第4話
今日は時間があるので2話投稿しました。ぜひお楽しみください。
「よう 俺の名前はリッチ こっちは妹のエルダ よろしく」と手を差し出してきた。その手を握り返し自分も名乗る。
「名前はリオン 今日が初めての日で右も左もわからない 助けてくれるのならありがたい」
「実を言うと俺らも今日が冒険初日 あんたが強そうな見た目だから話しかけたんだけど こりゃ当てが外れたかな」と大笑いするリッチ。
「すみません うちの兄が 私たちのパーティには前衛がいないので できればその...」
「了解した 盾役となれば良いのだろう せっかく剣と盾を装備しているのだ 自分が適任だろう」と返事をする。
「本当ですか? ありがとうございます 私は魔術師で奇跡も
多少使えます 兄は盗賊で罠の解除と索敵 戦闘も多少できます」
「なるほど すまないが奇跡とはなんだ 無知ゆえに申し訳ない」と質問する。
「ええ!? 奇跡を知らないんですか? お兄ちゃんこの人まずいかも」と小声で話したが聞こえてしまった。
「まぁいいじゃねぇか 面白いやつだなお前 奇跡ってのは神官様が使う癒しの力さ 病気や怪我を治療できる まさに奇跡さ 妹のは切り傷を治すぐらいだけどな」
「充分素晴らしいではないか エルダは相当優秀なのだな」と素直に褒めてしまった。
「いやいやそれほどでも リオンさんは何ができるんですか」
「特に何かができるわけではないが 剣術は多少の心得があると思う」と答える
「よし リオン エルダ 早速そのゴブリンの依頼を受けてこのパーティの感覚を掴もうや」とリッチが言った。
「わかった 受付嬢 これでこの依頼受けれるな?」
「はい大丈夫です 臨時のパーティとして申請しておきますねゴブリンがいるのはこの街をでて北東側に進んだところにある森ですね 気をつけて行ってきてください」と心配そうな顔で言われる。
「了解した それでは2人とも行くとしようか」とゴブリンの森へと向かう。
そこまで遠い場所ではなく雑談をしているうちについてしまった。リッチに索敵を任せ先頭をどっしりと歩く。
「いるぞ 前方に3体ほど もっといるかもしれないから気をつけろ」とリッチが言った場所から数十メートル進んだ時に自分も敵を捕捉した。
なんとも醜悪な顔だ。 すぐさま一体に飛びかかり切り伏せる。その横にいたゴブリンを盾で殴りつけ吹っ飛ばす。最後の一匹を切ろうとそちらの方向を見るとすでに喉に投げナイフが突き刺さっていた。我々の圧勝だ。
「おお! リオンお前すげえな けど一言言ってから突撃しろよ」とリッチが注意してくる。
「ああ すまない リッチの投擲の腕は流石としか言いようがないな」と褒める。
「当たり前だ こんな雑魚なら余計にな さっさと魔石回収して次行くぞ」
「すまない 魔石ってなんだ」と問いかける。
「はぁ? 魔石ってのはモンスターが死んで塵になった時に残ってる変な石だよ 明かりの燃料などに使われる石 流石にガキでも知ってる 常識だぞ お前本当に変なんだな」と信じられないものを見るような目で言われる。
「魔石回収終わりましたよ さぁ次の敵を探しましょう」と言うエルダの声で森を進み始めた。
みなさん今日も一日お疲れ様でした