンみたいなのが流れる。


 もう、この膨大な量のテロップとか切り抜き映像、たこやきと彼のスペシャルチームが一ヶ月掛けてやってくれました!

 本当にありがたい。


 ということで……。

 この歌が終わったら、二年目の振り返りに突入ですよ!

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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― 新着の感想 ―
濃ゆい……密度が濃すぎる……(何度目だ)
一年目でもう女神の片鱗が、と言うかアメリカでは完全神格化してるな
情報量が凄い。密度の濃い日常を送っておられる。 魔王マロングラーゼ撃破まで2年半なのでここまででだいたい5分の2ぐらいですかね?
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