表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。  作者: あけちともあき
打ち上げ! 私のロケット編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

376/518

第376話 打ち上げ体験をしよう!伝説

「えっ!? 冬休み中に打ち上げ体験を!?」


『そうそう!』


 ケイトさんからザッコで連絡が届いたのだった。

 バーチャル空間で、体感とかを現実にかなり近づけた打ち上げ体験ができるんだとか。


 今は安全性をある程度確保しないと、打ち上げはゴーサイン出ないので、私にもきちんと体験しておいてもらおうということらしかった。

 なるほどなあ、大変ですねえ。


『あと、うちのパパとの配信見ました。はづきちゃんがパパのママなら、私のグランマってことになるのかな? グランマは別でまだ元気にいるんだけど』


 おっと、ケイトさんはおばあちゃんを三人持っている人なんだった!

 スレイヤーVさんちは奥さん二人いるからねえ。


『そういうわけで、バーチャル空間のこのロビーで会いましょう。座標を送ります』


「はいはーい」


 コンピューター関連はまあまあ強い私。

 送られてきた座標情報をAフォンに登録した。


「リーダーは新年からずっとバーチャルにいるわねえ」


「なんかねー。前はバーチャルなんかこりごりだーって言ってたのにねえ」


「縁みたいなものかも知れないな。はづきの動きは私も予測ができないから」


 今日は珍しく家に揃っている、ビクトリアとカナンさん。

 二人に見送られつつ、私はバーチャル空間へ!


 まあ、バーチャルヘルメット被って布団に寝転がるだけなんですが。


 さて、到着しました621ロビー。


『あっ、また当たり前みたいな顔してはづきっちが歩いてる!』『疑似のアバターじゃなく?』『本物な気がする……』


 なんかまた注目されてるな。

 だけど、お正月三が日が終わった後なので、流石に人の数も減ってる。


 話しかけられたりして足止めを食らう前に突破だ!


 私は小走りで移動した。


『あの小走り、はづきっちだ!』『は、速い!! 追いつけない!!』『あれが噂の物理法則を無視した小走り!!』


 無視してはないと思うなあ!

 とりあえず他の人達を振り切って、総合ロビーへ。

 ついでに上にアバターを被った。私よりもちょっとリア充っぽいアバターだ。


 メイクをバリバリに決めて、きらきらの☆付きネイルをつけた、サイドアップのパンクなギャル!

 これはですねー、私のアバターのバリエーションとして考えてたんですけど、なんかリア充オーラが強くて拒絶反応が出たので放置してたら、ベルっちが勝手に完成させてたやつ。


 上に被ると姿が見えないからセーフだな……。

 あっ、か、鏡が!


「ウグワー」


 私は鏡に映されると正体を現す妖怪みたいな悲鳴をあげて、慌てて距離を取る。

 危ない危ない……。


『やっぱりここは鏡を遮る存在が必要でしょ。私も出よう』


「ベルっち!」


 ベルっちは、ビクトリア用に用意していた白ゴスのアバター。

 顔は汎用のモブのを使用!


 よし、これでギャルと白ゴスのコンビだ。

 まさかきら星はづきコンビとは思うまい。


 だけど会話をしたら、魂に刻まれた陰の者オーラが出るかも知れないので、無言移動をしたのだった。


 指定された座標に到着。

 そこは、たくさんの貸しスペースがあるバーチャル駐車場みたいなところだ。


 ここでパスコードを送信して、本人確認して。

 そうしたら、眼の前にエレベーターみたいなのが出てきた。


 ベルっちと二人で乗り込む。

 扉が閉じて、移動を開始した。


 ここで私達は変装を解いたのだった。


「ふいーっ!! 全然バレなかったねえ」


『うんうん、やはり私達は陰とかセンシティブなイメージがあるのかも知れない。陽のパワーを纏ったら完璧な偽装になるね』


「鏡の存在だけは計算外だったけど。あれってちょっとフクザツな演算必要じゃなかったっけ? 趣味で置いてるのかなあ」


『はづきみたいな存在をあぶり出すため?』


「あひー! 退魔の鏡だ!!」


 一人でわちゃわちゃ盛り上がりながら、私達は目的地に到着した。

 エレベーターの扉が開くと、そこはだだっ広い草原。


 中央に、ドドーンと大きなロケットがそびえ立っている。


『グランマー!』


 ケイトさんが駆け寄ってきた。

 あなた、私より二個上ですよね!?

 年上からママとかグランマと呼ばれてしまう女子高生!


 ちなみに、ケイトさんはとても優秀な人で、飛び級でもう大学は卒業。

 今は大学院みたいな感じで、アメリカの大学の研究室でバンバン論文も書いたりしてるらしい。


 専門はまさに、配信とアバター関連。

 お父さんであるスレイヤーVさんの影響だなあ。

 それはそうと。


「グランマではありません」


『パパのママなんだからグランマみたいなものじゃない? 四人目のグランマ』


『すごく押しが強い』


 ベルっちもたじたじだ。

 おっと、ここで私はベルっちに帰還のお願いをした。

 空腹時の栄養補給のためです。


『じゃあ私はこれでー。はづき、後で体験共有よろしくねー』


 彼女が消えた。

 これを見ていたケイトさんが、


『本当にはづきちゃんは二人になったり一人になったりするの? 体験共有って一つになると記憶が統合されるってこと?』


 研究者らしく色々聞いてくるなあ。

 専門分野では無いと思うんですが!


 その後、アメリカのスタッフと日本のスタッフがわーっとやって来て、私と片っ端から握手した。


「こ、こんきらこんきら」


『コンキラー! I'm happy to meet you!!』『本物のはづきっちだ! あなたを打ち上げられることを光栄に思います!』


 もうね、お正月のあけおめと同じくらい挨拶した。

 それくらいたくさんのスタッフがいて、私の打ち上げ体験に協力してくれるのだ。


 代表らしきおじさんが、


『我々の技術の粋を結集し、必ずあなたを無事に宇宙まで送り届けますし、必ずあなたを地球へ帰還させます!』


 力強いお約束をしてくれるのだった!

 カッコイー!

 私こういうシチュエーション大好き!


 打ち上げられるのが私じゃなければな!

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 打ち上げ体験。 なんか語感が新種のアハ体験みたいなかんじ。
[良い点] 更新お疲れ様です。 二話前で見た初夢が見事に正夢になってますね(笑) バーチャル空間内での実験とはいえ、一人で宇宙に発射されるという人類初っぽい偉業がさらっと巡ってくるのがはづきちゃんら…
[一言] Vの界隈に疎いのでよくわからないのですが、複数のアバターデザインをした場合そのアバター同士は兄妹扱いになったりするんでしょうか? だとすると、野中さんはケイトさんの叔母という事に……?w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ